■2001年 日本 テレビドラマ
■2009.2.21 DVD
■出演
木村拓哉(久利生公平検事)
松たか子(雨宮舞子事務官)
大塚寧々(中村美鈴検事)
阿部 寛(芝山貢検事)
勝村政信(江上達夫検事)
小日向文世(末次隆之事務官)
八嶋智人(遠藤賢司事務官)
正名僕蔵(井戸秀二警備員)
田中要次(バーテン)
篠井英介(城島和生)
小木茂光(庄野怜治)
今野雅人(咲坂良太) 角野卓造(牛丸豊検事・刑事部長)
児玉 清(鍋島利光東京地検次席検事)
《story》
第 1回 「最悪の出会い」
第 2回 「帰れないふたり」
第 3回 「恋という名の犯罪」
第 4回 「彼に教わったこと」
第 5回 「二人きりの夜」
第 6回 「彼女の一番大切なモノ」
第 7回 「君に会えてよかった」
第 8回 「過去を知る女」
第 9回 「俺がずっとそばにいる」
第10回 「別れの予感」
第11回 「最後の事件」
青森から東京地検城西支部に赴任してきた久利生公平。彼は、中卒、大検を受け司法試験に合格。ジーパンとジャンパーという出で立ちで、検事らしくない。久利生公平の事務官に無理矢理ならされた雨宮も、他の検事同様、出世をめざしていた。しかし、久利生公平の、小さな事件も、被害者や被告のことを考えて熱心に調査を進め、人を大切に思い、真実を見つけだす姿勢に、心を動かされていく。
映画館で劇場版『HIRO』を見たときは、「イマイチ」かなと思った。でも、その後、劇場版に続くテレビで放映されたスペシャルドラマを見た。このドラマから映画に続いていたようだ。このスペシャルドラマが良かった。感動して涙があふれる場面がいっぱいあった。これは、ドラマシリーズを見なければと思った。それがやっと実現。確かにおもしろい。もう一度、スペシャルドラマを見て、劇場版を見たら、きっと以前以上の感動があるかもしれない。形にこだわらない。人間の心を大切にしようとする努力がいいのだ。それも一生懸命ではなく、力を感じない自然な姿だから、受け入れやすいのだと思う。「検事たるもの・・・」と堅苦しく、偽善的な姿勢ではなく、素直であたたかい。背広やネクタイが人を大事にしているんじゃない。
『押入のちよ』荻原浩。読んだのはずっと前。2月。しばらく更新が途絶えていて、でもこの本の紹介をしたかった。幽霊なんだけど、こわいはずなんだけど、でも愛おしくなっていく。もし、本当に自分の部屋の押入を開けて、ちよがいたらきっと腰を抜かすくらいびっくりして、逃げてしまうかもしれないけど、でも会いたいと思う。話がしたいと思う。だれもいない部屋で、人形に語りかけたい、聞いて欲しい、そんな感情かもしれない。「そうなんだ」と相づちを打ってほしい。そんな存在かも。