ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

びっくり恐竜カード 2

2012年02月29日 20時23分58秒 | コンケン 第9特別教育センター


聴覚障害クラスで作ったびっくり恐竜カード。  (→ 過去ブログ 「びっくり恐竜カード」
恐竜のポップアップカードなのだが、ずいぶんと盛り上がったので、
自閉症クラスでも作ろうと思う。


最近、自閉症クラスの生徒が特に増えて、教室はごったがえしている。
床にはすもうの土俵があり、壁には桜の花が咲いている。  (→ 過去ブログ 「相撲 すもう」   「桜の花を咲かせよう」
そこにいる子どもたち。 
      
じっと見てると、長い時間この教室で過ごしてきたなあとしみじみくる。


作業の時の子どもたちの表情は、どの子もいい。
恐竜の色づかいも素敵素敵。
    

     


この子のすごいところは 全く見ないで色を塗ってしまうところ。
たまに机に描いちゃってるときもあり。
      


立ち上がる恐竜には わーい わーいと心が躍るという効力があり、
何度もパクパク開いてはしめ、しめては開いてできあがり作品で遊ぶ子どもたち。
      


しっぽをつかんでゆらゆら遊ぶ子もいて
そうかー そういう遊び方もありね、と感心する。
ゆらゆらゆらしては じーっと見つめる子。
      


できあがったら クーサーイに写真を撮ってもらう、というのが
お母さんたちの慣例のようになっていて、次々私の所にやってくる。
      


いやだいやだ、今やりたいのは写真じゃないし、
ここに立っているのもやだー 
って感じかな。泣き出しちゃう子もいて、かわいそうにと思いつつも
その泣き顔もかいわらしくて 1枚だけパシャリ。
      



イーッ先生が、私が来週までしかこのセンターに来ないということをみんなに話すと
急に、じゃあ今日、クーサーイのお別れ会をしましょうとあるお母さんが言い出した。
わ、わたし、来週も来るけど、今日なの?と 戸惑う。今日なの?? なぜ?!
お母さんたちがお金を出し合っていそいそとおいしいものを調達に行き
サッと準備して、ベトナム料理のネームヌアンの食事会。
      


あれ?
この、野菜が入っているかごはさっきまで活動に使っていたかご。
教材が入ってたかご。
      


米粉の皮に、まだ渋い青いバナナ、甘酸っぱいスターフルーツ、魚のソーセージ、
ミントやレタスなどの野菜をおき、ごまだれをかけて包む。
ここでは人気のベトナム料理で、さっぱりしてアロイ。
      





帰りに今日も食堂を通り、大好きなピーマラーに声をかける。
「パイゴーンナ(お先に失礼するね。)
すると、ぎょっとした顔でふり向き、険しい顔で
「どこにいくの!?」
「え?家に帰るんです。」

「びっくりした、日本に帰るのかと思った。」
と、険しい顔をほっと崩して笑うピーマラー。
ピーマラーは私にとって特別な人だけど、私がそう思って大好き大好きと念じているので
きっとピーマラーもそれを受けとっていて、今は私が日本に帰ることをしょっちゅう
考えているのではないかと思う。


帰り道の牛。  (→ 過去ブログ 「牛の脱走」
     


この牛たちともお別れか。
     


15日 コンケンを出る。
20日 日本へ。





モンゴル便り

2012年02月29日 00時23分26秒 | 日記


同期のモンゴル隊員から便りが届く。
私のもとではなく、ナムプリック屋のお父さんお母さんのもとへ。
1月の終わり、タイに来てくれたモンゴル隊員は、配属先でモンゴルダンスを踊り、
ナムプリック屋のお父さんお母さんともまったりすごしてモンゴルダンスを踊って帰った。
      (→ 過去ブログ 「モンゴル隊員踊る」


タイとの気温差50度の国の話や、見せてくれた写真、もってきてくれた食べもの、
モンゴルダンス、すべてが強烈なインパクトで、
お父さんお母さんもモンゴル隊員に会えたことを喜び、今もとても思い出深く思っている。


そんなお父さんとお母さんに、モンゴルから送ってくれた手紙、モンゴルの写真、
そしてかわいいゲルのタペストリー。
なんていう心遣い。
さっそくタペストリーは店に飾られる。
      


美しい写真の裏には1枚1枚に説明書きがあり、
手間をかけて準備して 送ってくれたことが分かり
とっても ありがたくてたまらない。


娘のレックが、モンゴルの写真を並べてナムプリックを中心に置く。
      


「ほら、お父さんとモンゴル!」
      


ただ、この郵便物、ちょっとしたエピソードがあって、レックが興奮して話してくれた。
「番地が1つ間違ってて、隣の家に届いたの。
 宛名がタイ語じゃなくて英語だったでしょう。
 隣の家はニュージーランドに息子が留学していて、
英語が読めないお母さんが息子からだろうと思って開けたのよ。
中に羊の写真が入ってたでしょう。 ニュジーランドにも羊がいるでしょう。
だから、息子からだと思って写真を見ていたけど、息子の写真がない、
女の子が映ってる。それで間違いだと気づいて“開けてしまってゴメンナサイ”
って 持って来たのよ。」

たまたまとなりもニュージーランドという英語つながり、羊つながり、
ラッキーが重なって、もしかしたら届かなかったかもしれない郵便物がお父さんたちのもとに届いた。

羊はタイ語で「ゲ」という。
レックの話の中に「ゲ」「ゲ」と出てくるのもおかしくて、内容もおかしくて
ゲラゲラ笑って聞いた。


氷点下の国から、気温30度を超す国へ。
届きました。 細やかな心遣いが。