◎誓詞(吾等の誓い)
今日一日、怒らず 怖れず 悲しまず、正直 深切 愉快に、力と 勇気と 信念とをもって自己の人生に対する責務を果たし 恒に平和と愛とを失わざる 立派な人間として活きることを、自分自身の厳かな誓とする。
◎朝旦偈(げ)辞(甦えりの誦句)
吾は今 力と勇気と信念とをもって甦えり、新しき元気をもって、正しい人間としての本領の発揮と、その本分の実践に向わんとするのである。
吾はまた 吾が日々の仕事に、溢るる熱誠をもって赴(おもむ)く。
吾はまた 欣びと感謝に満たされて進み行かん。
一切の希望 一切の目的は、厳粛に正しいものをもって標準として定めよう。
そして 恒に明るく朗かに統一道を実践し、ひたむきに 人の世のために役だつ自己を完成することに努力しよう。
◎活力吸収法(プラナヤマ)の誦句
神韻縹渺(しんいんひょうびょう)たるこの大宇宙の精気の中には、吾等人間の生命エネルギーを力づける 活力なるものが、隈(くま)なく遍満(へんまん)存在して居る。
今私は プラナヤマ法と称する特殊の密法を行い この活力を、五臓六腑(ごぞうろっぷ)は勿論四肢の末端に至るまで、深甚なる感謝をもつて思う存分吸収しよう。
◎力の誦句
私は 力だ。
力の結晶だ。
何ものにも打ち克(か)つ力の結晶だ。
だから何ものにも負けないのだ。
病にも 運命にも、否 あらゆるすべてのものに打ち克(か)つ力だ。
そうだ!!
強い 強い 力の結晶だ。
◎思考作用の誦句
吾は今 宇宙霊の中に居る。
吾は又 霊智の力と倶(とも)に居る。
そもそも宇宙霊なるものこそは、万物の一切を より良く作り更(か)えることに、常に公平なる態度を採る。
そして 人間の正しい心 勇気ある心 明るい心 朗らかな心という積極的の心持で思考した事柄にのみ、その建設的なる全能の力を注ぎかける。
然(しか)り而(しこう)して、かくの如くにして その力を受入れしものこそは、またまさしく力そのものになり得るのである。
◎人間本質自覚の誦句
人は万物の霊長として、宇宙霊のもつ無限の力と結び得る 奇(く)しき働きをもつものを、吾が心の奥に保有す。
かるが故に、かりにも真人(しんじん)たらんには、徒らに他に力を求むる 勿(なか)れである。
人の心の奥には、潜在勢力という驚くべき絶大なる力が、常に人の一切を建設せんと その潜在意識の中に待ち構えて居るが故に、如何なる場合に於ても 心を虚(きょ)に 気を平(たいら)にして、一意専心 この力の躍動を促進せざるべからず。
◎言葉の誦句
私は今後かりそめにも 吾が舌に悪を語らせまい。
否 一々吾が言葉に注意しよう。
同時に今後私は 最早(もはや)自分の境遇や仕事を、消極的の言語や 悲観的の言語で、批判する様な 言葉は使うまい。
終始 楽観と歓喜と、輝やく希望と溌剌(はつらつ)たる勇気と、平和に満ちた言葉でのみ活きよう。
そして 宇宙霊の有する無限の力をわが生命に受け入れて、その無限の力で自分の人生を建設しよう。
◎大偈(げ)の辞
あゝそうだ!!
吾が生命は神仏(宇宙霊)の生命と通じて居る。
神仏の生命は無限である。
そして 不健康なるものや不運命なるものは、神仏の生命の中には絶対にない。
そして その尊い生命の流れを受けて居る吾はまた、完全でそして人生の一切に対して絶対に強くあるべきだ。
だから 誠と愛と調和した気持と、安心と勇気とで、ますます神仏との結び目を堅固にしよう。
◎運命の誦句
およそ宇宙の神霊は、人間の感謝と歓喜という感情で その通路を開かれると同時に、人の生命の上に迸(ほとばしり)り出でようと待ち構えて居る。
だから 平素出来るだけ何事に対しても、感謝と歓喜の感情をより多くもてば、宇宙霊の与えたまう最高のものを受けることが出来るのである。
かるが故に どんな事があっても、私は喜びだ 感謝だ 笑いだ 雀躍(こおどり)だと、勇ましく溌剌と人生の一切に勇往邁進(ゆうおうまいしん)しよう。
◎統一箴(しん)言
人の生命は、宇宙の創造を司どる宇宙霊(神仏)と一体である。
そして人の心は、その宇宙霊の力を 自己の生命の中へ 思うがままに受入れ能う働きをもつ。
然(しか)もこうした偉大な作用が人間に存在して居るのは、人は進化の原則に従い、神と倶(とも)に創造の法則に 順応する大使命を与えられて居るがためである。
私は心から喜ぼう この幸いとこの恵みを!!
