天使のエナジー

「すべてなるものの源」への、愛の告白

チャオチャオの寝物語

2009-04-01 23:50:09 | 動物
このところ、チャオチャオをあまり構ってやっていません
でした。

可愛そうに、室内猫のチャオチャオは、娯楽らしい娯楽
がないのです。

今夜も、さも「つまんな~い」と言いたげな顔で、いつも
ベッドにしている籐椅子に寝そべっていました。

そこで、何とかご機嫌を直してもらおうと、本を読んであ
げることにしました。

猫に本を読んでやる、なんていうと笑われてしまいそう
ですが…。

今日選んだのは、平出隆『ウィリアム・ブレイクのバット』
(幻戯書房)。

詩人であり熱狂的野球愛好家でもある著者の、新聞・雑
誌に寄稿したエッセイを集めたものですが、中身といい装
丁といい、とにかく本屋さんで手に取って一目ぼれするほ
どニクイ一冊です。

その中に、著者がかつてアムステルダムに滞在したとき、
定宿としたある安宿で出会った一匹の猫の話がありまし
た。

Beltaという名のその猫はすぐに著者と親密になるのです
が、不思議なことに著者の旅程を察知して、旅立ちの前
夜には、まるで別れを惜しむように著者のベッドで一夜を
明かすのでした。

この、Beltaの登場する場面を選んで朗読すると、チャオ
チャオは椅子の上でこちらをじっと見つめ、自分のため
に何かしてもらっていることに満足だといいたげな視線
を私に送ると、目を閉じてリラックスした姿勢をとりまし
た。(ちょうど上の写真のような感じで。)

そのときのチャオチャオのまなざしは、確かに「構っても
らっている」ことへの感謝の色が表れているのだと感じ
られたのです。

朗読の後、チャオチャオは満ち足りた様子で、そのまま
すやすやと寝入ってしまいました。

おやすみ、チャオチャオ。また明日ね。