CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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お盆の季節にふと思ったこと。

2017年08月16日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

日本ではお盆の行事に引っ掛け慣習として存在する夏休みを各人楽しまれたことと思う。

熱帯のこの地では、若干雨の降る量が違うって事で、一応一年が雨季と乾季の二つの季節に分けられているのであるが、実際、日中は30度を越す暑さが年中続き日々の生活にあまり変化は無く本当に単調に感じられる。

つまり年中夏なので夏休みは無い!

仕事が終わり、家の中でくつろぐとなると、そのいでたちは半そでのTシャツかランニング・シャツを羽織り、下は短パンとそこらの屋台のオッサンとあまり変わらない。

夏服一本で、その他の季節に応じた服装が必要でないので、確かに安上がりではあるが、なんとなく物足りなさも感じるときがある。

この単調な状況が何時まで続くのか?

そこで私的に思い起こすのは、ディランの2枚組みベスト・アルバムに収録されたI shall be released.


この歌は、かって70年代フォーク系のミュージシャンによって和訳され歌われてきた歌で、“私はやがて解き放たれるのだ~!”となんとなく魂の開放って言う崇高なイメージを醸し出している感じを持ってきたのであるが、私の拙い英語力で和訳を試みると、アレアレ!ちょっと雰囲気が違うような?

無実って言うか、自身の主義主張がちょっと社会のスタンダードにマッチしないことから牢屋に入れられた人物がようやく出所するって感じになってしまうのだが?

They say everything can be replaced,
Yet every distance is not near.
So I remember every face
Of every man who put me here.
(Chorus)
I see my light come shining
From the west onto the east.
Any day now, any day how,
I shall be released.
奴等は、世の中のすべてのものは置き換えらちまうって言うんだよ
まあ、すぐって訳じゃないけど
だから俺は奴等のすべての顔を覚えておく
俺を此処に放り込んだ奴等すべてをね
(コーラス)
俺の希望の明かりがやって来るが見える
西から東へとね
もうすぐ、どうにかして
俺は解放されるのさ

They say every man needs protection,
They say every man must fall.
Yet I swear I see my reflection
Some place so high above this wall.
(Chorus)
奴等は、世の中のすべての人間は保護が必要って言うんだよ
人間誰しも間違いを犯して落っこちるって
だけど俺は投影される自身を見つめながら誓うのさ
この壁よりも更に高い所にね
(コーラス)

Standing next to me in this lonely crowd,
Is a man who swears he's not to blame.
All day long I hear him shout so loud,
Crying out that he was framed.
(Chorus)
この孤独な群集の中で、俺のとなりで立って,
“誓って俺は無実だ!”って言っている一人の男
一日中、奴が大声で叫ぶのを聞える
泣きながら“俺は嵌められた!”って
(コーラス)

以前記したように、CCRの“雨をみたかい”もなんとなくベトナム戦争を絡めた反戦歌のように聴こえるのであるが、後年作者のジョン・フォガティーは実際のところ、まったなしのCCRの解散についての歌だったと自伝で言っている。

その明るく、美しく晴れた日の空から同時に雨が降ってくるのは、思ってもみない晴天の霹靂。兄のトムが脱退し、残りの3人となる解散寸前のことを歌ったとか。

ディランと直接語り合える知遇を得ることが出来るのであれば、話の種として一度聞いてみたいと思う。

ところで、最近ユー・チューブで、ノラ・ジョーンズがディランとこの歌をデュエットしている動画を発見。ディランはキーボードを弾きながら歌うわけだが、元歌と節回しをかなり変えて歌っていたため、ノラ・ジョーンズは歌唱力があるのでそれなりにデュエットは完成させたが、やっぱりかなり歌いにくそうに見えた。

やっぱり、ディランとデュエット出来るのは、年季の入った付き合いのジョーン・バエズ姉御以外には無いのではと思える。

ローリング・サンダー・レビューのライブを収録した、ブートレグ・シリーズ5集のI shall be released。両人の出だしがぴったりで、息の合ったデュエットを聴くことが出来る。


少し話がそれたが、私にとっては、やっぱり、この熱い日々が続く単調な生活から何時になればI shall be releasedって感じになるだろうか。

しかし会社を首になり、I shall be releasedとなるとこんな悠長なことは言ってられない大問題となる。



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