CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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ゴールデン・ウィークの暇潰し

2024年05月05日 | BEATLES-BADFINGER関連

後から後からどんどん泉の如く湧き出てくる商魂逞しいビートルズの焼き直し音源はもう買うまいと心に誓ったオイラではあったが、つい先日ほとんど使ったことのないスマホ・アプリから特定のサイトで使用できる割引クーポンを貰ったので、ついポチってしまった愚かなオイラだった。

それが通称赤盤と呼ばれる初期作品のコンピ・アルバムである。今回AIを使ったデミックスなる手法で過去音源の個々のパートを分離し、それらを再配置することで新たな音源を制作。1999年のイエロー・サブマリン、ソング・トラックから始まったリミックス・プロジェクトが新しい技術を使って更なる進化を遂げたってことらしい。

60年代の4トラックでの録音は完成したミックスがどちらかのチャンネルに偏る不自然なステレオ・ミックスで、特にヘッドフォンだとそのアン・バランスさが増し増しに聴こえた。今回、新技術によって分離されたそれぞれの音を適切に再配置し従来のアン・バランスさを解消したのが売りである。

一聴してみると確かにそれまでよりクッキリと聴こえて定位もしっかり定まり聴き易くは感じる。

とは言え、左右のスピーカの設置ラインを底辺とした二等辺三角形の頂点をリスニング・ポイントとすることで初めてその恩恵が得られるわけであって、バック・グラウンドでなんとなく流すのであれば聴力の衰えたオジンがわざわざデミックス盤買う必要はないと心の声が...

今回、Helpの3種類の波形、1987年盤初CD化MIx、2009年盤Remasterと今回の2023年盤Remixの波形を調べてみた。

1987年盤の波形はかなり音圧のレベルが低く設定されてはいるが、音源再生の際少しばかりヴォリューム・アップすれば悪くはない。更に2009年盤と2023年盤を比べると2023の方が若干絞り気味の音圧でダイナミックさに関しては両者それほど変わり映えはしない。

つまりそれまでの音源との定位の変化を“いとおかし”と楽しめる繊細な感覚の持ち主のための物で、旧音源を既に持っているガサツなオイラには不向きな商品じゃないかって結論に...



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