そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
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鉄人28号

2006年12月30日 | SF

2005年 日本 114分
■2006.12.26 wowow
■監督 冨樫森
■出演
  池松壮亮(金田正太郎)  蒼井優(立花真美)
  中村嘉葎雄(綾部達蔵)  
  薬師丸ひろ子(金田陽子)
  香川照之(宅見零児)
  川原亜矢子(貴島レイラ・ニールソン)
  中澤裕子(江島香奈)郎  阿部寛(金田正一)

《story》

「最後に勇気を振り絞ったのは、いつですか」

金田正太郎は、ロボット工学博士の父を幼い頃に亡くし、母と二人暮らしをしていた。ある日、東京に巨大ロボットが現れ、東京タワーなどを破壊した。このロボットは、コンピューター会社の会長の宅見零児が、最愛の息子を亡くし、この世を破壊し、理想の世界を作ろうと、制作したものだった。そのロボットは東京の町をどんどん破壊していった。そんな時、正太郎の前に綾部という老人が現れる。そして、正太郎の父と祖父が研究して作ったロボットの操縦を任せられる。正太郎には、直感像資質という見たものを瞬時に記憶する能力があったのだ。正太郎は、東京を破壊しているロボットに、鉄人28号で立ち向かうが、うまく操縦できず負けてしまう。鉄人28号は、立花らの手で改良され、再び正太郎の操縦で、宅見零児のロボットに鉄人28号は挑むのだった。

「鉄人」なんて昔の言い方だよね
とっても懐かしくて見てしまった。マンガの方は白黒で、子ども時代に再放送を見た覚えがある。小学生のときに、広島に新しいテレビ局ができる前に、新聞のテレビ番組表を見て、鉄人28号が始まると勘違いしたことがある。友だちに話したことで、後で嘘つきと言われた。ほんとに「鉄人28号」がまた再放送されると思いこんで、自分も楽しみにしていたのに。今、大人になって懐かしいとは思うけど、よっぽどのことがない限り、昔の番組は見ないなあ。それより1本でも多くの映画を見たいと思う。でも、この「鉄人28号」は、wowowの番組表に載っているのを見て、どうしようかといつも迷っていた映画だ。出演者に“蒼井優”とあったのが決断させた。まあまあってとこだった。後悔はしないけど、もう一度見たくはない。よく考えれば「鉄人」なんて、変な言い方だよね。鉄の人なんだから、いかに古くさい言い方かわかる。「エイトマン」だって、「ウルトラマン」だって、名前の意味を考えたら、ちょっとおかしいよね。たぶん懐かしいと思うから、この題名で新たに作り続けられていくんだと思う。

子どものときは考えなかったこと
正義の味方も、結局は町を破壊しているんだよね。戦いが終わって、被害者が、正義の味方に損害賠償を請求するかもしれない。壊された家を返してくれ、なんて言われるかもしれない。場合によっては、正義の味方が壊した瓦礫でけがをして命を落とす人もいるかもしれない。そうなると、あとから憎まれるよね。戦いに勝ったからといって、手放しでは喜べない。現実問題そうだよね。正義の戦いのためには、犠牲があっても仕方ないと言うと、これから戦争を起こそうとする人は、正義を掲げて敵を作り、みんなを戦争に巻き込むんだ。正義のために、なんて今の時代は何もできない。反対に殺されたり、恨まれたり、いいことない。知らんぷりしている方がいいのかな。でも、こんなアニメや映画の正義の味方にはあこがれる。悪いことする人間は、堂々とうまいことごまかしながら私腹を肥やすから、それをあばいてやっつけてくれるような正義の味方が現れないものかと、映画の世界に求めているのかもしれない。

公式サイト「鉄人28号」


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