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プログラマ視点でみたシリコンバレー シーズン6(1)

2021年09月21日 22時29分50秒 | テレビ番組
アマプラでシーズン6が見れなくて、しかも過去のシーズンも一部が有料でしかみれなくなったので諦めてました。
が、U-NEXTでシーズン6がみれたので感想を書いていきます。


<ネタバレあり>


第1話「人工知能不足」

500人以上の従業員を抱える大企業となったパイド・パイパー社はFacebookやAmazonなど一部の大企業に支配されているインターネットから、ユーザの個人情報を守るべく、新しい分散型インターネットの拡大に取り組んでいました。
しかし、パイパーネットのデベロッパーの一人、コリンが自身の開発したゲーム「グルーの門」のユーザ情報を不正に蓄積していたことが本人からの申告であきらかに。
パイド・パイパーの理念に背くこの行為は、リチャードにはとうてい受け入れられないのですが、最も売り上げに貢献しているコリンを切ることにモニカたちは反対。

一方、ギルフォイルは、自身の人格をマネするAIを開発し、ディネシュとのやりとりをAIに相手させていました。
このAIのアルゴリズムを応用することを思いついたリチャードは、自身のAIを使ってコリンの音声データを収集。コリンが不正をしていた証拠を集めて、彼に個人情報を破棄するよう脅迫しました。
しかし、その脅迫ネタがコリンに通用せず。
そして、リチャードのイェスマンとなって脅迫の片棒を担いだことに忸怩たる思いを抱いたジャレッドは、ビッグヘッドが暮らすかつてのアジトに偶然赴いたとき、一人のコーダーと出会ったのでした。

その頃、Amazonに買収されることになったフーリーは、ギャビンが社名を残すことにこだわったために大きく規模を縮小することになってしまいました。


ギルフォイルがリチャードにプレゼンした資料は公式サイトで見ることができます。全22ページの力作です。
今回はサブタイトル通り、AIが物語のキーとなっていました。
人格をまね(おそらくは機械学習)するのはどこまで現実にあるかわかりませんが、音声データの指数化によって本人と同じ声をだせるというサービスは実際に存在します。
また、データの内容から分類するという機械学習の手法も今や珍しくありません。
そういう意味でだいぶ現実世界とシンクロした内容だなぁと思いました。

ギルフォイルとディネシュ双方のAIが会話するというくだりは非常に興味深いですね。なぜ建屋の電源がシャットダウンさせることになったのかはわかりませんが。

ちなみにフーリーのビルに入ったエル・ポロ・ロコはレストランチェーンです。




第2話「汚れた金」

ジャレッドはグワートというコーダーの事業を助けることを決心し、リチャードに辞表を出します。
激高したリチャードはジャレッドをさんざん罵って受理しました。

コリンを追い出す代わりに出資者を募り資金を確保することにしたリチャードは慈善事業パーティーの会場でローリーと再会します。
彼女はかつて中国でヤオと組んでヤオネットを展開し、リチャードの事業を邪魔しようとしていましたが、その後ヤオをくびにして自らヤオネットのCEOとなり、アメリカに舞い戻ってきていました。
このパーティーでリチャードにチリの大富豪マキシモが出資を持ち掛けてきました。実はマキシモは以前から出資の打診をしていたのですが、その出自のひどさが企業イメージのダウンにつながると判断したジャレッドが断っていました。
が、マキシモの出資額が10億ドルであることを聞き、モニカですら判断がつかなくなりました。

ギルフォイルは人事から、作業効率をあげるために部下を持たされることになりますが、それをふいにし、自力で作業を完了させて
人事の鼻をあかしました。が、それもすべて計算づくであることを知らされます。

マキシモはパイド・パイパーに出資してユーザデータの採掘を狙っていることがわかり、リチャードは断ろうとします。

フーリーでは、Amazonに買収されるにあたり、Webサービスやスマートスピーカーなどのサービスは統合・消滅することになりましたが、フォックスホールという軍人向け出会い系サイトは死守しました。
そして費用削減のために部下たちのオフィスをベラルーシに移そうとしますが、フーバーは知恵を絞り、CFIUSに働きかける搦手で阻止しました。



結局お金の話に戻った感じですね。
ギャビンが投資家たちにみせたスライドに、フーリー社のプロダクト一覧がありますが、HooliDocs、HooliSheetsのようなオフィス製品やHooliPhone、HooliPCなどのハード、HooliMaps、HooliMailなどのソフト、DoctorVirusというウィルスソフトなどなかなかのラインナップがあるのがわかります。MSやAppleと比べてもひけをとらないですね。
トレイシーがギルフォイルに読んだか聞いた「クリプトノミコン」はアメリカの小説です。
CFIUSとは、フーバーが説明したとおり、外国資本が米国企業に融資や買収を持ち掛けた際、それを審査して安全保障上の問題があるかどうかチェックする政府の機関です。フーバーが実例でだしたGrindrはゲイ専用のマッチングアプリです。これをデンポックが知ってるところに面白みを感じますね。




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