社会に出て、仕事をはじめると「しがらみ」や「ルール」があることを知る。
また、会社によっては、世に出していはいけない「不透明な慣習」などに出会うことも
珍しくはない。
社長の独断的采配で進んでいる会社には、あらゆる理解不能なモノが、当然のように
成立していることもある。
私は、基本的に、「フリーランサー」である。
常に助けてくれるバックホーンとなるような背景もないし、後ろ盾もない。
もちろん、マネージメントをしてくれるプロダクションがあるわけじゃなし・・・(笑)。
新しい会社の中に、自分の企画をぶらさげて入っていくときの雰囲気は、異様である。
私にとっては、本当に「不自由な世界」だ。
自分の実績と、目の前の仕事を盾にして、知らない会社の利益をあげることを条件に
契約をするのである。
交渉から、プレゼンテーションまで、すべて自分の感性と判断でやっていく。
このような環境の中で、いかに自分が快適な「自由な世界」をつくれるのかは・・・
自分の仕事のやり方(実力)次第となってくる。
実力がなければ、自分でコントロールしたり、判断したりすることができないので、
不自由な度合いは大きくなるという、当然の流れになってしまう。
ただ、いつも思う。
「リスクのない仕事に、自己の成長はない」・・・・・・と。
リスクをとらない人が、この世の中にはたくさんいる。
(多くの会社で、いろいろな人を見てきた。特に正社員の受身の人たちがそうだ)
そういう人は、実は・・・「一番高くて危険なリスクをとっている人ではないか」と思う。
まさに、「リスクのパラドックス」である。
しかし、幸か不幸か・・・彼らは、その事実に気がついていない。
「自由であること」と「リスク」は、表裏一体のところもあったりして、考えてみると
「自由がなければ、リスクもない」ことが多い。
私のような・・・常に自己責任で動いている人間には、結果が全てであり、それによって
評価も待遇も、会社での位置も全て変わってきてしまう。
こうして、体調が悪いことを報告する必要はなくとも、仕事はしていなければ、自宅で
いることをフツーに、それも頻繁には許してもらえないだろう。
これもまた、ある距離感を私が会社と持っていることと、その仕事のやり方を、会社が
受け容れてくれているかどうかという・・・そういうことにかかっている。
個人として、会社には強いつながりを持てる人はできなくても・・・・・
仕事相手には、いつも「大切な人」との出会いがあり、「これからも繋がっていたい」と
思える人が増えてくる。
これもまた、自己責任の範疇で、会社の名前にかかわらず、私の仕事内容を見てもらえた
結果がここにあるのである。
そういう前向きな考え方によって、廃退的な社風を打ち消す、我が「モチベーション」と
していきたいと思っている。