ニュース雑記帳

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リベリアの少女:日本で治療を 神戸の看護師、私費で招く

2006-05-22 16:45:46 | Weblog
神戸市の看護師、美木朋子さん(30)が、難民キャンプで暴行され、両足を脱臼して寝たきりになった西アフリカ・リベリアの少女マーサ・ターケットさん(13)を治療したいと、私費でマーサさんを神戸に呼び寄せたそうです。今月から、マーサさんは美木さんのマンションに同居し、手術前の筋力アップのためのリハビリ生活を始めているそうです。

マーサさんは10歳の時に、内戦を逃れ、家族でガーナの難民キャンプに避難したのですが、そこで地元の男に暴行され、その時に両足を脱臼し、それから歩くことも立つこともできなくなったのだそうです。

美木さんが、そんなマーサさんと出合ったのは、美木さんがMSF(国境なき医師団)に入って、最初に派遣されたリベリアの病院。昨年の1月のことでした。マーサさんは、自分も患者でありながら、なまりのある他の患者の英語を通訳するなどして、初めての体験に戸惑う美木さんを助けてくれたのだそうです。

MSFの医師の診断では、マーサさんの怪我は海外で治療すれば歩ける可能性もあるということだったので、美木さんはビザの取得や入院先の確保などに奔走し、4月末に来日が実現しました。聖路加国際病院で検査したところ、手術などをする前に足の筋力をつける必要があると診断されたので、リハビリ生活のため神戸市に移ったそうです。全てが手探りの中、生活や資金面で協力してくれる人を求めているそうです。美木さんメールアドレスは、Mgyoko@aol.com。冷やかしでなく、何かしたいと感じられた方は、連絡してあげてください。

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昨日『ナイロビの蜂』という映画を見たのですが・・・ある場面で、不覚にも涙が。本筋とは、直接関わっていないシーンなんですが・・・

ある、医療キャンプに、支援団体の飛行機が、支援物資を運んで来たのです。と、ちょうど、その時、盗賊が現れて、キャンプのスタッフも、難民たちも、みな一斉に蜘蛛の子を散らすように逃げるのですが、主人公が一人の子どもを連れて、自分が乗ってきた支援団体の飛行機に逃げ込むのです。すると、支援団体スタッフでもある操縦士が、その子はスタッフではないから乗せられないと言うのです。主人公は「この子を、放りだせと言うのか」と怒るのですが、操縦士は「外には、何千人もの難民がいる。一人の例外は作れない。これが、ここの現実なんだ」と言うのです。すると、そんな二人の会話を、じっと聞いていた子どもが、黙って自分から飛行機を降り、走っていくのです。そして、どこまでもどこまでも走っていくのです。

広い地域で、とても多くの人が見舞われている災難に対して、一人の人間のできることって、本当に僅かなことで・・・しかも、善意であれ、独りよがりな行為が、逆の効果を生み出してしまうこともあって・・・支援するってことは、本当に難しいことで、時には虚しさを伴ったりもして・・・けれど、それでも、何もしないよりは、何かをした方が、いいと思うのですよ。こういうことも、縁だと思うので、もし何か感じるものに出会ったときは、行動してみましょう。いきなり核心に飛び込むのではなく、まずは情報の真偽など『調べる』ということからスタートするのがいいと思いますが。