CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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ペパーミント・ジャックのペパーミントってハッカのこと?、アラベスク

2015年06月21日 | EURO ROCK
助手:あれ? 博士、今日は日曜日ですよ。お休みじゃなかったのですか?

博士:ちょっと、古い資料を見ていると新たな発見があったので、調べていたところじゃ。ところで君、1979年8月29日て何があった日か知っておるかね?

助手:そんな古い時代のことはわかりませんが。

博士:なんと、8月29日から3日間に渡って、あの帝国ホテルに於いて、日本で初めての“国際ディスコ会議”なるものが開催されたのじゃよ。

助手:博士、よくご存知で。

博士:古いレコードのライナー・ノートを読んでいると、たまたまそのことがわかったのじゃ。特に昔のライナー・ノートを読むと突っ込みどころ満載で読んでいて楽しいのう。参考になる資料が少ないにもかかわらず、所定の枚数の原稿用紙を埋めていかないとだめだから。直接関係のないネタや空想はたまた妄想を膨らまして書くのじゃ。

読んだこのライナー・ノートはアラベスク-IIというアルバムのもので、なんとアラベスクとは直接関係のない国際ディスコ会議というネタで、2/3 の量の原稿を埋めているのじゃ。おまけにアレンジを担当した人物に関しては、“残念ながら詳しいことはわからない”と堂々と述べておる。なんのためのライナー・ノートなのか? まあ、すごいの一言じゃ。


助手:アラベスクと言えば、1977年に、当時の西ドイツからデビューした女性3人組のディスコ・シンガー・グループですね。なんでも、当時世界的に売れた、ユーロ・ディスコのスター、ボニーMにインスパイヤーされて結成とか? そう言えば、シルバー・コンベンションなんていうのもありましたね。

博士:残念ながら、ボニーMのように世界的なヒットとはならなかったようじゃ。しかしどうゆう訳か、日本では人気が出てその勢いで他のアジア諸国や旧ソ連などで局地的に受け入れられたみたいじゃ。 本国では3枚のオリジナル・アルバムと1枚の編集盤のみが発売されたが、なんと日本では9枚のオリジナルが出たという、日本の御用達ディスコ・サウンドと言えるじゃろ~。

助手:博士~、大変です。オリジナル9枚に、ボーナスCDとDVDが各1枚がついた11枚組の世界初紙ジャケ限定ボックス21,600円で今年の2月に発売されています。博士いかがですか?


博士:値段的にきびしいのう。そもそも、ディスコ・サウンドは苦手ではないが、熱心に聴く方ではないんじゃ。それに、このレコードが当時何故購入されたのか経緯もわからんのじゃ。しかし、これほどのものが商品化されたとは! 日本のディスコ・ファンの勢力も侮れんのう。資金力から言えば、我々は完全に負けておる。

助手:じゃ取り敢えず、聴いてみることにしましょう。

博士:なになに、1曲目はペパーミント・ジャックだと? なかなか、 爽やかでよろし~

助手:博士~、大変です! さらに調べたところ、このアルバムからメイン・ボーカルに当時17歳だったサンドラ・アン・ラウアーが新しく起用され、美形かつ小顔で手足が長いモデル・タイプの美女で、当時日本のアイドルがいないタイプで人気を牽引したとなっています。

博士:それがどうかしたの?

助手:ジャケ裏の写真みてください。メンバーの名前が記載されていないので、誰が誰かは区別できませんが、メンバーのうち2人がタバコを吸っており、あと一人が灰皿を持っています。灰皿を持っている人の容姿が、失礼とは思いましたが、とても17歳には見えないので、たぶん残りの2人のどちらかが サンドラ・アン・ラウアーで、タバコを吸っているものと推測されます。教育委員会からクレームがつくのでは?


博士:それはたぶん、オリオンのココア・シガレットじゃないかのう? わしも大昔買ったことがある。


この商品にはすっきり爽やかな気分にさせるハッカが入っておって、たぶんペパーミント・ジャックのペパーミントの爽やかさを日本人に知らしめるために裏ジャケ採用された写真ではないのかな?

助手:なるほど!さすがは博士ですね。感服しました。

Arabesque - Peppermint Jack


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