Rolling 55

「転がる石は苔生さず」いつまでも、いつまでも転がり続け・・・
お池にハマって、さぁ大変!  by belage

スペイン紀行(94) マドリッド[4] 夕食 1st Round

2012年01月15日 16時47分28秒 | スペイン紀行

マヨール広場の近くのレストランを物色すること数十分。漸く面倒くさくなって
適当なお店にはいったのがこちら。

Meson Del Chamel(チャメルさんの居酒屋、かな)という多分屋号が壁に。
まるでカタコンベみたいなレストランです(日本の旅行ガイドに必ず出てくる有名
なお店なのでご興味ある方は探してください)

壁のステンドグラスはマヨール広場のようでありますが。

ここで、このセーターを着たおじさんを見て、びっくり!入って席についても全く奥様も
気づかなかったのですが、一昨年このレストランに入っていました。そしてこのおじさん
はエレクトーン奏者なのですが、酔いに任せて意気投合。さんざん演奏させて、お陰で
チップもふんだんに弾むことに(苦笑)

それにしても偶然数軒物色して何気に入った店が再訪であったとは。店構えとか雰囲気
とかがボクの感性とハーモナイズするものがあったんでしょうね。そういう意味で、お店って
外観も大事だな、なんて自分の記憶力のなさを正当化したりして(苦笑)

この日は日本人観光客が半分くらいいて。皆さん、何故か日本の歌曲をリクエストして。
おまけにアカペラで演歌を歌う人まで続出。完全に日本の居酒屋状態に(爆)

ここで頼んだのがこのお店の名物料理、マッシュルームのオイル焼き。ちょっと
日本ではお目にかかれないようなでっかいキノコ。爪楊枝が二本立ってますが、
これを片手でつまんで口に持っていくのですが、結構難しいんですよ。うまくやらぬ
とおっこっちゃう。オイルが服にでもかかったら大変。

肉厚のマッシュルームがこりこりして、にんにくの効いたオイルとトマトの酸味、
バジルの香りが渾然一体となって、うんめ~~のであります。

これでワインを二杯空けて、ふと気づいたことが。あれっ、確かこの店、つまみ
みたいのしかなくて、腹いっぱいになるまでおつまみ食べたらすげ~高い夕食
になっちまうって(笑)

で、エレクトーンのおっちゃんに気づかれないようにそっと店を出たボケ夫婦で
ありました(爆)

ということで、この日の夕食はハシゴをすることに。

 

スペインではこういうマッシュルームのように爪楊枝(Pinchos:ピンチョス)で刺したおつまみが
居酒屋(Bar:バル)で近年主流となってきています。
面白いのは今ではそういうことはなくなっているようですけど、かつては食べたあと爪楊枝の数を
自己申告して勘定を払っていた習慣もあったそうな。これって、日本の焼き鳥屋と同じじゃない
ですか。ボクの学生時代、確かにそういう店があったのを記憶していますよ。

もっと面白いのはスペインでも「ハシゴ」という日本のノンベェが泣いて喜びそうな言葉がちゃんと
あるんですねぇ。Txiteo(チキテオ)というのですけど。海外で「ハシゴ」なんていう言葉持つ国って
外にあるかしら?こんな言葉に出食わすとボクなんかとっても嬉しくなっちまう。

 

 

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フォト一句:蝋梅(ろうばい)

2012年01月15日 08時28分43秒 | フォト一句

今年初めてのフォト一句。
どうも昨年の3・11以来、句を作る気分になれませんでした。多分に
気持ちに余裕がなかった証左でありましょう。

昨年末から寒さにめげて、ヒッキー状態でありましたが(単に二日酔い
の連続であったという学説もありますが)、漸くこの寒気に触れて、
つるつるになっていた脳みそも急速瞬間冷凍、おおっ、シワが数本でき
たようでございまする。

散歩道で出会った蝋梅。

あのほのかな上品な匂いをかごうと鼻を近づけた瞬間、寒風がさっと
吹いて思わずくしゃみが出て、鼻水を慌ててティッシュで拭ったことは
内緒です(爆)

 

はい、ここで気を取り直して今年最初の一句をば。

 

唐梅(からうめ)の 香り残して 風渡り

(小林 無茶)

 

★「唐梅」とは蝋梅の別名です。韻を踏んでみました。

 

 

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