1997年、ELOのジェフ・リンと共同プロデュースで制作されたソロ・アルバム、Flaming Pie。
私のお気に入りのアルバムである。
1980年ソロ活動に復帰してから出した、McCartney II以降は個人的に“らしさ”が感じられない空回りの出来のアルバムが多々あったように思う。
このアルバムはビートルズのアンソロジー3部作を出した後という事で、原点に帰ってその“らしさ”を取り戻そうとしたのではないかと….
そのアルバムが7月末にアーカイブ・シリーズとして再発され、ウィングス時代末期の作品だったLondon TownやBack To The Eggらをすっ飛ばしてこのアルバムにしたのは悪くない。
例によってこれでもか!ってくらいのボックス・セットが数種類発売され、その頂点に君臨するボックス・セットといえば、なんと4LP、5CD、2DVDにハードカバーの写真集やその他諸々の付録がついて来る超豪華版で世界3000セット限定で発売されるらしい。
しかしお値段なんとUS$600.-なり!
一般のポール・ファンではとても手の出せる価格じゃないね。
ポールがコンコードからキャピトルレーベルに復帰してから、このシリーズのデラックス仕様の価格は上がるばかりでキャピトルはちょっと悪ノリし過ぎかな?
アーカイブ・シリーズ最初の余計なオマケがついていない良心的だったBand On The Runの頃が懐かしい。