ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

コンケン ナイトマーケット

2012年02月18日 23時06分44秒 | 日記
コンケンのバスターミナル近辺に、土曜日の夜だけマーケットが登場する。
サイバーツを一緒にしたタイ人女性が、教えてくれた。
毎週土曜の夜には、タノムコンドゥーンと呼ばれて、歩行者天国になる
大規模なマーケットがたつのよ、と。

チェンマイやチェンライのナイトマーケットは有名で、
土曜日のサタデーマーケットや、日曜のサンデーマーケットがある。
コンケンにもそういうマーケットがあったなんて、ちっとも知らず、
一度は行っておかねばと、忙しい中ではあるけれど、行ってみた。
      


すると、びっくりの大規模。
正直、なめていた、コンケンのナイトマーケット。
チェンマイよりも 置いてある物はパッとしないものもあるし、
おしゃれな品の多さはかなわないかもしれない。
けれど、カオニャオ通りが人で埋め尽くされ、でも、大きな通りなので
ゆっくり歩いてみて回れる広さがあり、かつ、イサーンの素敵な野暮ったさが
あちこちにある、おもしろくて、ホッとするマーケット。
      


なぜ、日本人形があるんだろう。
      


お年寄りたちの演奏バンド。
しぶい!
      


こんなでかいクロッをわざわざ櫓を組んで高くに並べて
注文に応じてこの高さからソムタムを作る、なぜか白装束のおじちゃん。
    


おしゃれな手描きのバックのお店。
70バーツという安さについついたくさん買ってしまった。
      


なかでも、一番楽しかったのは、熟年バンド。
タンバリンを叩き、キーボードを弾く ノリノリのおじいちゃん。
ボーカルものりのりだけど、やっぱり熟年。
ボーカルの横で のりのりで踊る女性も熟年。
だけど、タイ人らしく、本当にのりがよくて、日本ではお目にかかれない
素人でありながらの陽気さ、明るさ、プロ級の盛り上がり上手。
     


      




タイっていいな。
コンケンっていいな。
もっと早くにここに来たかったな、と思うほど、キラキラ魅力いっぱい
コンケンのナイトマーケット。





記念写真

2012年02月18日 15時34分42秒 | 日記
サイバーツは今日も10人の僧侶がずらりと来るはずが、何か事情で来られなくなったという。
ちょっと残念ではあるけど、いつもこの道に来るこの2人の僧侶。
この2人の声は大きくて、きれいで、しかも長いこと読経をしてくれる
この2人の僧侶の声が、とても好き。
     


サイバーツで作った水をジャックフルーツの木にかけるとき、
お父さんは読経するが、そのときに、私の亡くなった父の名も唱えているのだという。
だから、今日もさちえがタンブンしたさちえの好きなお菓子とカオニャオと
ナムプリックを、土に還ったお父さんが食べているよ、と言う。
いつも、何度言われても、ぐっとくるのだ、これには。
     


12人分の喜捨を用意したけれど、2人の僧侶しか来なかったので、たくさん余ってしまった。
お父さんが、寺の近くに行けば僧侶がたくさんいるからと車で連れて行ってくれた。

確かに大きな寺には僧侶がたくさんいるのので、寺の前で待てば間違いないけれど、
たくさんの僧侶たちは、あわただしくあちこちを歩き、読経も短い。
知らない僧侶で親近感もなく、まだサイバーツ未熟者の私は
やっぱり、知っている僧侶に知り慣れた場所で喜捨をして、
きれいなあの読経がききたいな、なんて思ってしまう。


小さな子どもたちを連れたおばあちゃんがバイクでやって来て
      


小さな子どもたちにも一生懸命サイバーツをさせる。
子どもは小さすぎてなんだかよくわかっていないようで、
それでも子どもに徳を積ませたいという気持ちなのだろう、おばあちゃんは一生懸命。
      


お父さんが
「日本にも座って物をもらう人がいる?」
と聞くので、なんのことかと思ってお父さんの視線の先を見ると
寺の前に座って物乞いをする人がいる。
だけど、物乞いの人がお金を入れてもらうために置くコップがない。
まるで、ちょっと座っています、というように小さな赤ちゃん犬を連れて座っている。
      


お父さんが、サイバーツに持って来たカオニャオやナムプリックをいくつか
その人に渡す。
なるほど、そういうことか。
サイバーツに来た人に喜捨を分けてもらったり、
僧侶にわけてもらうために、寺の前に、お金を入れるコップもなく座っているのかと
合点がいく。
何百という僧侶のサイバーツで有名な、ルアンバパーンでも、ある路地に入ると
貧しい子どもちが、僧侶から喜捨を分けてもらおうと、ずらりと座って待っていた。 (→ 過去ブログ 「ルアンパバーン」



私たちの喜捨も余った分をこの人に渡す。
「日本にも座って物乞いをする人がいる?」
というお父さんの質問。
「昔はいたのだろうけれど、今はまずほとんど見ることがない。」
と答える。
日本がそう変わっていったのはなぜだろう、なぜ変わっていけたのだろうと考える。



犬がかわいいですね、と声をかけるとにっこりと素敵な笑顔。
      



小さな小さな犬を抱っこして、本当に素敵な笑顔。
      


お父さんが昨日言った。
「さちえ、明日は写真を撮るよ。 きれいな服を着ておいで。
 大きく引き延ばして、額に入れてさちえにあげるからね。
 日本でお父さんたちが恋しくなったら見られるように、写真を作ってあげるからね。」


お父さんはいつものナムプリックの青いポロシャツから
スーツに着替えて登場。
お父さんの純粋な優しさと、愛情と、思いやりと、すべてがお父さんからあふれていて
もう、もう、お父さんと会えてよかったと、心の底の底から思います。
       


「お母さんもきれいな服に着替えておいで」というお父さんに、
お母さんは、「私はもう十分にきれいでしょう」と笑っている。
そういう お父さんとお母さんの自然な仲の良さと互いに敬意を持って接するところ、
大好きで、尊敬している。
       

このあとは、せっかくスーツを着ているからと、お父さんがいろんなポーズをきめて
私が写真を撮る。 撮る、撮る、たくさん撮る。
お父さんが大事にしている、お店、ジャックフルーツや蘭の花と たくさん撮る。
     


このあとは、パソコンも仕事道具も一切を持ってお店で一日過ごす。
ガイドブックの挿絵を描きつづけた今日の一日。
お父さんは、今日の写真を早速パソコンで加工しては私に見せる。
そのそばで、一日仕事をした私。
お母さんが、
「さちえ、毎日ここで仕事しなさい」という。
一緒にいるのが ちっとも苦じゃない、一緒に時間を過ごせて嬉しいなと思う
部屋に一人で仕事するより、お父さんのそばで黙々と仕事できた今日は
なんともほのぼのとした幸せな気持ちが残った。