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ストローブスのNomadness、我が家の地味なレコード紹介シリーズ、その十八

2017年10月10日 | PROG ROCK
1975年、英プログレ・バンド、ストローブスの8枚目のアルバム。


ストローブスの前身バンド、デイブ・カズンズ率いるストロベリー・ヒルズ・ボーイズが結成されたのは1964年のことで、幾多のメンバー・チェンジを繰り返したものの現在でも解散したとは聞いていない息の長いバンドである。

このアルバム・タイトルであるNomadness はNomad(放浪)ness(状態)を意味するのであろうか?

どの様な心境の変化なのか、このアルバムには10曲が収められていて、かっての長尺な組曲はなくなり、すべての曲が5分以内の一品料理となっている。

もしそうであれば、バンドは所在地不明の放浪中で、それまでの固定化されたプログレ・バンドのイメージを崩すためなのか、今回異なった作風の楽曲を集めてアルバムにしてみました~って感じかな?

フォークからフォーク・ロック、そしてプログレ・ロック系サウンドに変貌を遂げた彼らではあったが、そのプログレ・ロック時代を支えてきたキーボードのジョン・ホーケン(初期のルネッサンス在籍)が脱退したことから、今後のバンドとしての方向性を見直すためだったのかもしれない。

ストローブスのプログレ全盛期だったHero & Heroin やGhostなど、前2作の出来から比べれば、そのダイナミックさにおいて今回のアルバムは少し物足りなく地味に感じ、またバラエティに冨過ぎた収録曲の構成はアルバムとしてのまとまりに欠けるかも知れないが、一曲一曲は丁寧に作りこまれていて好感が持てる。

ところでこのアルバムには、70年代にNHKのヤング・ミュージック・ショーでも放映された日本公演の後に制作された。

その時の印象を描いたのだろうか、かってストローブスに在籍していたリック・ウェイクマンのオリエンタル・フレーバーのハプシ・コードの演奏をバックにこの曲の作者デイブ・カズンズが特徴のあるダミ声でコミカルに歌う、日本のご当地ソング“東京ロージィー”なる曲が収録されている。

ところで“東京ロージィー”っていったい何者?

古い~古い~話ゆえ、御健在ならかなりお年を召されているのではないかと?


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