私は今 人の世のために何事をか創造せんと欲する心に 燃えて居る。
そしてかくの如くに心を燃やして居れば、いつかは 神は私に何を為すべきかを教えたまうに きまって居る。
私は今 私の生命の中に、新しい力と新しい元気とを感じる。
私は今 心も肉体も新生しつつあるのである。同時に 私は今、限りなき喜びと輝やく希望とに雀躍(こおどり)する。
それは私は今 神の叡智(えいち)を真実に自分の生命の中に 受入れる秘訣を会得(えとく)したからである。
それ故に私の創造の力は 最も旺盛で且(か)つ完全である。
従って私の人生は 昨日までの人生でなく、溌剌とした生気が溢れ、敢然(かんぜん)とした勇気で漲(みなぎ)って居る。
そして何事をも怖れず、また何ものにも怯(ひる)まず、人生の一切を完全に克服し、只一念神の心と一体化して 汎(あまね)く人類幸福のために、創造に勇ましく 奮闘せんとするのみである。
◎信念の誦句
信念 それは人生を動かす羅針盤の如(ごと)き尊いものである。
従って 信念なき人生は、丁度長途(ちょうと)の航海の出来ない ボロ船の様なものである。
かるが故に 私は真理に対しては いつも純真な気持ちで信じよう。
否 信ずることに努力しよう。
もしも疑(うたご)うて居るような心もちが少しでもあるならば、それは私の人生を汚(け)がそうとする悪魔が、魔の手を延ばして 私の人生の土台石を盗もうとして居るのだと、気をつけよう。
◎坐右箴(しん)言
私は最早何事をも怖れまい。それはこの世界並に人生には、いつも完全ということの以外に、不完全というもののないよう 宇宙真理が出来て居るからである。
否 この真理を正しく信念して努力するならば、必ずや 何事と雖(いえど)も成就(じょうじゅ)する。
だから今日からは如何なる事があっても、又如何なる事に 対しても、かりにも消極的な否定的な言動を夢にも口にするまい 又行うまい。
そしていつも積極的で肯定的の態度を崩さぬよう努力しよう。
同時に 常に心をして思考せしむる事は、人の強さと 真と 善と 美のみであるよう心がけよう。
たとえ身に病(やまい)があっても、心まで病(や)ますまい。
たとえ運命に非なるものがあっても、心まで悩ますまい。
否一切の苦しみをも なおたのしみとなす強さを心にもたせよう。
神と直接結ぶものは心である以上、その結び目は断然 汚(け)がすまい事を、厳そかに自分自身に約束しよう。
◎恐怖観念撃退の誦句
人の心霊が宇宙の神霊と一致する時、人の生命の力は 驚嘆(きょうたん)に値いする強さをもつに至る。
しかもこの尊厳なる宇宙の神霊と一致するには、第一に必要な事は心の安定を失(うしの)うてはならぬことである。
そして心の安定を失うことの中で、一番戒(いまし)むべきものは 恐怖観念である。そもこの恐怖なるものこそは、価値なき 消極的の考え方で描いて居るシミだらけな醜い一つの絵のようなものだ。
否 寸法違いで書いた設計である。
かるが故に、今日から私は断然私の背后に、私を守り給う 宇宙霊の力のあることを信じて、何事をも怖れまい。
否 人が常にかくあることを心がくるならば、必然 人生に恐怖に値いするものが無くなるからである。
故に健康は勿論 運命の阻(はば)まりし時と雖(いえど)も、本当に私は私の背後に、私を守り給う宇宙霊の力の あることを信じて、何事をも怖れまい。
◎不幸福撃退の誦句
私はもう何事が自分の人生に発生しようと、決して徒(いたず)らに心配もせず、又悲観もしないように 心がけよう。
それは徒らに心配したり悲観したりすると、すればする程その心配や悲観する事柄が、やがていつかは事実となって、具体化して来るが故である。
神仏と名づけられて居る宇宙霊なるものの心の中には、真善美の以外に 心配や悲観というような消極的の心持は 夢にもない。
私はその神の心と通じて居る心をもつ万物の霊長たる人間である。
従って私がこの自覚を明瞭にした以上は、下らぬ事に心配したり、悲観したりする必要は更にない。
人はどこまでも人としての面目を発揮せぬと、人間の 第一つらよごしである。
人間が人間らしくある時にのみ、人間の恵まれる幸福を享け得る。
だから私は 神の心と神の力に近寄るために、心配や悲観という価値なき事を断然しないことにする。
そして真理に則した正しい人生に活きよう。
◎勇気の誦句
自分はこの世に作られたものの中で、一番優秀な霊長と言われる人間ではないか。
