■2007年 アメリカ 115分
■原題「THE BOURNE ULTIMATUM」
■2007.11.25 TOHOシネマズ緑井 with y
■監督 ポール・グリーングラス
■出演
マット・デイモン(ジェイソン・ボーン)
ジュリア・スタイルズ(ニッキー・パーソンズ)
デヴィッド・ストラザーン(ノア・ヴォーゼン)
スコット・グレン(エズラ・クレイマー)
ブライアン・コックス
パディ・コンシダイン(サイモン・ロス)
クリス・クーパー
エドガー・ラミレス(パズ)
ダニエル・ブリュール
ジョーイ・アンサー(デッシュ) コリン・スティントン(ニール・ダニエルズ)
アルバート・フィニー(アルバート・ハーシュ)
ジョーン・アレン(パメラ・ランディ) トム・ギャロップ コーリイ・ジョンソン
ダニエル・ブリュール 《story》
「彼が記憶を取り戻すとき“最後通告”が下される」
最愛の女性を失ったボーンは、自分の記憶を取り戻し、組織の全貌を明らかにしようと動き始める。自分を暗殺者に仕立て上げた「レッドスートン」の取材をしていた記者と接触しようとしたが、その場はCIAや殺し屋に囲まれ、記者は暗殺されてしまう。写真などを手がかりに、舞台はロンドン、モロッコと移っていく。いつも、そこには彼を抹殺しようとする暗殺者がいて、激闘を繰り広げた。最後の舞台はニューヨーク。そこに彼の秘密のすべてがあった。 あんなに監視できるんだろうか
息子が見ようと言わなければ見なかったかもしれない。前2作はwowowで見た。おもしろかった。あえて劇場で見るかどうかはわからない。今回、息子に誘われて見に行ったが、劇場という場所は、映画の感動を広げる場所だ。小さなテレビの画面では得られないスリルや感動がある。迫力がある。結末はあっと驚くほどではなかったが、彼が体験するギリギリの軌跡を体感できた。
驚いたのは、あんなに個人を追うことができるのだろうかということだ。コンピューターを使って、町中のカメラを操作できる。世界中の情報を、ひとつに部屋に集めることが可能なんだろうか。そのことに驚いた。人ひとり、徹底的に追い、調べ上げ、抹殺することができる世界が現実なら、これほどこわいことはない。カメラは小型化しているし、どこに設置してあるかわからなくなってきている。いつの間にか監視されていて、それに気づかないとしたら、それこそ開放された自然と真反対の、抑圧された精神世界へと、未来は変わっていく。それは多くの作家が夢見る索漠とした世界だ。 公式サイト「ボーン・アルティメイタム」






■2006年 アメリカ 126分
■原題「Mission:Impossible III」
■2007.11.18 wowow
■監督 J・J・エイブラムス
■出演
トム・クルーズ(イーサン・ハント)
フィリップ・シーモア・ホフマン
(デイヴィアン=冷酷な敵)
マギー・Q(ゼーン=武器のプロ)
ケリー・ラッセル(リンジー)
ミシェル・モナハン(ジュリア=最愛の妻)
ヴィング・レイムズ(ルーサー=ITのプロ)
ローレンス・フィッシュバーン(ブラッセル=指揮官)
グレッグ・グランバーグ(ケヴィン)

「タイムリミット48時間- この夏世界各国で最も不可能なミッションが始まる」
IMFを引退したイーサンは教官として働いていた。愛するジュリアと結婚し、普通の幸せな家庭を築こうとしていた矢先、愛弟子のリンジーが囚われ、救出作戦に参加してほしいと連絡が入る。ジュリアにはIMFのことは隠していたため、出張と偽り、仲間とともにリンジーの救出を行う。しかし、リンジーは頭の中に埋め込まれた爆弾で殺されてしまう。この事件の裏には、闇商人のデイヴィアンが絡んでいることをつきとめ、捕らえるのだが、護送の途中に組織の手により逃がしてしまう。イーサンは、ジュリアを誘拐され、頭に爆弾を埋め込まれ、48時間以内に「ラビット フット」を取り戻すように命令される。IMFの中に裏切り者が・・・イーサンを心配し協力する仲間たち。イーサンは愛する妻を救うことができるのか。

