1979年スタジオ・アルバム、Long Runを出し翌年にライブ・アルバムと立て続けに作品を出したイーグルスはかっての爽やかな感じのウエスト・コースト風から翳りのあるサウンドへと徐々に変化していき、少々煮詰まった感もあったのか解散を決定。
その後各メンバーはソロ活動をしたり、他のアーティストのレコーディングなどに参加したりと活動を続ける。
中心メンバーだったグレン・フライはリラックスした感じのオールディーズ調の初のソロ・アルバム、No Fun Aloudを1982年に出し、80年代には更に2枚のスタジオ・アルバムを出した。
そして1992年には4枚目のソロ・アルバム、Strange Weatherではグレンはキーボード奏者のジェイ・オリバーと組んで殆どの楽器を操りアルバムを制作する。特徴としてはシンセを使った打ち込みサウンドが全編を覆うかっての面影はあまり感じられないAOR系のサウンドに様変わり。
イーグルス時代からのファンだった人は “これじゃ無い!” と見向きもされなかったのかアルバムはチャート・インせず営業的には失敗作となった。
Strange Weather、個人的にはそれほど悪くは無いと思うのだけれど。
打ち込みはグレンのイメージとは異なった感もあるが、やっぱり収録された15曲中5−6分超えが8曲とちょっと冗長気味でくどかったのか? もう少し短めに編集すれば印象は変わったかも…
その後再びイーグルスを再結成し1994年にスタジオとライブ音源が混じり合ったアルバム、Hell Freezes Overを出し復活を遂げる。
やっぱり、彼らはソロよりもバンドとして活動した方がよかったみたい。