すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

叱られて、手を合わせて

2010-11-26 | 素老日誌

2010.11.02.(リハビリ日誌 46日目)

部屋に入って行くと、
母は、しきりと手を合わせている。

わー、
こんなにスムーズに両掌を合わすことができるようになっているんだ、
と感心する。

ベットの横の壁が、布団でガードされている。

以前から、
母はベットの横の壁をコツコツたたくことがあった。

ひょっとしたら、あれが高じたかな?

どうも叱られたみたいだ。

「皆さんにお詫びをして、
仲良くしていかなあかんな。
明日は挨拶に行かなあかんで忙しいわ」
と何度も何度も繰り返し言う。
そして、その度に手を合わせるのだ。

引っ越してきた人がどうのこうの・・・という話にも広がっていく。

こうやって近所の人とつきあってきたのか、
と垣間見る思いがする。

それにしても・・・

こうやって人間関係について、
思いが及ぶようになっているんだ。

これは、大きな変化だ。

血圧を測ってみると、140位になっている。

薬を飲みだして一週間目にしてさがってきた。

これは、降圧剤だけの影響ではないようだ。

降圧剤の影響であれば、
使ってすぐに冊圧は下がるはずだ。

しかし、

この一週間ほとんど血圧は下がらなかったのだ。

血圧が下がったから、落ち着いているのとも違うような。
もっと見えないところで
大きな変化が母全体に起こっているように思える。

「人」というのは、どうなっているんだろう?

認知症になってから、
脳梗塞を起こしてからの母を見ていて、
何度そう思ったことだろう。

わかった気になっているな!

どこかからそんな声が聞こえてくるような気がする。

 

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