秒単位で動くエキスパートたち。見ていて気持ちがいい。全体的にリズミカルに物語が流れ、ギリギリの命を懸けたシーンが、重くもなく軽くもなく、気持ちよく上下していく感じだ。どこまで現実にできることで、できないことかよくわからないけど、それだけ現実が危く、ハイテクの技術が進歩しているのは事実だろう。ただ驚いたのは移動の速さと準備の速さである。あっという間に香港に飛び、ハイテク機器を準備できるのは、違和感を感じた。それだけ現実にできておかしくないから感じることだとう思う。GPSで遠く離れたところから、携帯に道を知らせるのはできそうだ。退屈することなく、最後まで目が離せない娯楽映画だ。





■2006年 アメリカ 102分
■原題「16 Blocks」
■2007.11.10 wowow
■監督 リチャード・ドナー
■出演
ブルース・ウィリス(ジャック・モーズリー)
モス・デフ(エディ・バンカー=証人)
デヴィッド・モース
(フランク・ニュージェント=悪い刑事)
ジェナ・スターン(ダイアン・モーズリー)
コンラッド・プラ ケーシー・サンダー

「NY市警を敵にまわした、
最も『不運』で、『手強い』刑事」
「NY市警に追われる、最も『重要』で『無力』な証人」
捜査中の事故で足をけがして以来、酒におぼれ無気力な日々を送っている刑事、ジャック・モーズリー。夜明けまでの張り込みで署にもどった彼に、上司は証人の護送を命じる。護送先は、16ブロック先の裁判所だった。15分もあれば終えられる仕事だったが、途中で車を停め酒を買っている間に、何者かが護送しているエディを殺そうとねらってきた。ジャックはエディを引き連れ逃げるが、しつこく追いかけてくる。なんとそれはフランク率いるニューヨーク市警の面々だった。不正の証拠を証言しようとしているエディを抹殺しようとしていたのだ。閉じられていたジャックの心が開いた。裁判所に送るために命をかけてエディを守る。

人間って、心の中ではきっと正義を求めているんだと思う。正しいこと、やさいいこと、あたたかいこと、そんな心を自分以外の人に向けたいと願っているんだと思う。だからどんなに落ちぶれても、正義に目覚めたときってかっこよくなる。映画や物語は、そんな人間の良心を訴える。多くの人は、正義を貫きたい、人にやさしくありたいと願っているのだと思う。エディがあまりに弱く、すぐに壊れてしまいそうだからこそ、ジャックの心に再び正義がよみがえったのかもしれない。それにしても、集団で悪いことをするときは罪の意識が薄れてしまうものなんだな。みんなでやればこわくないという心理は確かにある。世の中のマナーだって、つい「みんなやってるじゃん」って思ってしまう。でも、きっとそんな気持ちにうち勝って、自分はマナーを守ったぞって思うとき、自分の心は晴れ晴れしてくるのだろうなあ。何が正しいかは、みんながやっているからではなく、正しいかどうか考えた自分の心から発するものなんだ。

