goo blog サービス終了のお知らせ 

CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Meet The Beatles!

2024年11月22日 | BEATLES-BADFINGER関連

某ECサイトを見ていると、つい最近ビートルズの米編集盤のモノ・レコードが結構いい値段で発売されていた。

因みにCDのフォーマットでは2004年にCapitol Albumsってタイトルで当時の米編集でのステレオとモノ・ミックスの2種類の音源を収録したCDのボックス・セットが発売され、2014年にも同じ様な企画のUS AlbumsなるCDのボックス・セットが再登場し、もうお腹いっぱいって感じだったね。

それらの更なるダメ押し企画として今回モノ・レコードが販売された。 高額でマイケル・ジャクソンから版権買ったのだから、商品化出来る物ならなんでも出しておこうって感じかも知れないけれど、果たして買う人いるの?って印象。

ステレオ盤なら英盤とのテイク違いや、米盤編集における疑似ステレオ録音やあたかもお風呂場で歌っているかのようなエコーましましの音源を聴いてニンマリ出来るけど、今回もの音源だから一般人には以前再発された米盤のCDで事足りる。

かく言うオイラも米盤LP所持しているものの、後追いで買った再発盤ゆえビンテージ的な価値は無い。

それでも、キャピトル・レーベルから米盤が出てはや60年にもなるのに、いまだにガンガンと再発されることに対して敬意を表して本日は米盤、Meet The Beatles!でも聴いてみようじゃないの。

レーベルはオレンジ・キャピトルの1976年の再発盤。いつもはジャケを手に取って眺める程度でほとんど針を落としたことがないので、盤のコンディションは悪くない。

因みに米盤編集は当時の国内法の規制によって両面合わせてMax12曲の収録に限られ、このアルバムの片面の収録曲はたった12−3分程度。もしその間トイレにでも立ったなら、演奏はもう終盤に差しかかるぐらいで我慢すべきかどうかその忙しなさがまたなんとも言えないね。


正直な記述

2024年11月12日 | BEATLES-BADFINGER関連

ポールとウィングスのアルバム、Band On The Runのピクチャー・レコードが1978年にキャピトル・レーベルでプレスされた。しかし当時は購入には至らず、15−6年前にようやく中古でゲット。

ピクチャー・レコードは音が悪いとよく言われているのと中古で買ったこのレコードもコンディションがそれほど良さそうには見えないので、額に入れて壁にかけていた。ところが昨今南海トラフ地震が来るってってよく言われるようになって、安全のために額から外してレコード棚に保管していた。

久々にこのレコードがオイラの目に留まったので、じっくり観察するとなんとUS盤ってことでHelen Wheelsがサイドー2の真ん中に収録されているじゃない!せっかくなので、Helen Wheelsだけ聴いてみる事に。

むむ〜 やっぱり音圧が低くイマイチ迫力に欠けると感じる。

細かいことが気になるオイラは更にジャケの裏をじっくり観察。

何と!限定版ピクチャー・レコード、サウンド・クオリティーは通常盤と比較されるものではないって堂々と書いてあるじゃん。

やっぱり音悪いんだ!


ジョンの再発盤

2024年10月07日 | BEATLES-BADFINGER関連

もう買うまいと心に誓っていた今年7月に出たジョン・レノンの再発盤、Mind GamesはUltimate(空極とか最終的)Mixと形容された商品だ。

ジョンのアルバムの中ではそれほど評価の高いアルバムではないみたいだが、オイラは結構これが好き。初期の力強いメッセージ性のあるアルバムとは異なり、同じポリティカルな内容でも全体的に漂う少し力の抜けたリラックス感があるのがいいね。

これで最終って事なら長年再発盤商法に付き合ってきた手前、よござんすってことで愚かにも買っちゃいました。とは言え、もちろん数万円もする最上級の商品ではなく一番安い輸入盤。

そこでUltimate Mixが如何なるものかと以前CD音源と比べてみた。

1987年のAAD仕様の初CD、2002年のリミックス盤と今回の2024年のUltimate Mix盤の波形を比べてみた。ちなみに2010年にもリマスター盤が出たが買ってないので、今回は3種の音源で比較。

