■2002年 香港/タイ/イギリス/シンガポール 99分
■原題「THE EYE/見鬼」
■2008.2.2 wowow
■監督 オキサイド・パン ダニー・パン
■出演
アンジェリカ・リー (マン・ウォン)
ローレンス・チョウ (ワ・ロー=カウンセラー医師)
キャンディ・ロー (マンの姉)
チャッチャー・ルチナーノン(リン=ドナー)
エドマンド・チャン (ロー医師)
ワン・スーユエン (リンの母)
コウ・インペン (マンの祖母)
ソー・ヤッライ (インイン=入院の少女)
《story》
「見えたのは切ない恐怖」
「目をそらすな、この恐怖から」
2才のときに失明したマンは、20才になり角膜移植手術を受けた。手術は成功し、少しずつ視力が回復していった。病院内でのある夜、隣に寝ていたお婆さんが、黒い人影とともに病室を出ていくところを見かける。翌朝、そのお婆さんは死んでいたことを知る。退院したマンは、心理療法士のワ・ローの元に通い、アドバイスを受ける。しかし、マンは時折不可解な出来事に遭遇する。見覚えのない部屋の景色。通信簿を捜す少年。食堂に現れた親子。マンには死者が見えるのだった。療法士のワとともに、角膜のドナーの情報を探る。そして、ドナーの元を訪れた二人は、驚愕の真実を知る。
悲哀さのこもったホラー
この映画は2度目だ。しかし、何度見ても引き込まれる。人形は、大事に身につけていた物に心がこもってしまう話はよくある。角膜もや心臓は、なおさら元の人間の心を映し出すことはあるのかもしれない。明るい世界だけが見えるのであればよかったのに、人々の死の姿が見えることは、実は恐怖以上に切ないことなんだとわかった。ならば見えない方がいいのだろうか。見えない恐怖というものは、目が見えないだけではない。見えるのに見えていない恐怖というものがある。見えるというのは、脳が判断すること。光は目に届いていても、それを脳が認識しなかったら、見えていないことと同じ。今の私いは見えていないことが多すぎる。感じることができていないことが多すぎる。それでいて、恐怖だけは過敏に覆い被さるように感じてしまう。見えない恐怖ではなく、見えているもの見えていないもの、あらゆることを恐怖に思う恐怖。
特典映像に入っている制作者のコメントを見ると、ガックリしちゃうことが・・・