猫ずきです

体験したことや感じたことを日記調で書いています。老若男女をとわずにわかるよう書いていますので奮って書き込みしてください。

私の好きな人シリーズ(3) 宮尾 登美子

2009-10-29 | 私の好きなシリーズ
高知県出身。83歳。小説家。

今回秋の文化功労章を受章する。
昨年の「天障院篤姫」を観て一躍有名になったが、名前しか知らなかった。

たまたま、横浜の古本市をのぞいたら、「蔵」という小説を上下セットで安く販売していたので、すぐ買い読んでみた。
失業時だったので時間があり一気に読み、感動した長編小説である。長編小説が多いので、読むのに体力がいる。

テーマはすべて女性。さまざまな分野で必死に生きてゆく女性をみずみずしい文章でつづっている。
平易な文体であるが、グイグイ中に引き込まれる気がする。熱中しやすい私のような性格の人は危ない。
1冊読み終わると、また別の小説を読みたくなってしまう。余韻のある作家でありとても楽しい・・


「蔵」は新潟の造り酒屋に生まれた目の見えない女性の話。号泣ものでした。
「朱夏」は戦時中に満州に疎開した家族の中の女性の話。彼女の体験をベースにしているらしい。

秋は読書の季節である