CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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穴熊は穴から二度と出てこなかった

2018年08月30日 | BRITISH ROCK
昨日のドイツのリイシュー・レーベル、Repertoire Recordsつながりで、本日は1993年にRepertoireからCDがようやく再発されたBadger(穴熊)でも。

2000年以降は日本でも数回再発され比較的簡単に手に入るようになったが、それ以前はレコード会社もマイナーバンドのCD再発まで手が回らなかったのか、なかなかお目にかかれない代物だった。

目に止まった時点で即購入。

Badgerは元イエスのキーボード担当だったトニー・ケイ、イエス結成前にジョン・アンダーソンと活動を共にしたベーシスト、デヴィド・フォスターらがギターのブライアン・パリッシュとドラムのロイ・ダイクをリクルートし結成したバンドである。

デビューは1973年のロンドン、レインボー・シアターでのライブの模様を収めた、One Live Badgerだった。ジョン・アンダーソンは共同プロデューサーの役を引き受け、アルバム・カバーのデザインはイエスのジャケで有名なロジャー・ディーン。


となると中身はプログレ系かと思いきや、時折トニー・ケイのキーボードの演奏がプログレを感じさせるところもあるにはあったが、全体的なイメージはブルース系ロック・サウンドだった。


しかし、臨場感溢れるライブ演奏はなかなかのもので、リズム・セクションもしっかりしていたし、ギターやキーボードのソロもバッチリで次作にさらなる期待をもった。

残念ながら次作、White Ladyはメンバー・チェンジもあったことから芸風が全く変わってしまいズッコケてしまう。

なんと、ロジャー・ディーンからヘタウマのセクシー・レディーへと!

何を血迷ったのか、アップルからジョージ・ハリソンの後押しでデビューしたR&B系のソウルフルな歌い口のジャッキー・ロマックスをボーカルに据え、さらに曲作りも彼に任せてしまえば、プログレのカケラも残らないこととなる。

あのBadgerは何処へ?

バンドはセカンド・アルバム発売前に空中分解。

いゃ〜 ロックって本当にいろいろあるもんですね〜


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