60年代末から70年代初期の日本のフォークやロックって言えばテレビで一般ウケする歌謡曲寄りのアーティスト以外はまだまだアンダー・グラウンドって感じでたまにラジオでオン・エヤーされる程度だった。
洋楽を主に聴いていたオイラはそれほど和物には興味が無かったけれど、荒井由美のデビューによって徐々に日本のアーティストにも興味を持つ様に…
個人的に和物の原点となるアルバムと言えば、彼女のファースト・アルバムのひこうき雲も捨て難いが、やっぱり1974年のミスリムを推す。
(なぬ〜 秘技、幽体離脱?)
それまでの歌謡曲にないメロディーやアレンジメント、更に彼女の初々しい歌唱が新鮮に感じた。
まさしくオイラにとってニュー・ミュージックだった。
ただ、次作のコバルト・アワー以降のアルバムは、確かにアーティストとしてのキャリアを重ねるごとに更に進化したのかも知れないけれど、それほど興味を持つことはなかった。
やっぱり初期の頃の初々しさからくる透明感を求めていたのかも…