ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

桜の花を咲かせよう

2012年01月30日 16時57分41秒 | コンケン 第9特別教育センター

タイの人たちは桜が好きだ。
タイでも北部の山間部には桜が咲くというが、
実際には見たことのない人がほとんど。
日本の桜はとてもきれいなんでしょう、とあこがれの気持ちをもっている。

がさごそと教室にある使えそうなものを探していると、
以前スプレーで色をつけるときの敷き紙にしたのだろう、
緑のスプレーが飛び散った模造紙を見つける。
この間は恐竜博物館に使った、この緑スプレーの飛び散った模造紙。 (→ 過去ブログ 「恐竜博物館」
これを使ったら何が似合うだろう。
なんとなく思いついて、桜の花を咲かせたくなった。
見たことのない桜の花を、どう想像し、どういう色を塗るのか、見てみたいと思った。


A4の紙、ハサミ、色を塗るクレヨン。
そして、花びらを貼り付けるための桜の木を用意する。
    

A4の紙を特殊な折り方をして、ちょこっとハサミで切るだけで
桜の花びらのかたちができあがる。
まず、これだけで
「ンガーインガーイ!(簡単、簡単!)」とお母さんたちが喜ぶ。
     


桜の花びらに塗る色は何色でもいい。
どんな桜の花を咲かせたい?
青い色で迷いなくどんどん塗っていく子。
    

色を使う色彩感覚はタイ人は素晴らしい。
小さい頃からいろんな色を使い、それをほめられていないと
決まった色にしか塗れず、見本がないとできないようになる。
だけど、タイの子たちの多くが迷いなく色を使う。
保護者がまず、そうだからなのだろうが、この豊かさには感心するのだ、いつも。
先生だって固定の色にとらわれない。
     


できあがった花に名前を書き、桜の木に貼り付ける。
おおおと歓声があがり、
「スーワイ スーワイ」(きれい、きれい)
の言葉があちこちであがる。
美しいものを感じ取り、愛でるタイ人の感覚のすばらしさ。
     


先生達が貼ってくれた桜の木は、壁の低い位置にある。
子どもたちの目線にある、というのがまた嬉しいこと。
     

桜の花を背景に、学習する子どもたち。
     


日本ではあと2ヶ月で桜が咲きますね。
タイでも、一足先に、コンケンの第9特別教育センター
自閉症クラスの壁に大きな桜の花が、個性満点の桜の花が
色とりどりに満開です。
   

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