龍の声

龍の声は、天の声

「大切にするとは、しっかり向き合うこと]

2020-10-09 07:24:43 | 日本

菅家一比古さんから言霊の華が届いた。
以下、要約し記す。


対立と対決は違います。対立とはお互い無視したり、口も利(効)かなかったり、反発したり、触れ合うこともしない状況が続いていることを言います。そこには「結び」が生まれず成長、発展が望めません。一方対決とは一見、闘争状態を思わせますが、そうではなく、しっかりと相手と向き合うことを意味しているのです。

夫と妻が、親と子が、社長と社員が、師と弟子が、友人同士がしっかりと向き合う。決して避けたり逃げたりなどしない。しっかり向き合うことにより、たとえ意見の相違があったとしても相手の氣持ちや真意が伝わってくるものなのです。そしてそこに「尊重」が生まれ、違いを認め合うこともできるようになります。人間関係の基本は、しっかり向き合うこと。

それは単に人間関係ばかりではありません。毎日の食事の時もそうです。一食一食を感謝して頂く。私は食事の時、世界中でまともに食べられない、飢餓に喘いでいる人々、栄養失調で死んでいく子ども達のことを思い、合掌する熱い想いが強まります。

テレビでは、大喰い、早喰い競争の番組やグルメ番組で溢れております。それを目にする時、日本人は「食」を粗末にしているなと感じずにおれません。食を頂けることは神仏からのお恵みであり、賜わり物なのです。一食一食に深い感謝と祈りがなければ、食と向き合っているとは言えないでしょう。

人や、物や、事を大切にするとは、しっかり向き合うことに他ならない筈。食を大切にしなければ、遠からずいつの日か食から見離される時が来るでしょう。日本に飢餓時代が訪れるのは必然と言えます。

妻が作った料理を決して粗末にすることなく、温かいうちに頂くことをこの頃心掛けています。大切にすると言うことが「しっかりと向き合う」ことだとすれば、全てに当てはまります。大切にしなければ見離されるのです。人もお金も食も仕事も会社も家庭も皆そうでしょう。

ところで日本国で一番神様と向き合っている方は、何方(どなた)だと思われますか。宗教関係者を別にしてです。その方こそ天皇陛下でしょう。一年に30回以上に及ぶ宮中祭祀。その中で最も重要とされるのが11月23日の新嘗祭です。その年に収穫された海の幸、山の幸、とくに新穀が大切とされ、皇祖天照大御神様にお供えします。

新嘗祭はその日(11月23日)に二度斎行され、夜6時から8時過ぎまでかかる夕御饌(みけ)の儀、夜11時から夜中の1時過ぎまでかかる朝御饌の儀が宮中神嘉殿(しんかでん)で執り行われます。天皇自らピンセット型の竹箸で柏の葉の皿に取り分け、神前にお供えします。

夕の儀も朝の儀もその前に必ず禊をされるのです。そして一通りの儀式を終えてお供えしたものと同じ物を天照大御神様と一緒に共食します。この儀式が終わってから後、ようやく一般庶民は新米を頂くことができたのです。これが本来の姿でした。

現在(いま)ではすっかりそのようなことは忘れ去られております。11月23日の祝日(勤労感謝の日)を本来の新嘗祭とするべきです。フランスでは、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、未だ堅く守られています。

天皇陛下の宮中祭祀によって、我々国民は飢えずに来れたのです。しっかり神々と向き合って下さる天皇陛下のお蔭で国民は赦され、恩寵(おんちょう)を頂いているのだと、胆に銘じなければいけません。













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