イギリスの誇るプログレ・ロック・バンド、ジェスロ・タルが1973年に出したコンセプト・アルバム、A Passion Play。
発売当時、難解な内容と聴いていたので恐れおののきオン・タイムで購入には至らず。
それからいく十年過ぎ去った事か、2003年にデジタル・リマスターされたCDが出たのでようやく購入に至る。
このCD、A Passion Play Part 1とPart 2の20分を超える長尺曲2曲から成っていて、解説によると、“来世に行った男の魂の旅”と言う内容で演劇を見ているかの様に演奏が展開され、またPart 2の冒頭には“メガネをなくした野ウサギの物語”なる童謡の様な語りが挿入されている。
歌詞を読んでもイマイチ何の事やら…
否!
長い、そして訳が分からぬ、ただ演奏はしっかりしている。
これこそプログレの王道を極める作品なのか?
限られた小遣いで買ったLPならば、修行僧の如く何度も聴き込み何としてでもその良さを発見しようと努力するわけであるが、大人買い出来る年代になればその手の修行はもう沢山って事で、買ってから数回聴いてギブ・アップ。
ただ当時驚いたのが、このアルバム全米一位獲得している事。
英語の歌詞がダイレクトに理解出来るとは言え、チャートのトップを飾る程受け入れられたとは何処かにアメリカ人の感性を擽る何かが潜んでいたのでは…
気を取り直し、これを解明するため再びこのCDを手に取り修行に励む今日この頃である。
通りすがりの人:あなたね〜 手に取るだけじゃダメだよ!歌詞を自身で翻訳してみてじっくり聴きこまないとね。
痛いところを突かれて修行僧の様に静かになる。