ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

すもー すもー 相撲

2011年12月30日 15時58分10秒 | コンケン 第9特別教育センター


子どもたちがこんなに食いついて一点を見つめている。
こんなことはなかなかない。
      


何を見ているのかというと

白鵬と朝青龍の千秋楽、相星決戦試合。
相撲だ。
インターネットでさがした相撲の試合を子どもたちに見せているところ。
      


すごい食いつきで、どの子も食い入るように映像を見つめて
手真似してみたり、途中笑ったり、
こんなに見入ってくれるとは。
      




今日の活動は、芸術活動と運動活動と、2つをやりたいと申し出る。
ちょんまげを作って、みんなで相撲をして遊ぶ、この2本立て。
作った作品は、このセンターでは飾って、子どもに持ち帰らせないことが多い。
東北部を統括する大きな特別教育センターなので、たくさんやってくる見学者に
アピールするために、飾っておくのだ。
でも、本当は、子どもたちが作った作品は、子どもたちが使うべきで、
作品を慈しんだり、それを使って遊んだりすることで、
とてもいい情操教育になるのだ。


日本の特別支援学級では、作品を作ったらそれを使う楽しみをつなげていた。
作ったらこれで遊ぶんだ、そういう楽しみが、学習への意欲になる。
作品を作って、それを使って遊ぶ。
芸術活動 + 運動活動 つながっていた方が、絶対にいい。



紙芝居で説明。
「ちょんまげを作る。」 「すもうで遊ぶ。」
    


タイ人は相撲を「すもー」といって、よく知っている。
タイでもテレビで見たことがあるという。
日本の文化、すもーって、どんな風にやるの?
今日はすもーなの? やせててもできるの?
いろいろ興味をもって聞いてくる。

まずは映像を見て関心を高める。 
百聞は一見にしかずだし、目から入る情報が一番子どもたちにとっても
理解しやすい。
      


①ちょんまげ作り

「男の人だけやるんだよ。」
「ふんどしをしめるんでしょ?」
「コレステロールがいっぱいなの?」
「ええ?筋肉もあるの?」
そんな話をしあいながら、ちょんまげを作る。
色は何色でもいいよ、金髪でも、紫の髪でも、何色でも。
      


ちょんまげ作りの最中に、こそこそと土俵の準備。
足下をちょっと、失礼しますね-。
     





②レン スモー(すもーで遊ぶ)

試合の前に、トーナメント表を披露する。
さあ、誰が横綱になれるかな?
横綱にはメダルを用意しているからね。
     


ずらりと、力士たちが登場。
おお、どの力士も強そうだな、これは。
    
 

タイの子どもたち版、すもーのはじまり。
「はっけよい のこった のこった のこった」
は、
「ヌンソンサーム スース-!(123 がんばれ がんばれ がんばれ)」
に変えて、みんながわかりやすく、口ずさみやすくする。
みんなで応援。 スース-! スースー!(がんばれ、がんばれ!)
    

     



横綱になったのは、この子。
先生にメダルをかけてもらいます。
横綱昇進、おめでとう!
     



最後にオプ先生が今日のみんなのがんばりをほめていると
いきなり服を脱ぎだしたこの子。
お母さんたちが「すもー! すもー!」といって大笑いする。
力士の真似をしているのだ。 なんてかわいい!
     

「まあおかしい!」「なんてかわいい!」「おもしろい!」
とお母さんたちも腹をかかえて大爆笑で、
ますます気分をよくして力士の真似を続けるこの子。
お母さんたちも、子どもたちも笑っている。
みんなで 1つの経験を共有して、そこから大笑いし、一緒に楽しんでいる。
こんな時間がとても楽しくて、嬉しい。
今日のMVPは間違いなくこの子。
     


何でも楽しんでくれる、タイの人たちって、ほんとうに素敵。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。