自閉症の子どもたちは言葉を耳で聞きとって正しく理解することが苦手だ。
口でべらべらとまくしたてられたり、指示する言葉が多くなったりすると
混乱することが多い。
だから、指示する言葉は少なく、一単語、二単語にし、はっきりとゆっくりと伝えるようにする。
1つ終わって、また次の指示を出すというように、短く簡潔に。
そして、自閉症の子どもたちは視覚情報から理解する力の方が長けている。
いや、自閉症の子どもの限らず、
私たちはみな、日常、ほとんどの物事を目で見る情報から理解しているのだ。
「ひとつもってきて。」と、口で言うだけではなく、
指を一本立てて 「1つ」のサインを一緒に見せるだけでぐんと理解しやすくなるのは
私たち誰もがそうであるし、
自閉症の子どもに限らずとも、持って来てほしい物の絵を描いたり、
写真や絵カードを一緒に見せるともっと、理解しやすくなる。
自閉症の子どもは、外国語の中で暮らしているような毎日だという。
私も、毎日タイ語の世界にいて、自閉症の子どもの気持ちがよく分かる。
言葉でまくし立てられてもわからないことが、 ちょっとジェスチャーをしてくれれば、
指さしてくれれば、絵に描いてくれれば、ぐんと理解しやすい。
自閉症クラスでの毎日の風景。
この子は「コップンカー」(ありがとう)を先生と一緒にやっている。
いつも、「あああーーー」と長いこと声を出し続けるこの子に、
「口を閉じますよ-。」と教えている。
もちろん、先生と一緒にやるのもいいのだが、
日本の学校でならば、私は絵カードを作って、絵カードで指示を提示していた。
この雑然としたタイの中で、どれだけ通用するか、
また、この先、先生達が継続して使っていくかどうかも分からないけれど、
以前からやってみたかった絵カード、こんなのがあるよと
先生達に知らせるだけでもきっと意味がある。
「ニアップ」(静かに)
と口に指をあてて見せる先生。
このジェスチャーを見せるのは子どもにとってとてもいいこと。
プラス、絵カードを補助的に使って見せてあげれば、さらに理解しやすいと思う。
そして、
「静かに」
というあいまいな指示ではなく
「話しません」
というはっきりとした行動の指示に変えるとさらにいいと思う。
そう思いついて、絵カードの材料にするために、
絵カードにしたい光景をリストアップし、
先生達や子どもたちの、絵カード用の写真を撮った。
これで作る。
「話しません」
この先生のサインと、○×の絵を見て、どっちの行動がいいのか
目で見てすぐに分かるように提示する。
「先生を見ます」
目線ビームが下に下がっているのは、×
目線ビームが先生にいっているのが ○。
「先生を見ます。」
目の絵もつけて、これでどうだ。
「ありがとう」
いつも、
「手をもっときれいに」
といわれている子どもたちだけど、
何が「きれい」で何が「きれいじゃない」のか、きっと分からない。
「きれい」はこれだよ、という見本さえあれば、ほめられたくてきっとその通りにしようとする。
上手な見本はこれだよ、これ。
見本と、できたときに すぐにほめる、そのタイミングが大事だ。
「まっすぐ立ちます」
こんな風に立つことが
「まっすぐに立つ」ということなんだよ。
まねしてやってみて。ファイトファイト!
