一昨日のNHKのニュースを聞いて驚愕!
というか、今までの経緯からして多分そうであったとは薄々思ってはいたけど、
ここまで酷かったとは。
NHKが情報公開法に基づき政府の原子力災害対策本部の議事録を請求したところ、
詳細な議事録が一切存在しないことが判明したそうです。担当の保安院は忙し過ぎて
作成する暇がなかったと釈明しているそうですが。
あの、自己保身に汲汲としている官僚がこういう失態を冒すとはまず考えられません。
なぜなら彼等の失態はあった場合まず誰かにヘッジするのが本能。そしてその証拠
を必ず残すのも本能。権力構造の中で生きるための知恵というかDNAとなっている
筈なのに。
考えられることは当時のダラ菅始め「直ちには」の枝野あたりが自らの失政を後に糾弾
されることを恐れ、最初から証拠となるようなものを作らないと指示したことが可能性
としてまず挙げられます。
度重なる判断ミスと迷走した対策を見るとこの可能性は現実のように思えてなりません。
もうひとつの可能性は、実際に議事録は存在するも、それを出し渋っていること。
奇しくも、ダラ菅が厚生大臣在任中に厚生省資料の隠蔽を巡り唯一の手柄を立て、
それが大きな原動力になり最高権力を握った経緯の裏返しの結果となりました。
まぁ、人生なんとも皮肉なものではありますが。
更に驚くことに、あのダラ菅が怒りに任せ東電内に設置した「事故対策統合本部」まで
もが議事録を一切作成していないんだと。準官僚組織の最たる東電まで同じことを
していたとは全く信じられません。
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ボク自身は代替エネルギーはそう簡単に短期に埋められるものではないと確信して
おり、現在の為替レートが逆転したらどうなるかと常に恐怖感を抱いています。
東電が値上げを民生用で17%とか言ってますが、ことの是非は別として、円安の
兆しも見える中、イラン情勢もこれ有りで、今までのようにのんびりとは出来ない状況
であると思います。
そういう意味で、原発再稼働は条件付きで容認せざるを得ないと思っていますが。
それにしても、再稼働には今回の事故の徹底究明が必要です。そのための貴重な
データとなるこの種議事録が全く欠如しているとは、呆れ果てる異常に怒りを覚えます。
再発防止策の作成に多大な影響を及ぼすことは必定です。単に、所轄官庁を経産省
から環境省に変えてお茶を濁すだけでは足りません。
この際、どぜう内閣はこの失態を真摯に受け止め、自ら襟を正すとして第三者調査委員会
を野党に組成させ(当事者たる与党は除外すべき。其のくらい程度の悪い失態ですよ、
これは)事情聴取には法的権限まで持たせてダラ菅・枝野を始め当時の責任者からヒアリング
をし、早急に政府の意思決定のプロセスの再現を図るべきです。
それにしてもあのダラ菅下ろしの最中に、日本のトップは余りにコロコロ変わる、国際的に
見て如何なものかと訳の分からぬ理屈でダラ菅を擁護したマスコミ、評論家、そして国民
の一部。
こんな事実を見て今どう思っているのかしら。病巣は早期に切り取らねばいけないと改めて
実感ですよ。
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Phoenix 東北&関東
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