個人的に和物の原点となるアルバムと言えば荒井由美以外にこのアルバムも忘れてはいけない。
1973年の師走、ちょうど50年前の今頃に出たお化けアルバム、井上陽水の氷の世界。なんでもLPの売り上げが初めて100万枚を超えた記録を打ち立てた。
当時音楽好きの若者がいた家庭ではほぼ一家に一枚って感じで、そのためかどこの中古ショップでもよく見かけるアルバムでもある。
(陽水の変貌って帯に書かれたキャッチ・フレーズが目を惹く。)
(ロンドンでの一コマって感じの写真ですかね? 電話していないのにボックスに入ってかけてるポーズ、あるあるネタ)
過去の2枚のスタジオ・アルバムよりも曲によってはロック色が強まりオイラのアンテナにも引っ掛った。
井上陽水はビートルズを結構気に入っていた様で、このアルバムでも幾らかの曲をわざわざロンドンまで出向いて、あのビートルズやその他有名ミュージシャンが使ったトライデント・スタジオや別の著名なアドビジョン・スタジオなどで現地のミュージシャンとレコーディングしたそうな。
サイドAはアップ・テンポの“あかずの踏切”から2曲目の“はじまり”更にフォーク調の“帰れない二人”へとシームレスに繋がってゆき、4曲目ではワルツ調の“チエちゃん”のそしてロックな“氷の世界”へと目まぐるしく展開していく構成が芸風は違えどやっぱりビートルズを意識していたのかな?
ロンドンで録音した時に参加したセッションミュージシャンが、
自分もアルバムを持っている通好みのグループである
クォーターマスのメンバー、
編曲の星勝さんはクリムゾンを意識して、
更に深町純さんはメロトロンまで使用したりと、
「初期陽水さんはプログレ説」なんてのが出ているらしいです。知らなかったですが。
だからプログレ好きの自分もすんなりと受け入れられたのかも。
勿論それ以外の要素もありますし、文句なしの名盤ですね。
モップス時代、サイケやハードロックが芸風だったから、その手の英国のミュージシャンの人選に繋がったのかな?
それからクォーターマス、よくご存知ですね。名前だけは聴いたことの有る様な無いような...
今調べてみるとリッチー師匠がレインボーのファースト・アルバムで彼らの曲を取り上げていますね。
僕の家にもありました。
陽水の特徴ある自筆の縦長・歌詞カードもヨカッタ。
四畳半フォークかと思いきやカッコいいロックで僕も気に入りましたヨ。
CD化されたのち一時期『自己嫌悪』がオミットされてたよね。
>なんでもLPの売り上げが初めて100枚
記事、直してね。(笑)
今晩あたり、北海道や日本海側は 氷の世界かも?
私に財布の中身と同じで、万がなかったですね。