■1981年 日本 101分
■2006.8.27 BS2
■監督 山田洋次
■出演 渥美清(車寅次郎) 倍賞千恵子(さくら) 音無美紀子(テキヤ仲間、常三郎の女房、光枝) 岸本加世子(家出娘、愛子)
《story》
柴又に帰るとちょうど同窓会の知らせ。意気揚々と出かけ、友達と酔いつぶれて帰るが、その友達を怒らせてしまう。次の日旅に出る。吸収の宿で愛子と相部屋になる。テキ屋仲間の常三郎が病気と聞き、見舞いに行く。そこで常三郎から自分が死んだら妻をもらってくれと言われ、その気になる。
◎猫や犬じゃあるましい、と言われたらそうなんだ。でも、頼まれると本気で考えてしまうのが寅さんなんだ。この光枝さんは“とらや”に来てあいさつするんだけど、たばこを吸うシーンがある。ちょっと違和感があった。未成年だとわかっていて愛子に酒をすすめるシーン、今なら批判ものだね。昔はのんびりしていたのかな。今は、だれかに責任を押しつける時代だから、スキがあるとつけこまれる。自分は棚の上に置いて、人の傷をつつく。大物は見てみぬふり。弱いものに執拗に攻め続ける。現代に寅さんがいたら、寅さんはノイローゼになって、“とらや”の2階に閉じこもってしまうかもしれないな。