磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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146 家族らしい家族

2008年04月11日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


六、早瀬夫婦




146 家族らしい家族


そういえば、この屋敷で家族らしい家族は早瀬夫婦くらいなものだ。

それでいて、やっかみを持つこともなかった。

この夫婦を見ていると、みんな心が知らず知らずに安らぐ。

そんなことを見ているうちに、彼らを自分の家族のようにも、思ってしまっているのだ。

微笑ましい夫婦だと思っているのである。

「がんばるのよ」
早瀬の妻も汗でいっぱいになっている。

若いメイドは早瀬の妻を見て、同郷であるから、郷土料理の“お焼き”をつくったのをごちそうしてもらったことを思い出した。

この夫婦はガーデン・パーティも好きで、従業員の内輪で、もちろん承諾をもらってから、楽しんでいたのも思い出した。若いメイドは屋敷内に走った。

梯子は後二段になった。夫の体を両手でささえながら、妻はすたすたと階段を下りていう。

「力を緩めるのよ。もうそこに、地べたがあるんだ」

妻は二段めに足をかけている夫をそのまま、地面まで降ろそうと考えたのだ。

「だいじょぶです!」

「だいじょうぶよ」
と、みんなは声をかけるが、汗が顔中に点々とつけた早瀬は必死に梯子を握りしめている。

苦しみと不安から、彼は自らを守ろうとしているのが、わかった。

しかし、このままでは、埒があかない。

「じゃ、みんなで、手を離してあげて」
中西ドクターはにこやかに言った。

「はい、はい、だいじょうぶ、だいじょうぶ」
ドクターは繰り返す。

「すごい力だね」

茜は苦しみにある人がこんなに力があるのかと驚いた。しかし、後からドクターから、君だって、お腹が痛かったら、力を入れるじゃろ!








閑話休題

華麗なる一族!

キムタクの番組を

見られた人もいるかと思います。

家族とは思えなかった……。

あの父のような、

冷血な人間に権力をもたせたら、

きっと、ひどい世の中に

なると思いませんか?

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