昨夜、NHK BSで「ザ・プレミアム 超常現象」(21時~22
時30分)を観ました。
幽霊、体外離脱、生まれ変わり。
NHKがノンフィクションのドキュメンタリーでこういう内
容を扱うとなると、抵抗を感じる人もあると思いますが
……
番組の作り方は、いわゆる超常現象を「科学的に解明」
しようとする科学者の試みを紹介するというものでした。
例えばある幽霊の目撃の事例があったとして、その現象
が実際、物理的に起こったものか、それとも体験者の錯
覚に過ぎないのか……
それを究明しようとする科学者たちの研究活動を見せ、
番組としては、真偽の判断について、断定的なことは言
わない、というスタンスです。
つまり、信じるかどうかは観る側が決めればいい、という
ことですね。
信じるかどうかはもちろん、提示された個々のケースの
データから判断するわけですが……
そのデータがどうであれ、「超常現象」などというものは
頑として信じない、そういうポリシーを持っている人もい
ますね。
(現在の日本にはどの程度存在するのか、わかりませ
んが。)
そういう人たちはおそらく、人類が築き上げてきた現代
科学に厚い信頼を置いているのだろうと推察します。
彼らにとって、現代科学と矛盾する「超常現象」なるもの
はすべて、「存在してはならないもの」、なのでしょう。
そこまで現代科学を信じきれるというのは、ある意味で
はすごいことなのかもしれません。
ただ、逆の見方をすれば、それは精神的な根っこに大
いなる不安を抱えている状態だ、という見方もできます。
現代科学に完全に依拠しているからこそ、その枠内に
おいて「存在してはならないもの」が存在するというデ
ータは、彼らにとってまさに、恐怖心の種でしょう。
それは、現代科学の信憑性の崩壊を意味しますから。
でも、このような立場は、科学というものの本質に対す
る理解に問題があると言えないでしょうか?
このことを考えるのにいいヒントになる例が、番組の中
に出てきました。
「日食」と「地動説」。
現代人にとって、この二つの現象はいずれも物理的に
「真実」であると認識されているものですが……
これらが科学的に解明される前の時代の人類にとって
は、説明のつけようがない、「あってはならない」ことだ
ったわけです。
およそ500年前、地球が太陽の周りを回っていると唱え
たコペルニクスを、嗤った人々。
彼らの立場は、現代科学の「常識」に寄りかかって「超
常現象」を否定するのと、何ら変わりがないのではない
でしょうか。
そう考えると、今の段階で私たちが手にしている「常識」
は当然、絶対的なものではないことがよくわかりますよ
ね。
だから、たとえ現代科学では説明できないとしても、「あ
ってはならない」とは、決して言えないはずなのです。
番組の中に、「魂」の「体外離脱」と思われる現象を体験
した、あるアメリカ人医師へのインタビューのシーンがあ
りました。
彼は、自分の意識が身体を離れ、家の中を移動して、他
の部屋にいた妻と子どもを見たと告げた後で、こんなこと
を言っていました。
自分が見たことを信じる、と。
それはつまり、身体から自由になり得る「意識」(おそらく
「魂」と呼ばれるもの)の存在を信じる、ということなのだと
思われます。
そう信じるためには、現代科学のしばりから自分を解き放
つ必要があったでしょう。
医師である彼にとって、それは一大決心のいることだった
かもしれません。
でも、彼は、信じることを決断したのです。
このことについて、ごく個人的な感想を述べさせてもらう
なら……
「彼の勇気を祝福します!」
時30分)を観ました。
幽霊、体外離脱、生まれ変わり。
NHKがノンフィクションのドキュメンタリーでこういう内
容を扱うとなると、抵抗を感じる人もあると思いますが
……
番組の作り方は、いわゆる超常現象を「科学的に解明」
しようとする科学者の試みを紹介するというものでした。
例えばある幽霊の目撃の事例があったとして、その現象
が実際、物理的に起こったものか、それとも体験者の錯
覚に過ぎないのか……
それを究明しようとする科学者たちの研究活動を見せ、
番組としては、真偽の判断について、断定的なことは言
わない、というスタンスです。
つまり、信じるかどうかは観る側が決めればいい、という
ことですね。
信じるかどうかはもちろん、提示された個々のケースの
データから判断するわけですが……
そのデータがどうであれ、「超常現象」などというものは
頑として信じない、そういうポリシーを持っている人もい
ますね。
(現在の日本にはどの程度存在するのか、わかりませ
んが。)
そういう人たちはおそらく、人類が築き上げてきた現代
科学に厚い信頼を置いているのだろうと推察します。
彼らにとって、現代科学と矛盾する「超常現象」なるもの
はすべて、「存在してはならないもの」、なのでしょう。
そこまで現代科学を信じきれるというのは、ある意味で
はすごいことなのかもしれません。
ただ、逆の見方をすれば、それは精神的な根っこに大
いなる不安を抱えている状態だ、という見方もできます。
現代科学に完全に依拠しているからこそ、その枠内に
おいて「存在してはならないもの」が存在するというデ
ータは、彼らにとってまさに、恐怖心の種でしょう。
それは、現代科学の信憑性の崩壊を意味しますから。
でも、このような立場は、科学というものの本質に対す
る理解に問題があると言えないでしょうか?
このことを考えるのにいいヒントになる例が、番組の中
に出てきました。
「日食」と「地動説」。
現代人にとって、この二つの現象はいずれも物理的に
「真実」であると認識されているものですが……
これらが科学的に解明される前の時代の人類にとって
は、説明のつけようがない、「あってはならない」ことだ
ったわけです。
およそ500年前、地球が太陽の周りを回っていると唱え
たコペルニクスを、嗤った人々。
彼らの立場は、現代科学の「常識」に寄りかかって「超
常現象」を否定するのと、何ら変わりがないのではない
でしょうか。
そう考えると、今の段階で私たちが手にしている「常識」
は当然、絶対的なものではないことがよくわかりますよ
ね。
だから、たとえ現代科学では説明できないとしても、「あ
ってはならない」とは、決して言えないはずなのです。
番組の中に、「魂」の「体外離脱」と思われる現象を体験
した、あるアメリカ人医師へのインタビューのシーンがあ
りました。
彼は、自分の意識が身体を離れ、家の中を移動して、他
の部屋にいた妻と子どもを見たと告げた後で、こんなこと
を言っていました。
自分が見たことを信じる、と。
それはつまり、身体から自由になり得る「意識」(おそらく
「魂」と呼ばれるもの)の存在を信じる、ということなのだと
思われます。
そう信じるためには、現代科学のしばりから自分を解き放
つ必要があったでしょう。
医師である彼にとって、それは一大決心のいることだった
かもしれません。
でも、彼は、信じることを決断したのです。
このことについて、ごく個人的な感想を述べさせてもらう
なら……
「彼の勇気を祝福します!」