磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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145 手に汗にぎる

2008年04月01日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


六、早瀬夫婦




145 手に汗にぎる


「おお、だいじょうぶでございますか」

ホーム・ドクター。

寄る年波で、気持ちほどには、歩みは進まない。

だが、確実にその歩みは近づいてくる。

白い髭から、白髭先生という愛称を受けている、みんなに信頼されているドクターだ。

「いつもの発作ですな! 薬はもってきましたぞ」

救急Aと書かれた箱をもっている。Aとは内科的なものを詰めてあり、Bは外科的なことに有用になっている。

早瀬の歩みはなかなか進まない。

足を下におろすとき、プルプルと足が震えているのがわかる。

一所懸命だったのだ!

メイドの一人が毛布をもってきた。

早瀬は冷や汗が出でいるようだ。メイドの一人が主任メイドにタオルを持ってくるように、指示した。

「だいじょうぶかしら?」

若いメイドが言おうとしたら、年老いたメイドは目で彼女を制止した。

同じ言葉でも、それが真にこもっているか、どうかは大きなことである。

若いメイドは、気軽にいったので反感をかってしまったようである。

そう、若いメイドは他人ごとのように言ったので、他の人たちの反感をかったのだろう。

ここの人たちはまるで、自分のことのように、心配してやってきているのだ。

ただ、見つめるだけだが、みんなは静かに手に力を入れている。

まさに手に汗にぎるとは、このことである。








閑話休題

やはりねぇー……と思うニュース

美浜原発、「もんじゅ」の
直下に活断層 3事業者認める
【朝日新聞】2008年3月31日


姉歯事件以上の事件だと

ボクは思うのですが……。

いつもの壁があるのでしょうか?









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