
今回紹介するのはアンドリュー・ゴールドの1977年発売の2枚目のアルバムでタイトルはWHAT’S WRONG WITH THIS PICTURE?で”ジャケットの表紙を飾る写真の間違い探し”という意味です。しかし邦題はなんと、“自画像”となっていました。多分、裏ジャケにアンドリュー・ゴールドの顔写真がありましたので、苦し紛れにそれに乗っかって邦題をつけたのだと思います。
実際、表ジャケットには32個のおかしな箇所が写っている仕掛けになっているとのことですが、 わかる範囲で調べてみると、
1.左の窓は閉じられているのに、カーテンが揺れているが右の窓は、開いているのにカーテンはゆれていない。
2.左の窓から見える水平線と、右の窓から見える水平線が一致しない
3.テープデッキにテープのリールでなくシングル盤が掛けられている
1.白いロウソクの表面に赤いロウがついている
2.エレキギターのワイヤーが電話機についている
3.白ワインのボトルなのにグラスには赤ワイン
4.ハンバーガーのパンにハンバーグではなくソーセージが挟まっている
5.靴紐の結び目の位置がおかしい
6.フルーツバスケットに野球のボール
7.コンセントの差し込み口にプラグのピンが出て見える
などなど
肝心のアルバムの中身は、70年代の典型的なウエスト・コースト・サウンド(AOR=アダルト・オリエンテッド・ロック系)で、本人いわく、ロック(オールディーズを含む)、ジャズ、フォークそして少しカントリーやソウルのフレーバーも入ってるとのことです。是非一度聞いてみてください。きっと気にいると思います。
アンドリュー・ゴールドはシンガーソングライターだけでなく、数々の有名なミュージシャンのレコーディングに参加しています。主なところでは、リンダ・ロンシュタット、カーラ・ボノフ、カーリー・サイモン、アメリカ、10CCなど、それに、ポール、リンゴやジョンのレコーディングにも顔を出しています。シングル・カットされたLONELY BOYは全米8位になりました。
Andrew Gold - Lonely Boy
助手:博士、32個も間違い見つけること出来ましたか?
博士:まだじゃ。一粒で二度美味しいというアルバムは、まさしくこのアルバムの事じゃのう。しかし、仕事が溜まっておるのに、丸一日吹っ飛んでしもたわい!
ジャケ裏の写真。ちなみに32個の答えは、2005年にアメリカで再発されたCD(COLLECTOR'S CHOICE MUSIC CCM-528)のライナーに記載されているとのこと。
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