■1997年 アメリカ 102分
■原題「Turbulence」
■2007.10.27 wowow
■監督 ロバート・バトラー
■出演
ローレン・ホリー(テリー・ハロラン)
レイ・リオッタ(ライアン・ウィーバー)
ヘクター・エリゾンド(アルド・ハインズ刑事)
ベン・クロス(ボーエン機長)
ブレンダン・グリーソン(スタッブス)
キャサリン・ヒックス(マギー) 《story》
「緊急事態発生! L.A、上空、操縦不能」
「管制塔は、残されたスチュワーデスに全てを託した」
クリスマスイブ。5人の乗客と2人の殺人犯と4人の護送刑事を乗せた旅客機が、ニューヨークを飛び立った。一人の犯罪者ライアンは無実を主張し紳士的な態度を取り、乗務員のテリーも好感的に感じた。もう一人の犯罪者は見るからに威嚇的だった。彼は、トイレに行き、ついてきた刑事を殺し、銃を奪った。テリーは人質になってしまったが、彼女を救ったのがライアンだった。パイロットの一人は、銃撃戦に巻き込まれて死亡。テリーが操縦室に行ってみると、もう一人のパイロットも乱気流で頭を打ち死んでいた。テリーは管制塔と交信し、自動操縦にセットした。客室では、ライアンが狂気の姿に変貌し、客たちに襲いかかっていた。テリーは、ライアンの本性に気づき、抵抗しながら、旅客機を操縦する。ライアンは、旅客機もろとも死ぬつもりだった。逃げられない空間でのテリーとライアンの戦い。無事に空港に着陸できるのか。 簡単に犯人に逃げられるなんて
映画としては、楽しめた。空を飛んでいる旅客機の中で、殺人犯と一対一で戦うスリルと同時に、パイロットのいないこの旅客機を着陸させられるかという、綱渡りをするような展開で楽しめた。執拗に旅客機を墜落させようと襲いかかる犯人。最初の、彼女の元に訪れたときは優しい男性だったのに、一変してしまった。護送刑事達のなんとだらしないこと。特に一緒にトイレに入った刑事は、目の前で凶器を手に入れていることに気づかないなんてね。アメリカではこうして民間の飛行機で犯人を護送するんだね。日本ではどうなんだろうか。一緒に乗り合わせたお客たちは災難だね。いくら無事に着陸できても、殺された者たちのことを考えるとハッピーエンドとは言えないね。この映画は、WOWOWの予定表を見て、いつか見たいと思っていた映画だ。ホラーと同じく、アクション、SF、サスペンスなど、五つ星にはならなくとも、見てみたい映画はある。肩の凝らない、余暇を使って何となく見る映画。映画館では見ないだろうなあ。余程お金と時間があるときだけ。そんな映画だ。無事着陸できてよかった。楽しめました。




■1978年 日本 144分
■2007.9.9 wowow
■監督 佐藤純彌
■出演
高倉健(味沢岳史) 薬師丸ひろ子(頼子)
中野良子(越智美佐子/朋子(2役))
夏八木勲(北野刑事) 三國連太郎(大場一成)
ハナ肇 松方弘樹 丹波哲郎
舘ひろし(大場成明) 成田三樹夫
原田大二郎

「男は誰もみな 無口な兵士 笑って死ねる人生
それさえあればいい」
味沢は特殊工作隊の一員だった。かつてアメリカ大使館員の人質事件で、犯人を射殺し彼らを救った。特殊工作隊の訓練は過酷なものだった。ある時、山中に放り出され自力で生きる訓練の最中、味沢らは村での惨殺事件に遭遇する。除隊した味沢は、唯一生き残った少女の頼子を引き取り育てる。頼子は記憶を失っていた。
味沢は保険勧誘の仕事をしていたが、街を支配する大場の組織の陰謀に巻き込まれ、頼子とともに逃亡する。しかし、その途中で、大場の一人息子を殺してしまう。現場に居合わせた刑事とともに、特殊工作隊に追われる。記憶を取り戻した頼子は、娘を殺そうとした父を味沢が殺したことを思い出す。ヘリコプターに追われ、トンネルに隠れていた頼子が飛び出し射殺される。

