そよかぜから-映画

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黒い家

2008年07月26日 | ホラー

1999年 日本 118分
■2008.7.20 DVD
■監督 森田芳光
■出演
   内野聖陽(若槻慎二)  大竹しのぶ(菰田幸子)
   西村雅彦(菰田重徳)  小林薫(三善茂)
   桂憲一(金石克己) 石橋蓮司(葛西好夫)

 《story》

「この人間には心がない」

昭和生命保険会社に勤める若槻は、真面目で仕事熱心な社員だった。ある時、「自殺しても保険はおりるか」という女からの電話を受ける。そして、菰田重徳という男から保険の契約について依頼を受け、自宅を訪れたところ、息子である和也の首吊り死体を発見する。それ以後、重徳は毎日ように会社を訪れ、保険がいつおりるるのか催促するのだった。電話の女は、重徳の妻であることもわかった。若槻の恋人である恵の勤務する大学の研究室の心理学教授である金石がプリファイリングし、菰田夫妻は、情性欠如者、心がない人間、サイコパスであると判断。夫妻に保険金がおりてほっとしているところに、今度は重徳が両足切断で保険金を請求。悪質な請求であると判断され、菰田幸子は激怒。若槻の家を荒し、恵を誘拐し監禁する。幸子の家に行った若槻が見たものは、保険の潰し屋である三善の死体、そして異様な監禁部屋、数々の死体。帰ってきた幸子から何とか逃げ出し、警察から追われる幸子は車ごと海に転落。事件は解決したものと思われたが、会社に一人残る若槻の前に、再び幸子が現れる。

 期待していたんだけど

劇場で予告を見て、いつか見てみたいなと期待していたんだけど、がっかり映画だった。若槻のぼそぼそ声は聞き取りにくい。知っている俳優が個性的なだけに、今までのイメージとダブル。心のない人間は結局モンスターになってしまうという図式が納得できない。心がなかったら葛藤もないか。心がないとはどういうことなのか、うまく理解でない。心とは何なのか、あることとの比較がほしい。これではジェイソンなどのモンスター怪物映画と同じだ。

いつも思うけど、ホラーはそこに人間の悲しみや苦しみ、憎しみがにじみ出てくるから怖いのであって、心のないモンスターはただの怪物だ。心がないことを恐怖にしようとしているけど、そうじゃないと思う。奥底に隠され、しかも封印された恐怖の原動力となる心があるからこそ、迫り来る怖さがあるのだと思う。

夏はホラー映画。ついついホラー映画の棚に行ってしまう。たぶん評価三つ星でも、見てしまう。夏休みということもあって、シリーズものも見ようと思って、韓国のドラマ「天国の階段」を借りた。1巻は子ども時代。何となく「秋の童話」「春のワルツ」などに展開が似ているような気がするけど、でもおもしろくて見てしまう。善悪がはっきり分かれ、行動が単純過ぎるんだけど、それがいやではない。しかも懐かしさがにじみ出る韓国ドラマ。ホラーと同時にはまってしまう今年の夏だ。


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