70年代、日本語のオリジナル曲プラスあちらの曲を英語でカバーする構成の和物ポップ・アルバムはちょくちょく見かけた。
1977年発売のゴダイゴのセカンド・オリジナル・アルバム、Dead End、これは全く違うコンセプト!
もちろん海外進出って考えは頭にはあったのだろうけれど、何しろ日本のリスナーに対しても全編英語の歌詞によるオリジナル曲をぶち込んでアルバムを制作。自らのスタイルを貫いていくその姿勢に共感したね。
ただ日本の一般的なリスナーに浸透するにはもうひと工夫の仕掛けが必要。それが翌年のNTVのテレビ・ドラマ、西遊記のテーマ・ソングに採用されたモンキー・マジック。
歌詞が英語で歌われようが、やっぱりゴールデン枠に放映された人気ドラマとのタイ・アップはすごい破壊力で、ゴダイゴの人気は一気に上昇。
その点でモンキー・マジックと比べれば派手さはないものの、このアルバム、高い演奏能力に裏打ちされたプレグレ感が心地よい。
ブレイクする前夜の袋小路を彷徨っていたゴダイゴであった。
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