CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

メロトロン、 おメロトロン?

2021年10月27日 | 特になし

プログレ・ファンなら一発でピ~ンとくる鍵盤楽器。

60年台に開発されその後改良が加えられロックのスタジオ・アルバムはもとよりやライブにも登場する。

メロトロンと言えばどれが一番最初に使った?てな話を別にすれば、やっぱり世界一小さいオーケストラとしてメロトロンをバンドの看板として使ったムーディー・ブルースが有名ですかね。

また一般的なロック・ファンなら思い浮かべるのは1967年のビートルズのシングル、Strawberry Fields Foreverではないかと。

因みにビートルズにメロトロンを使う様に売り込んだのは、ムーディー・ブルースの、メロトロの使い手マイク・ピンダーだったとかで、彼はバンド加入以前にメロトロンのメーカーに一時期籍を置いていたとものの本に書かれている。

(セミプロ・ミュージシャンのピンダーはメロトロン製作の会社、Streetly Electronicsで働いていた。キーボードの潜在的な可能性に気づき、グループ結成当時から手に入れたかった...  後略)

(若き日の第二期ムディー・ブルース、左端が髪フサフサ期のピンダーさん)

その後はストーンズがアルバム、Their Statanic Majesties Requestをはじめプログレ四天王のキング・クリムゾン、イエス、ピンク・フロイドやジェネシスらも漏れなく積極的に取り入れた。

中でもクリムゾンのデビュー・アルバムでの使用は特に印象に残る。

昨年クリムゾン王の宮殿のアルバムが50周年を迎え、CD買ってみたところ、インスト・バージョンのトラックも収録されており、これを聴くとボーカル・パートが無い分、ディストーションのかかったギターやメロトロンの洪水のような演奏がより浮かび上がってきて結構嵌まってしまい、ヘビロテする羽目に…

(食っちまうぞ!)

メロトロンを使った曲は沢山あるけれど、私としては特に記憶に残るのはエルトン・ジョンのダニエルかな?

(ちょいと、お待ちなせ〜)

オーケストラの分厚い音色を再現するのではなくフルートの音色だけをメロトロンで演奏。

フルート一本だったら何もメロトロン使わなくても良いのにと当時妙に感心したものだ。

メロトロンの大躍進、おメロトロン!

と駄洒落を楽しむだけの時間もなく、競争相手のシンセサイザーが一気に進化を遂げた。

使い勝手が更に良くなったシンセに軍配が上がり、メロトロンはヒッソリと消えゆく運命に(泣)



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