和製英語ではムーディーと言う言葉は”ムードのある”とか”雰囲気のある”などの意味でよく使用するが、英語の場合、MOODYは不機嫌なという意味である。あのムーディー勝山が、ムードのある(ムード歌謡の)勝山なのか、 憂鬱な勝山かどうかは、デビュー当時と今の彼の置かれている状況からすると、どちらとでも解釈できそうではありますが。
さて、MOODY BLUESというバンド名は不機嫌なブルース(日常の出来事を感情表現を込めて歌われる楽曲)となるのであるが、実際彼らはそのような歌を歌っていない。英米では、れっきとしたプログレッシブ・ロックバンドとして認識されている。あのジミーペイジが、本当のプログレッシブ・バンドとはピンク・フロイドとムーディー・ブルースのことだと語っている。
では何故、日本に於いて彼らがイエス、クリムゾン、フロイドやELPと肩を並べるような人気プログレッシブ・ロックバンドに成れなかったのか? 彼らは、プログレ・バンドにふさわしい哲学的な尖った印象の歌詞や メロトロンによるオーケストレーションを採用しているが、やはりスローで甘めのメロディーの楽曲が多く、派手な曲の展開や、超技巧的な演奏を好む日本のプログレ・ファンには受け入れられなかったのだろうか?
というわけで、いちムーディー・ブルース・ファンとして、彼らの実力を再評価してもらうべく、彼らがメンバーチェンジを行い再出発してからの4枚目のオリジナル・アルバム、“子供たちの子供たちの子供たちへ”を今回紹介します。
初期の7枚の重要アルバム(コア・セブン)の4枚目で、1969年11月に彼らが設立したスレッショルド・レーベルからの第1弾の発売となりました。レコードの内容だけでなくジャケットのデザインなど全てをプロデュースしたいため、自主レーベルを立ち上げたとのこと。内容は、当時のアポロ11号の月面着陸にインスパイヤされたことからアルバム制作に取り掛かり、1曲目の、アポロに使用されたサターンVロケットのエンジン音を再現した プログレ度全開のHIGHER AND HIGHERから始まり、メロディアスな曲に次々と繋がり、最後の曲WACTHING AND WAITING で静かに終わります。
コンセプト・アルバムなので、全曲を通して聴いてみてください。派手目の音が好みのロック少年なら、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、年を重ねるにつれて、この手のサウンドがじんわりと心に響きます。
今回個人的に好きな曲、CANDLE OF LIFE をこのアルバムから紹介します。間奏で登場するピアノの音が非常に印象的です。非常に良い曲と思っているのですが、どうゆうわけか、私の知っている範囲では、この曲はライブで演奏されたことがないみたいです。1974年のキーボードのマイク・ピンダーの最後にあたる来日公演でも残念ながらセット・リストから外れました。
日本人が持つイメージのプログレ・バンドでもなく、かと言ってポップ・バンドでもないという、位置付けがはっきりとしていなかったことが、焦点をぼやけさせ日本でさほど人気出なかったのではないかと思います。反対に英米では今でも非常に評価が高く、1978年のマイク・ピンダー脱退や2002年のレイ・トーマス(ボーカル、フルート)のツアーからのリタイヤなどがありましたが、残りの3人のメンバー、ジャスティン・ヘイワード(ボーカル、ギター)、ジョン・ロッジ(ボーカル、ベース)そしてグレアム・エッジ(ドラムス)は意気盛んで、現在もサポート・メンバーを引き連れ、英米で精力的なコンサート・ツアーを行っています。このアルバムの中の曲に、100年も生きられるとは思わなかったと歌う一節がありますが、まさか彼らも、50年以上もバンドを続けられるとは思ってもいなかったでしょう。完全にハッピー・ブルースですね。
The Moody Blues - Candle of Life
さて、MOODY BLUESというバンド名は不機嫌なブルース(日常の出来事を感情表現を込めて歌われる楽曲)となるのであるが、実際彼らはそのような歌を歌っていない。英米では、れっきとしたプログレッシブ・ロックバンドとして認識されている。あのジミーペイジが、本当のプログレッシブ・バンドとはピンク・フロイドとムーディー・ブルースのことだと語っている。
では何故、日本に於いて彼らがイエス、クリムゾン、フロイドやELPと肩を並べるような人気プログレッシブ・ロックバンドに成れなかったのか? 彼らは、プログレ・バンドにふさわしい哲学的な尖った印象の歌詞や メロトロンによるオーケストレーションを採用しているが、やはりスローで甘めのメロディーの楽曲が多く、派手な曲の展開や、超技巧的な演奏を好む日本のプログレ・ファンには受け入れられなかったのだろうか?
