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【マンガ100選】その27 アカギ

2007年06月15日 01時41分59秒 | マンガ100選
未完結だが『哭きの竜』と並ぶ麻雀マンガの金字塔。

『アカギ』
作者:福本伸行




ストーリー:
昭和33年。借金を抱えた南郷はヤクザ相手の命がけの麻雀勝負で窮地に陥っていた。そこにひとりの中学生が迷い込んできた。名を赤木シゲルという。
直感で赤木に賭けようと決めた南郷は赤木を代打ちに指名。麻雀初心者の赤木だが対局相手の竜崎をあっさり破る。続いて竜崎の代打ちとして登場した矢木すらも退けた赤木。さらに代打ちとして登場する盲目の麻士・市川をも破りいずこともなく姿を消す。




数年後。賭け麻雀を自身の利益に利用する悪徳警官・安岡の誘いで藤沢組の代打ち浦部と勝負した赤木はここでも浦部を破った。
そして舞台は日本の闇の帝王とも呼ばれる鷲巣巌との命を懸けた鷲巣麻雀に突入する。



感想:
福本作品独特のテイストは最初こそ抵抗あるかもしれないが深遠(?)な赤木ワールドはすぐにそれを気にしなくさせてくれる。とにかく赤木の天才っぷりが際立つというか、それがこのマンガの売りである。
赤木自身は天才的な読みと度胸によって圧倒的に不利な状況を覆し、そしてきちんと逆転劇の裏づけを解説してくれるところが親切。というかこの赤木解説は麻雀を深く知る上では非常に重要で、ミナミもこれを読んだときは麻雀が強くなった(気がした)。
心理描写が非常に長く(特に鷲巣編)、そのためストーリー進行はものすごく遅いのが難点ではあるが、おそらく鷲巣編はストーリーの終盤だと思われるため、長く続いて欲しいところではある。




もともとは『天』という作品に伝説の雀士として脇役で登場したのが始まり。なので、『アカギ』はスピンオフ作品になるのだが、その『天』ですらも最後は赤木の死をもって幕を閉じることを考えると作者にとっては非常に愛着のある人物(もしくは読者に非常に人気がある)といえるのだろう。ちなみに『天』での赤木の自殺(痴呆が進行していたため)を皆が引き止める場面は泣けるので『アカギ』ファンは必見。





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