龍の声

龍の声は、天の声

「プラットフォームって何?➁」

2024-08-11 06:23:14 | 日本

◎デジタル・プラットフォーマーって?

プラットフォーマーは、人と人、人とき業、き業とき業を結びつける場を提供しています。この場のことをプラットフォームと言いますが、それによって人々の生活を豊かなものにするのに大きく貢けんしているのです。また、個人が自分の能力を世界に広く発信し、活躍するチャンスをつかむきっかけをくれる存在にもなっています。
インターネットを通じてこうした場(プラットフォーム)プラットフォーマーが提供するサービスによって、時間・場所・規模(きぼ)に制限されない活動ができるようになっています。
デジタル・プラットフォーマーは、たとえばこのようなサービスを提供しています。

・検索さくサービス
・SNSなどのコミュニケーションサービス
・動画や音楽が視聴できるサービス
・インターネット通はんサービス
・旅行・宿はく・食事のオンライン予約サービス
・インターネット上で空間・移動・モノ・スキル・お金のシェアを行う「シェアリングエコノミー」や、単発または短期で仕事を受ける「ギグエコノミー」などの場を提供


◎デジタル・プラットフォーマーのサービスはなぜ無料なの?

デジタル・プラットフォーマーのサービスには、無料で利用できるものがたくさんあります。たとえば、検索や動画視ちょうサービスがあります。このようなサービスが無料で使えるのは、情報をコピーしたりユーザーに提供したりする費用がICTの技術によって安くおさえられていることが理由ですが、それだけではありません。
たとえば検索サービスは、利用者は無料で検索できますが、そこで表示される広告にき業は広告料を支はらっています。デジタル・プラットフォーマーはこの広告料収入をき業からもらうことで、利用者が検索サービスを無料で利用できるようにしているのです。
き業の広告を無料にするのではなく、利用者の方を無料にする理由は、検索サービスの料金を安くして利用者が増える度合いが、広告料を安くして広告主が増える度合いよりも大きいためと考えられています。デジタル・プラットフォーマーは、サービスの利用者の方をなるべく安くすることで、利益がでるようにしているとされています。


◎きょ大化するデジタル・プラットフォーマー

「家族や友だちが使っているSNSを自分も使う」など、ネットワークへの参加者が多ければ多いほどネットワークの価値が高まり、さらに参加者が増えるという現象を「ネットワーク効果(こうか)」といいます。この結果、利用者が多いサービスはさらに利用者が増えていきます。デジタル・プラットフォーマーの提供するサービスは、このネットワーク効果が働くため、利用者が増え続けるけい向にあります。

たとえば検索サービスの利用者が増えると、増えた利用者の分だけ、広告を見てもらうチャンスが増えるため、その検索サービスに広告をのせたいと思う広告主も増えていきます。このように、利用者が増加することで、利用者だけでなく、広告主など別の存在も増やしていくことになるわけです。これを「間接ネットワーク効果」といいます。これに対して、利用者が増えることでさらに利用者が増える効果は、「直接ネットワーク効果」とも呼ばれます。このように間接的にも直接的にも利用者が増えていくことが、デジタル・プラットフォーマーがきょ大化する理由の一つです。