「野生」であること、人間の、とりわけ男の本能は殺し合いをすること。その証明だったのだろうか。または世の中を作るのも壊すのも男・・・戦争ごっこやサバイバル、殺し合いが大好きな男。苦しみや悲しみをたくさん生み出すのも男。そしていつも犠牲になるのが女や子どもであること。それが野生の証明なのだろうか。ようわからんかったけど、結局村人を惨殺したのは頼子の父、彼を殺したのが味沢ということ。狂った隊員が村を襲ったのだと思ったけど。味沢はやさしさを捨てきれなかったと上司が言ってたけど、それが本来の人間の姿。であれば彼は野生ではなかったと言えるかも。まあ、かわいそうなのは記者の女性や頼子だな。怖い思いをして、殺されてしまった。上司が味沢を抹殺しようとした理由が、あの惨殺事件の隠蔽だったら、今ここで起こった自衛隊の惨殺事件は何なんだ。この方がかなりひどい事件だ。彼らの死亡について、遺族にどう説明するのだ。結局、戦車も銃も自衛隊も、人を殺す道具。それにしか使えない。それが証明されたことになる。
■2007年 アメリカ 100分
■原題「RUSH HOUR 3」
■2007.8.25 TOHOシネマズ緑井 フリーパス
■監督 ブレット・ラトナー
■出演
ジャッキー・チェン(リー捜査官)
クリス・タッカー(カーター刑事)
ヴィニー・ジョーンズ
真田広之(ケンジ)
ノエミ・ルノワール(ジュヌヴィ)
マックス・フォン・シドー(レイ)
ロマン・ポランスキー(レビ警視)
チャン・チンチュー(ソー・ヤン)
ツィ・マー ロゼリン・サンチェス
サイモン・リー ヴィニー・ジョーンズ イヴァン・アタル
工藤夕貴 ジュリー・ドパルデュー
《story》
「今度はパリが超ド級の大混乱!」
リーはハン大使の護衛を務めていた。ハン大使は、WCCシンポジウムで影の組織である“シャイシェン”の存在について発言しようとしたとき、狙撃されてしまう。向かいのビルの屋上から狙撃した犯人を、リーと無線でかけつけた相棒のカーター刑事が追いつめた。なんとその犯人は、リーが幼少の頃過ごした施設で仲が良かったケンジだった。カーターのミスでケンジを逃がしたものの、狙撃されたハン大使は一命をとりとめた。しかし、犯人の一味は、病院をも襲ってきた。そこで捕まえた一人を尋問したところ、フランス語しか話さず、フランスに組織の謎を解く鍵があると考え、フランスに飛ぶ。空港前で知り合ったタクシー運転手を巻き込み、組織探しが始まる。 娯楽で見るならね
往年のジャッキーの派手な動きはなくなったね。真田広之の方が動きが軽やかだった。歳を取ったなあって感じた。コメディータッチのアクションから脱却しないと続かないと思う。シリアスドラマはよっぽどの脚本と演技がなければだめだろうなあ。この映画もフリーパスがなければ見なかった。朝一番に行ったけど、けっこう人がいた。ジャッキーファンは多いのかなと感心した。エンドロールは、いつもの撮影風景で、楽しく映画を作っているのはよくわかる。何となく見る映画だなあ。それに私は吹き替えの声に慣れてしまっているから、テレビでもう一度やったら、また楽しめるかな。 公式サイト「ラッシュアワー3」





■1995年 アメリカ 129分
■原題「Die Hard: With a Vengeance」
■2007.8.2 wowow
■監督 ジョン・マクティアナン
■出演
ブルース・ウィリス(ジョン・マクレーン)
ジェレミー・アイアンズ(サイモン)
サミュエル・L・ジャクソン(ゼウス)
グレアム・グリーン(ランバート刑事)
コリーン・キャンプ(コワルスキー刑事)
ラリー・ブリッグマン(コッブ署長)
サム・フィリップス(カティヤ)
アンソニー・ペック

「世界一、運の悪い奴」
「機転を利かせろ。死んじゃいないぜ。奴が帰ってきた。」
ニューヨーク5番街のビルが突然爆破された。その後、警察署にサイモンと名乗る男から脅迫の電話がかかる。マクレーンに命令通りにさせないと新たな爆破をするという。マクレーンは、黒人のハーレム街で、「黒は嫌いだ」という看板を持ち歩かされた。それを見た少年達がマクレーンを襲おうとしたとき、電気店のゼウスに救われる。再び、二人に新たな命令の電話がかかる。地下鉄に液体爆弾をしかけ、時間内に到着しなければ爆破するという。マクレーンが爆弾を列車の外に放り投げたものの、脱線し地下鉄のホームは破壊された。そして次に小学校に強力な爆弾をしかけたという。無線も使用禁止、避難させたらすぐに爆破するという。すべての警察官と街の職員が、すべての小学校に爆弾探しに当たる。犯人のねらいは、警察がいなくなった街の連邦準備銀行の金であったことを突き止めたマクレーンは、その金を積んだトラックを追う。