「自己紹介をします」
この光景、これが 「自己紹介」の時間だよ。
今から自己紹介をします、といわれたら、これなんだよ。
初めてこれを使ってみたとき、子どもたちの顔が
「おお、僕だ!」
「あれ、私じゃないの?」
と 嬉しそうに輝いた。
ただ、私が自閉症クラスにくるのは月火水の3日間のみ。
私がいなくても、この絵カードが 継続して使われるといいなと思う。
ついこのあいだ、フィリピンから同期の養護隊員がやってきたときのこと。
(→ 過去ブログ 「フィリピン擁護隊員とティーム・ティーチング」)
先生が、このカードを使ってくれた。
外部の見学者、それも外国から、同じ特別支援教育の教師がきている、
だから、ちょっとよそ行きの顔にもなっていたこの日。
この絵カードもそういう外向けに「こんなにやっていますよ」
というアピールの1つとして使われたのは確かにそう。
だけど、それでも これがいいと思っているから、いざというときに
これを使ってくれたのだと思う。
「話しません」
「静かに」
よりも指示がはっきりして具体的。
先生のこの動作にくわえて、補助的に絵カードを提示すると、
きっと子どもたちはわかりやすい。
フィリピンの同期隊員の見ている前で、
「手をあげます」
「よい子で座ります。」
フィリピン隊員の来タイとセンターへの来訪は
私の活動をあと押ししてくれた。
使ってくれた。
いいぞいいぞ、この一歩。
口でべらべらとまくしたてられたり、指示する言葉が多くなったりすると
混乱することが多い。
だから、指示する言葉は少なく、一単語、二単語にし、はっきりとゆっくりと伝えるようにする。
1つ終わって、また次の指示を出すというように、短く簡潔に。
そして、自閉症の子どもたちは視覚情報から理解する力の方が長けている。
いや、自閉症の子どもの限らず、
私たちはみな、日常、ほとんどの物事を目で見る情報から理解しているのだ。
「ひとつもってきて。」と、口で言うだけではなく、
指を一本立てて 「1つ」のサインを一緒に見せるだけでぐんと理解しやすくなるのは
私たち誰もがそうであるし、
自閉症の子どもに限らずとも、持って来てほしい物の絵を描いたり、
写真や絵カードを一緒に見せるともっと、理解しやすくなる。
自閉症の子どもは、外国語の中で暮らしているような毎日だという。
私も、毎日タイ語の世界にいて、自閉症の子どもの気持ちがよく分かる。
言葉でまくし立てられてもわからないことが、 ちょっとジェスチャーをしてくれれば、
指さしてくれれば、絵に描いてくれれば、ぐんと理解しやすい。
自閉症クラスでの毎日の風景。
この子は「コップンカー」(ありがとう)を先生と一緒にやっている。
いつも、「あああーーー」と長いこと声を出し続けるこの子に、
「口を閉じますよ-。」と教えている。
もちろん、先生と一緒にやるのもいいのだが、
日本の学校でならば、私は絵カードを作って、絵カードで指示を提示していた。
この雑然としたタイの中で、どれだけ通用するか、
また、この先、先生達が継続して使っていくかどうかも分からないけれど、
以前からやってみたかった絵カード、こんなのがあるよと
先生達に知らせるだけでもきっと意味がある。
「ニアップ」(静かに)
と口に指をあてて見せる先生。
このジェスチャーを見せるのは子どもにとってとてもいいこと。
プラス、絵カードを補助的に使って見せてあげれば、さらに理解しやすいと思う。
そして、
「静かに」
というあいまいな指示ではなく
「話しません」
というはっきりとした行動の指示に変えるとさらにいいと思う。
そう思いついて、絵カードの材料にするために、
絵カードにしたい光景をリストアップし、
先生達や子どもたちの、絵カード用の写真を撮った。
これで作る。
「話しません」
この先生のサインと、○×の絵を見て、どっちの行動がいいのか
目で見てすぐに分かるように提示する。
「先生を見ます」
目線ビームが下に下がっているのは、×
目線ビームが先生にいっているのが ○。
「先生を見ます。」
目の絵もつけて、これでどうだ。
「ありがとう」
いつも、
「手をもっときれいに」
といわれている子どもたちだけど、
何が「きれい」で何が「きれいじゃない」のか、きっと分からない。
「きれい」はこれだよ、という見本さえあれば、ほめられたくてきっとその通りにしようとする。
上手な見本はこれだよ、これ。
見本と、できたときに すぐにほめる、そのタイミングが大事だ。
「まっすぐ立ちます」
こんな風に立つことが
「まっすぐに立つ」ということなんだよ。
まねしてやってみて。ファイトファイト!
「自己紹介をします」
この光景、これが 「自己紹介」の時間だよ。
今から自己紹介をします、といわれたら、これなんだよ。
初めてこれを使ってみたとき、子どもたちの顔が
「おお、僕だ!」
「あれ、私じゃないの?」
と 嬉しそうに輝いた。
ただ、私が自閉症クラスにくるのは月火水の3日間のみ。
私がいなくても、この絵カードが 継続して使われるといいなと思う。
ついこのあいだ、フィリピンから同期の養護隊員がやってきたときのこと。
(→ 過去ブログ 「フィリピン擁護隊員とティーム・ティーチング」)
先生が、このカードを使ってくれた。
外部の見学者、それも外国から、同じ特別支援教育の教師がきている、
だから、ちょっとよそ行きの顔にもなっていたこの日。
この絵カードもそういう外向けに「こんなにやっていますよ」
というアピールの1つとして使われたのは確かにそう。
だけど、それでも これがいいと思っているから、いざというときに
これを使ってくれたのだと思う。
「話しません」
「静かに」
よりも指示がはっきりして具体的。
先生のこの動作にくわえて、補助的に絵カードを提示すると、
きっと子どもたちはわかりやすい。
フィリピンの同期隊員の見ている前で、
「手をあげます」
「よい子で座ります。」
フィリピン隊員の来タイとセンターへの来訪は
私の活動をあと押ししてくれた。
使ってくれた。
いいぞいいぞ、この一歩。