「 マイナンバー制度 」

2015年12月30日 | 日乗考察 -
今秋、私にも 書留で 「 マイナンバー 」 が 届いた。
国民一人一人に振り当てられた12桁の番号のことである。
正式名称は、「 社会保障・税番号 」 と言うらしい。

誤解もあったり、きちんと認識されていない現状の中、
制度だけが進んでいる感じがする。

TVでは過剰情報が提供され、将来に対する不安を抱いたり、
疑問が噴出している最中で、何かと問題があるように感じる。


来年の1月から 番号の利用が始まるので、仕事先から
マイナンバーの提示を求められている人も多いだろう。

現時点での使い方としては、社会保障と税の分野なのだが、
いろいろと誤解をしている人もいるようだ。



「 便利だなぁ 」 と思えるとしたら、それは ( おそらく )
2017年夏ぐらいからで、国と自治体がネットワーク化され、
個人情報をマイナンバーで照合するので、あらゆる手続きが
簡単になる時からだろう。
また、同様に、2017年1月からは、個人用のサイトである
マイナーポータル 」 が始まるようだ。
そこでは、自分が収めた税金や、将来もらえる年金などが、
自宅のパソコンでチェックできるようになる。



マイナンバーの目的としては、効率化と公平・公正な社会の
実現ということを謳っているが、これを具体的に言うと・・・
「 社会保険料 」 と 「 税金の徴収強化 」 なのだろう。
企業の年金未納対策など、末端の人間には衆智されていない
ことなどもある。 
会社が従業員の給料から天引きしていても、国に収めていないと
その従業員は ( 将来 ) 年金を受け取れなくなる。
そんなことは、あってはならないことだ。



とにかく、多くの人が 「 わかりにくい 」 と感じている制度が、
マイナンバー制度。
新しい仕組みなので、戸惑うことが多い。
そういう私も 通知カード を目にしながら、大掃除の途中で、つい・・・
見入ってしまった・・・。


国の思惑で進み、行政の都合のいい状態が優先されたため、
国民にとっては 複雑な制度 に なってしまっている。
理解できていない現実こそが、情報漏えいの元凶となるからこそ、
慎重に伝えなければならないのに・・・
私の印象からすると、「 丁寧に説明すること 」 が できていない。
もしかすると、来年、様々な問題やトラブルが起こる可能性がある。


    


将来に向けて拡大する可能性がある仕組みであるならば、
尚更、その都度、国は きちんと説明するべきだ。
それを怠って、一方的に実施しても、現場は問題回避には
程遠いのではないだろうか。

今からでも遅くない。
きちんと 説明をする姿勢 を、心から希望する。

理解できていない状態を放置するのは、一番よくないことだ。

今年の “ 不意打ち的に通した安保法案 ” のようなことは、
“ 本来は 許されるべきことではない ” と、私は 思う。