ビル、空港、そして街全体、と大がかりな犯罪へと広がっていった。4作目では、アメリカ全土、いや世界全体かも。それにしても、マクレーンが地下鉄の駅まで到達しなかったら、駅の爆破の意味を覆い隠す計画がダメになってしまう。もし、黒人のスラム街で殺されていたらどうなったのだろう。マクレーンが駅にたどり着けず爆破、その次に小学校の爆破という筋書きで、小学校へと目を向けようとしたのだろう。たとえ無線が使えないにしても、あれだけのトラックの出入りがあれば怪しいと思うのでは・・・。でも世の中、小さな悪いことはよく見えるけど、大きな悪い事って見えないものだからね。
スラム街という社会問題、あって当然という感じがしてならない。たまたまゼウスという味方が現れたから良かったけど、そうでなかったらそこで殺されていた。日本にもこのような社会問題はあるのだろうか。
この映画は以前にも見たことがある。撃ち合いは嫌いだけど、ブルース・ウィリスの独特の雰囲気が好きだからつい見てしまった。
■1995年 アメリカ 122分
■原題「Batman Forever」
■2007.7.29 wowow
■監督 ジョエル・シュマッカー
■出演
ヴァル・キルマー(ブルース・ウェイン=バットマン)
トミー・リー・ジョーンズ
(ハーベイ・デント=トゥー・フェイス)
ジム・キャリー(エドワード・ニグマ=リドラー)
ニコール・キッドマン(チェイス・メリディアン)
クリス・オドネル(ディック・グレイソン=ロビン)
ドリュー・バリモア(シュガー)
マイケル・ガフ(アルフレッド)
パット・ヒングル(ゴードン警察長官) 《story》
硫酸をかけられてトゥー・フェースとなり、バッドマンをかたきとしてねらう。銀行を襲ううがバッドマンに妨害されてしまう。一方ウェインは、社内で自分の研究をアピールするリドラーと会う。彼はマインドコントロールの装置を開発しようとしていた。しかし、ウエインにそんなものは自分の会社には必要ないと言われてしまう。装置を開発したリドラーは、ウェインに恨みを持ち、トゥー・フェースを組む。謎の手紙をウェインに送り追い込んで行く。ウェインは、両親を失った幼少の頃の幻覚に悩まされていて、精神科医のチェイスのところに通う。次第に二人はお互いに惹かれ会っていく。二人で見に行ったサーカスの会場にもトゥー・フェイスが現れる。そしてそこで肉親を殺されたディックを連れ帰る。いつしかディックはウェインの秘密を知り、バッドマンの助手へとなっていく。最愛のチェイスを誘拐されたウエインは、相棒のロビンととともにバッドマンとなって乗り込んでいく。 なんか軽いんだよね
元々コミックなんだろうけど、物語自体が軽い。ウェインだけが現実の中で苦しみ重い扉の前でたたずんでいる。でも、トゥー・フェイスやリドラーは、おもしろおかしくそのウェインをちゃかしている。本気で戦ったら彼らの方が賢くて実力があるかもしれない。ふざけすぎて自滅していく。ジム・キャリーが出ていると言うことは、マスクのような浮ついた人間を演じろということだろう。まさにあのマスクのジム・キャリーそのもの。あれはぴったり当てはまっていた。でも、バッドマンとは相性が悪い感じがする。水と油みたいだ。なんとなく物足らない映画でした。でも、次も見ると思う。何となく見る映画もいるんだとう。






■2007年 アメリカ 144分
■原題「TRANSFORMERS」
■2007.7.26 TOHOシネマズ緑井 ポイント試写会
■監督 マイケル・ベイ
■出演
シャイア・ラブーフ(サム)
タイリース・ギブソン(エッブス軍曹)
ジョシュ・デュアメル(レノックス大尉)
アンソニー・アンダーソン(グレン)
ミーガン・フォックス(ミカエラ)
レイチェル・テイラー(マギー)
ジョン・タートゥーロ(シモンズ)
ジョン・ヴォイト(ジョン)
ケヴィン・ダン(ロン)
マイケル・オニール(トム) ジュリー・ホワイト(ジュディ)
アマウリー・ノラスコ(ホルヘ) バーニー・マック ソフィー・ボバル
クリス・エリス W・モーガン・シェパード

