猫ずきです

体験したことや感じたことを日記調で書いています。老若男女をとわずにわかるよう書いていますので奮って書き込みしてください。

稲葉 真弓

2011-09-30 | 読書
            

    今般、谷崎 潤一郎賞を受賞する作家は稲葉 真弓氏
    作品名は「半島へ」
    
    東京生活へのこだわりを捨て、志摩半島に建てた別荘で過ごす女性の春夏秋冬を描く
    3年前に川端 康成文学賞を受けた短編「海松(みる)」をふくらませた長編
    主人公は自然に抱かれ、生命の息吹を取り戻す
    

            

    23歳で女流新人賞を受け、上京するがなかなか食べてゆけず、
    編集者やゴーストライターなどを経験
    「いつもお金と生活に追われてきた」という
    1992年にやっと小説家として一本立ちする
    その時すでに50歳前後である
    いまどきにしては苦労人である
    それが文章ににじみ出てきているとき味わい深くなるのだと思う

    テーマ自体はシンプルだが、人間描写が緻密であれば印象深いものになるであろう
    是非読んでみたい
    12歳になるオス猫を抱くときだけは彼女は無防備になるという


                     


    

最新の画像もっと見る

コメントを投稿