ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

びっくり恐竜カード

2012年02月09日 22時27分33秒 | コンケン 第9特別教育センター


今日は聴覚障害クラスで “びっくり恐竜カード”を作ろうと思う。
“びっくり恐竜カード”は見たところ、ただのカードだが
あれ?? なにか出てる・・。
ピョコンと跳びだしている、これは何? 何? 何かなあー???
と子どもたちが不思議に思っていると、開けたらびっくり
恐竜がガオーッッ!!と立ち上がるカード。
      


そのために、導入の1つとして恐竜のお菓子を用意。
今日のおやつタイムは恐竜お菓子を食べる。
お菓子を入れたお皿をひっくり返してしまった子がいて
     


頭からお菓子をかぶり、顔中お菓子がついているのだけど
もぐもぐもぐ・・・ 食べ続ける。
恐竜お菓子はそれくらい子どもたちに人気なのだ。
      



さて、今からシラパ(芸術活動)の時間です。
     

このカードから出ているのは なーんだ?
なんだろうねえ なんだろうねえ?
「へび!」「しっぽ!」「うさぎ!」

さっきみんなが食べたのは何かなあ-?
何を食べたんだったっけ-?
といいながら カードをひらくと ニョキッと恐竜の登場。
恐竜が立っている!
「オーホォー!」とタイ独特の驚きの声。

今日はこのびっくり恐竜カードを作ります。




まずは線に沿って切る。
切った恐竜に好きに色を塗る。
     


塗っている途中で、赤いクレヨンを口紅にみたてて
口紅を塗るしぐさを繰り返す女の子。
やることがかわいくて、大人はみんなクスクス笑う。
     


何色の恐竜でもOK。
自分一人で塗る子。  お父さんと一緒に塗る子。
それぞれでよし。
       



恐竜ができたー!!
     


立つだろうか? と心配げな子。
     


恐竜の足を台紙に貼り付ける。
どうだ?!
立った-! というときの嬉しそうな顔。
   


台紙にもせっせと色を塗る。
     


ここで登場したのが、恐竜シール。
日本から私の先輩の先生がタイに送ってくれたもの。
元同僚の先生が タイの子どもたちにと送ってくれたきらきら光る恐竜シール。
出したとたんに、みんなの目もキラキラ。
     

ひとつ、ほしいのを選んでカードに貼る。
あれ? 先におでこに貼ってから台紙に貼るのか、楽しんでるからよし。
     
まだちょうだいちょうだいという子どもたちに、「明日またね」と約束。


他にもちびまる子ちゃんシールや「よくできました」シール、
なんやかやと貼り付ける。
一番人気はやっぱり、キラキラ恐竜シール。
なんってったって、コンケンは恐竜の骨が発掘された場所、恐竜がシンボル。

恐竜が りりしく立っている。
しっぽには「よくできました」シールがキラリ。
     


ハサミを使う、のりを使う、シールを剥がして貼る、全ての動作が
全て大事な経験で大事な学習。


しげしげと恐竜とにらめっこ。
     


「何かな何かな?この飛び出しているのは何かな?」
から出発して
「わあー! 僕の恐竜が立ってる!」
という驚きと喜びで終わった、今日の活動。
恐竜に「サワッディーカー」(こんにちは)と
あいさつする子どもたちのかわいらしいこと。
    




授業が始まる前に、ある保護者が
「日本は寒いだろうからこれを持って帰って使って。」
と手編みの帽子をプレゼントしてくれた。
先週好きな色は何かと聞かれて、ちょうど火曜日だったので
「火曜日の色のピンク」と答えていたら、ピンクを選んで作ってくれた。
凝った手編みの帽子で、私が作れば何週間かかるだろうと思うようなもの。
     


日本人は年をとるとピンクを身につけるのに抵抗を感じる人が多いが、
タイ人は年をとった人でも、男の人でも濃いピンクを身につける。
タイ人らしい、かわいい帽子。
ちょっとかぶってみて!とお母さんにかぶってもらうと
まあ、なんてかわいらしい!似合ってる!
     
私がかぶるとお母さんたちは「かわいいわ!」と言ってくれるけれど、
いや、なんだかかわいくないと思う・・・!なぜ? 
     



「風邪をひかないようにね。日本はすごく寒いんでしょう?」
と、保護者がみな言う。
心のこもった手編みの帽子、大事に日本に持ち帰ります。