王宮の前には、王宮の白亜の壁面と合わせた、白を基調とした素敵な
教会があります。マドリッド地区の大聖堂。「サンタ・マリア・ラ・レアル・
デ・ラ・アルムデナ大聖堂」。
アルムデナとは、イスラム勢力下にあったマドリッドでキリスト教徒が
崇めていたマリア像があり、イスラム勢力を駆逐したあとアルフォンソ6世
がアラブの城塞跡から見つけ出したそのマリア像に「アルムデナ」と名付けた
ことに由来します。
尚、このアルムデナとはアラビア語の「アルムダイナ(城塞)」から来ています。
この教会の建設計画自体はかなり古く16世紀に遡りますが、着工はなかなか
なされず、19世紀末まで着手されることはなかったようです。その後、スペイン
内戦があり、計画は完全に頓挫。
漸く内戦の傷が癒え、1993年に完成を見ることになります。
建物はネオ・クラシカル様式となっており、ゴシック建築を基調にしていますが、
かなりマイルドな雰囲気を漂わせています。
最近の建物だけあって、内装、彫刻等現代美術が沢山見られます。
この玄関の扉に施されたレリーフの見事なこと!
これはアルムデナのマリア像がモチーフでしょうか。マリア様とキリストの顔は
モンセラットの「黒のマリア」様に雰囲気が似ているような気がします。
この群像は服装からするとスペイン内戦時のものでしょうか。左側の女性のショール
の模様等、細部まできっちり描写されている凄いレリーフです。
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