「未知なる侵略は、トランスフォーム(変身)から始まる!」
2003年の火星探査機ビーグル2号は、火星に到着後交信が途絶えた。そして、世界中で奇妙な現象が起きる。それは未知なる金属生命体の仕業であった。彼らは、CDデッキや携帯など身近な金属器機をスキャンしトランスフォームするのだった。彼らの地球攻撃が始まった。その発端は約100年前の南極探検にあった。サムの祖父は南極の氷の穴に落ち、そのときかけていた眼鏡に秘密があった。サム自身にも奇妙な出来事が起き始めた。初めて買ってもらった車がかってに動き始めたのだ。そして地球に舞い落ちた5つの大きな隕石も、トランスフォームして動き始めた。サムが持っている祖父の眼鏡を巡って戦いが始まった。

CGの力ってすごいね。アニメの世界を本物の世界に変えてしまう。ウルトラセブンのウルトラホーク2号だったかな。3つに分かれたり1つにまとまったり。ジャイアントロボの変身。合体してロボットになるのは日本の子ども向けの実写版でよくあった。それをよりリアルに表現していた。速い。何がどうなっていくのかわからないほどの速い変身。CDや携帯が変身していくさまは見応えがある。
ただ、どんな映画にも人と人との心の触れ合いがないとおもしろくない。「ET」や「アルマゲドン」のような心を揺さぶられるような感動がほしいものだ。映像だけすごいだろうでは物足らない。「宇宙戦争」でもそれを感じた。
今回は試写会を見に行くことができた。1月以来の半年ぶり。でも、今回は当たったのではなく、ポイントでもらったのだ。1月のときもそうだ。今年に入って試写会に1回も当たってしない。







■2007年 アメリカ 129分
■原題「LIVE FREE OR DIE HARD」
■2007.7.7 TOHOシネマズ緑井
■監督 レン・ワイズマン
■出演
ブルース・ウィリス(ジョン・マクレーン)
ジャスティン・ロング(マット・ファレル)
ティモシー・オリファント(トーマス・ガブリエル)
クリフ・カーティス(ボウマン)
マギー・Q(マイ・リン)
シリル・ラファエリ(ランド)
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
(ルーシー・マクレーン-娘)
ケヴィン・スミス ジョナサン・サドウスキー

「あの男、再起動」
ワシントンDCのFBI本部に設置されたサイバー犯罪部に異変が起きた。信号、水道、電気などの公共のシステムに何者かが侵入してきた。街は大混乱に陥る。マックレーンは、娘の様子を伺いにここに来ていたが、娘のルーシーは監視する父親に嫌悪感をぶつけた。そこに上司から、マットという男を拘束し、本部に連行するように連絡が入る。しかし、マットのアパートで何者かに銃撃される。彼は、ガブリエル率いるテロ組織のサイバー攻撃プログラムソフト作りに、知らぬ間に荷担していて、抹殺されようとしていたのだ。逃げるマックレーンとマット、執拗に追いかける一団。二人にも、その組織に全容が見えてくる。

撃ち合い、殺し合い、そういう映画はあまり好きではないのだけど、このシリーズはおもしろい。なぜなんだろうなあ。1つは、ブルース・ウィリスという人、マックレーンという人の人間性に共感しているのだろうなあ。そんなに見かけがかっこいいわけではない。正義を大きく掲げて逆上せているわけでもない。マックレーンの身体と心の中に自然に存在する正義、当たり前のようににじみ出てくる優しさや思いやりの裏に気持ちよく正義が収まっているいる感じだ。2つ目は、そんなマックレーンも家庭をうまく築けないでいるところにも共感を感じるのだ。スーパースターじゃない。愛することに不器用で、うまく気持ちを伝えられなかったり、失敗したりしてしまう。そんな弱い面を見せることで、もっと身近に感じてしまうんだ。
しかし、「あれは死んでるよな」という場面が多かった。今までとちがって、かなり突拍子なありえない場面がいっぱいあった。全米を巻き込んだテロだから、一人で立ち向かっていくためにはそれくらいなればいけないのだろう。高速道路でヘリコプターと戦うシーンでは、滑り落ちたら動けないよな。スーパーマンになってしまったら、人間でなくなったら、となりのおじさんでなくなってしまって、遠い存在になってしまうよ。
公式サイト「ダイ・ハード4.0」