■2006年 カナダ/アメリカ 92分
■原題「POPULATION 436」
■2007.12.27
■監督 マイケル・マックスウェル・マクラーレン
■出演
ジェレミー・シスト(スティーヴ)
スーザン・ケルソ(ミルドレッド)
デヴィッド・フォックス(グリーバー博士)
フレッド・ダースト(ボビー)
シャーロット・サリヴァン(コートニー)
レイ・エンス(キャシー)
《story》
その村は人里離れた山奥にあった。国勢調査員のスティーブは、やっとの思い出たどり着き、人々に歓迎された。しかし、調査を進めていくうちに妙なことに気づく。毎年この村の人口が436人であること。赤ちゃんが生まれれば誰かが死ぬ。外から新しい人間が入り込めば誰かが死ぬ。町から出ようとする人間は、グリーバー博士から熱病だと診断され、治療さたあと精気をなくしていく。スティーブは、彼の歓迎会で、この町の恐ろしいしきたりに絶句する。
ホラー? ではないな
人が決めた村の「掟」だね。バカバカしい掟だけど、それを本気で実行しているところが怖いのだろう。平気で人を殺せるし、心を縛ることができるからね。つまらないきまりも、それを行使する人間次第で恐ろしいものに変化する。つまらなさに気づかない恐ろしさ。それは人間の中にあるんだ。現代でも、いつの間にか、きまりだからとつまらないものに本気になったり、信じ込んだりしているかもしれない。それは、裏では誰かが意図的に仕組んでいて、得をしている人間が隠れている。この村もそうなのだろう。しかし、抜け出した二人はあっけなく死んでしまった。これはどういうことか。人間以上の力があることを知らしめようとしているのか。でも、436人だけじゃ生きていけないでしょう。物が足りなくなるし、どうしても外部の人間と交わらなければならない。役所のつながりや税金など、到底孤立して生きていくことは無理だ。原始的な生活をするならともかく、現代の生活スタイルは、世界とつながらなければできない。