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十二代目市川団十郎!

2013年02月04日 | 人物 -

歌舞伎界で、由緒ある 「 成田屋 」。

思えば、十二代目市川団十郎氏の舞台鑑賞は、
国立劇場「外郎売(ういろううり)」が最後になった。


市川団十郎氏は、大病をして、克服し・・・
また、大病をして、克服して・・・
若い頃から、多くの苦難を乗り越えてきたからだろうか。
まさに、人として 「今日一生」というような印象がした。


歌舞伎界だけではなく、あらゆるものに対して
真面目に考え、取り組んでいた人だった。
そして、自分の考えから導き出した意見を、ちゃんと
もっていた人だったと感じる。

行動力があって、人に対して別け隔てなく対話して頂ける
人間的な大きさを持っていたと思う。

そして、なんといっても・・・あの「眼 (まなざし)」。
眼力があって、面と向かって対峙すると・・・
興奮してしまうぐらいの存在感があった。



芝居の声は、誰よりも大きく、はりがあって、
大きな劇場の隅々に響きわたり、
「十二代目市川団十郎。 ここにあり!」・・・という
威圧されるぐらいの存在感。

その反面、あのくるっとした目は見開いたままで、
明るく和ませてくれた 「優しい笑顔」。


 


トマトが大好きで、毎朝トマトジュースを飲むと聞いたが、
私が観たのは、そのまま・・・ かぶりつきながら
雑談していた “ 普段着の団十郎氏の笑顔 ” 。
片手には、大きく、真っ赤に熟したトマト。



少年のように、「 宇宙 」 に興味があったりして、
天体望遠鏡で星を見るのが好きだったようだ。
そんな意外なプロフィールもあるが・・・

一番、強烈だったのは・・・
座禅を組んだり、瞑想をしたり、精神集中している時は、
「少しばかり虫にさされようが、全く何も感じない!」 との言葉。
あの「まっすぐな目腺」で言われると、その説得力は、
ただ、ただ、吸いこまれそうになるぐらいの凄みがあった。


あと数カ月で、海老蔵さんに第ニ子が誕生したのに・・・。


 


私は、一生、忘れない。


「団十郎さんが、密かに “ 苦労してきた全てのこと ” ・・・
 私は、一生、忘れません。
 突然のことで、驚愕の一言ですが・・・
 “ちゃんと真面目に物事を考えなければいけない” ということを
 教えて頂いたのは、団十郎さんからです。
 本当に、ありがとうございました!」

 社会や教育、日本国憲法についても、ちゃんと考えます。
 そして、あなたが投げかけた問いに、応えられるように
 それなりに 準備して、そちらに参りますから・・・。



心からご冥福をお祈りします。
 
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