というわけで、いちムーディー・ブルース・ファンとして、彼らの実力を再評価してもらうべく、彼らがメンバーチェンジを行い再出発してからの4枚目のオリジナル・アルバム、“子供たちの子供たちの子供たちへ”を今回紹介します。
初期の7枚の重要アルバム(コア・セブン)の4枚目で、1969年11月に彼らが設立したスレッショルド・レーベルからの第1弾の発売となりました。レコードの内容だけでなくジャケットのデザインなど全てをプロデュースしたいため、自主レーベルを立ち上げたとのこと。内容は、当時のアポロ11号の月面着陸にインスパイヤされたことからアルバム制作に取り掛かり、1曲目の、アポロに使用されたサターンVロケットのエンジン音を再現した プログレ度全開のHIGHER AND HIGHERから始まり、メロディアスな曲に次々と繋がり、最後の曲WACTHING AND WAITING で静かに終わります。
コンセプト・アルバムなので、全曲を通して聴いてみてください。派手目の音が好みのロック少年なら、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、年を重ねるにつれて、この手のサウンドがじんわりと心に響きます。
今回個人的に好きな曲、CANDLE OF LIFE をこのアルバムから紹介します。間奏で登場するピアノの音が非常に印象的です。非常に良い曲と思っているのですが、どうゆうわけか、私の知っている範囲では、この曲はライブで演奏されたことがないみたいです。1974年のキーボードのマイク・ピンダーの最後にあたる来日公演でも残念ながらセット・リストから外れました。
日本人が持つイメージのプログレ・バンドでもなく、かと言ってポップ・バンドでもないという、位置付けがはっきりとしていなかったことが、焦点をぼやけさせ日本でさほど人気出なかったのではないかと思います。反対に英米では今でも非常に評価が高く、1978年のマイク・ピンダー脱退や2002年のレイ・トーマス(ボーカル、フルート)のツアーからのリタイヤなどがありましたが、残りの3人のメンバー、ジャスティン・ヘイワード(ボーカル、ギター)、ジョン・ロッジ(ボーカル、ベース)そしてグレアム・エッジ(ドラムス)は意気盛んで、現在もサポート・メンバーを引き連れ、英米で精力的なコンサート・ツアーを行っています。このアルバムの中の曲に、100年も生きられるとは思わなかったと歌う一節がありますが、まさか彼らも、50年以上もバンドを続けられるとは思ってもいなかったでしょう。完全にハッピー・ブルースですね。
The Moody Blues - Candle of Life
彼らの曲は歌詞が大きな比重を占めてますよね。
公害に言及していたり、革命は成し遂げられないと語ったりしてるのには驚きます。
そして、曲も良いものが沢山有りますね。
マイク・ピンダーが抜けてからポップなバンドになった印象が有りますが、ムーディーズが長く人気を維持しているのもうなずけます。
個人的には、セヴンス・ソジャーンがお気に入りです。
2000年のロイヤルアルバートホールのDVDも、故レイ・トーマスの元気な姿が見られて嬉しいですね。
書いた当の本人が、はて、どんな事書いたっけ?と思い出すことの出来ない古〜い記事読んでいただき有難うございます。
改めて読み返すと、気恥ずかしい気持ちでいっぱい。
私も、ムーディーズの中ではセブンスが好きです。
当時はギンギンのハード・ロックばっかり聴いていたので、馴染むのに少し時間がかかりましたが聴けば聴くほど良さが分かるスルメの様なアルバムだと思います。
ところで、ロイヤル・アルバート・ホールのライブと言えば、2000年のHall Of Fameですね。これのDVDを持っておられるとは、かなりのムーディーズ通とお見受けします。
あれから18年。時の経つのは本当に早いと実感する今日この頃。
仰るように知られない名曲だとおもいます。
moodyは気分屋と言う意味も有るようです。
コメントいただきありがとうございます。
この記事書いてから7年経ち、時の流れが早いのには驚かされる次第です。
せっかくなのでLP引っ張り出してきてまたCandle Of Life聴いてみます。