しかも人間の心の力は、勇気というものでその圧力を高めるのが、人の生命に与えられた宇宙真理である、だから今日からの自分は、如何なる場合にも断然勇気を失(うしの)うことなく、特に自己の本能や感情の中で、自他の人生を泥ぬるが如き価値なき低劣な情念が発生したら、それに立派に打ち克ち得る強い心を作るために、大いに勇気を喚発(かんぱつ)することに努めよう。
そうだ 終始一貫 勇気勇気で押し切るのだ。
◎想像力の誦句
私は今正に喜びと感謝に満たされて居る。それは神は 人間の心の中に、想像という特別の作用を賦与(ふよ)して 下されて居るからである。そして神は、常に吾々を吾々の想像する観念通りの世界へと、真実に導き入れるべく その準備を尽されて居る。
だから心して想像の作用を正確に応用すれば、それはとりもなおさず 幸福の楽園へのよき案内者を作ったのと同様である。
かるが故に、私は能(あた)う限り可能的で高級なる想像の絵を心に描こう…ハッキリと明瞭に…但しどんな事があっても、夢にも自分の生命を腐らし泥ぬる様な価値のない事は想像するまい。
そして神の定めた約束通り、その想像の中から正しい人生建設を現実化する気高い理想を作り上げよう。
◎理想の誦句
人の生命は 常に見えざる宇宙霊の力に包まれて居る。
従って 宇宙霊のもつ万能の力もまた、我生命の中に当然存在して居るのである。
故に 如何なる場合にも また如何なる事にも、怖れることなく また失望する必要はない。
否 この真理と事実とを絶対に信じ、恒(つね)に 高潔(こうけつ)なる理想を心に抱くことに努めよう。
さすれば 宇宙真理の当然の帰結として、必ずや 完全なる人生が作為される。
今茲(ここ)にこの天理を自覚した私は、何という恵まれた 人間であろう。
否 真実 至幸至福というべきである。
従つて 只この上は、無限の感謝をもつてこの真理の中に安住するのみである。
◎一念不動の誦句
私は 私の求る処のものを、最も正しい事柄の中に定めよう。
そしてそれをどんな事があっても、動かざること山の如き磐石(ばんじゃく)の信念と、脈々として流れ尽きざるあの長い川の如く、一貫不断の 熱烈なる誠をもって、その事柄の実現するまで些(いささ)かも変更することなしに、日々 刻々 ハッキリと心の中に 怠りなく連想して行こう。
丁度 客観的に看察するが如くに……
私は最早(もはや)消極的の思想や観念や又は暗示に感じない。
またそうしたものは私を動かすことは出来ない。
私は断然そうしたものより、より以上のものである。
私は最早(もはや)あらゆる人生の中の 弱さと小ささとを踏み越えて居る。
そして 私の心は今絶対に積極である。
おゝそうだ、私の心は勇気と信念とで満ち満ちて居る。
従って私の考え 私の言葉、それは何れも颯爽(さっそう)として いつも正義である。
だから 私には人生のあらゆる場面に奮闘(ふんとう)し得る 強い強い力が溢(あふ)れているのだ。
そして私の人生はどんな人の世の荒波に脅(おびや)かされても、あの大岩の上に屹然(きつぜん)として立つ燈台(とうだい)のように、平静と 沈着と 平和と 光明とに 輝やき閃(ひらめ)いて居るのだ。
◎修道大悟の誦句
そもさん 吾等かりそめにも天地の因縁に恵まれて、万物の霊長たる人間としてこの大宇宙の中に生れし以上、先づ第一に知らねばならぬことは、人生に絡まり存在する 幽玄微妙(ゆうげんびみょう)なる宇宙真理なり。
誠やこの自覚を正しく厳(おごそ)かになし得(え)なば、敢て求めずとてもその身を健(すこ)やかに、その運命を和(なご)やかにするを得(え)ん。これぞ正に千古昭(せんこしょう)として 耽存(じんぞん)する尊厳侵(おか)すべからざる人生の鉄則にして、また神(かん)ながらに定められたる動かすべからざるの天理なり。
しかも心より喜ばんかな、吾等今や正に雀躍する感激に咽(むせ)びつつこの妙諦(みょうてい)とその手段とを知れり。
あゝこの幸い この恵み! そも何をもつてかたとえん。
顧(かえり)みれば、転々として人生の悶えと悩みに 苦しみしこと幾年月!!・今やわれ茲(ここ)に豁然(かつぜん)として 無明の迷いより覚め、自覚更生(こうせい)の大道に入るの関門に立ち、心眼既(すで)に開けて行手に栄光燎乱(りょうらん)たる人生を望み得し今日、吾が心はただひたすらに言い能わざるの 限りなき欣びに勇みたつ。