1987年盤は多分フラットなデジタル変換だから音は小さくなっている。お次の2002年盤は全体的に音のボリュームは上がっているものの、ピークには届いていない割と上品な仕上がり、ただドーンと直線的に来る感じで音に隙間の無いようなウォール・サウンド…

驚いたのは、2024年のミックスだ。波形としては1987年のものとよく似ていて大小のメリハリはあるが結構ピークまで届いている音もあり3枚を連続して聴いたオジンの耳には派手目(他の音源と比べると少々煩さ目かな)に感じ、これじゃ無いって心の声が聞こえる。

ちなみにメーカーの宣伝文句では、ジョンのボーカルを全面に押出し、サウンドをアップ・グレードしたと書かれている。

どうなんだろう?

当方劣化した聴力を持つオジンで、聴き手によって印象は異なるかもしれないが、これをUltimate Mix、即ち最終形態って言い切っちゃって良いのかな?

Ultramanの如く、近い将来、真Ultimate Mix出るかも?


ジョージのサントラ

2024年10月06日 | BEATLES-BADFINGER関連

ビートルズのメンバーとして初のソロ・アルバムを出したのがジョージ。

1968年、映画のサントラとしてWonderwall Musicを出した。

インド風味の香辛料がアルバム全体に塗り込められている。ジョンやポールの影に隠れていたものの、実は最もプログレッシブでアバンギャルドでサイケデリックなのがジョージ。

リボルバーやペバー軍曹のアルバムをCDで鑑賞する際、どうも体質に合わぬとLove You ToやWithin You Without Youをスキップしてに聴いてしまう方々にはお薦め出来ないかもしれないけれど、インド系の音楽に特にアレルギーが無ければその良さがきっと分かると思う。

 


1973年

2024年09月21日 | BEATLES-BADFINGER関連

1973年と言えばビートルズ・ファンのオイラにとっては豊作の年だった。

6月にポールのRed Rose SpeedwayとジョージのLiving In The Material Worldが日本ではほぼ同時に発売され、11月にはジョンのMind Game、更に年末のリンゴのソロ・アルバム、Ringoと元メンバー4人の揃い踏み。

当時のLPレコードの価格は2000円。今の価値に換算してみると、2020年の平均消費者物価指数を100とすれば1973年と2024年はそれぞれ38.6と105.6。即ち105.6/38.6=2.73倍となる。

当時、部活で忙しかった高校生のオイラとしてはアルバイトも出来ず、唯一の収入源が親からの小遣いのみ。そのお高い新譜のLP買っちゃうとその月は部活が終わっての帰り道にコーラ1本を味わう細やかな幸せも我慢せねばならなかった。

しかしながら我が家にはその4枚のレコードが同年に存在する事に...

たぶん正月のお年玉で返すからと口約束手形を切って親から融通してもらったのかも....もちろんその手形が不渡りになったのは言うまでもない。

今年は発売50周年としてMind Gameが既に発売され、Living In The Material Worldの記念盤も11月に登場するとのこと。

ちなみに既に発売されたジョンのアルティメイト・セットが3万円前後でジョージのスーパーなんちゃらセットが114.99ポンド(約22,000円ぐらい)って、そんな強気の価格設を見ればもう買えない人は買わなくてもいいよってって感じかな。

更に不渡り手形を受け取ってくれる相手ももういないし当時発売されて50年以上一緒に生きてきたかと思えば、ジョージ仰せの通りここらがマテリアルな世界からスピリチュアルな世界に鞍替えする潮時なのかも?


ジョージのベスト盤

2024年09月03日 | BEATLES-BADFINGER関連

ジョージ・ハリソンの初期のベスト盤といえば、The Best Of George Harrison。EMI/CAPITOLとの契約を更新せず今後自身のレーベル、ダークホースからレコードを発売するってことで、1975年にEMI/CAPITOLとの契約消化のために発売された。

選曲はSide 1にビートルズ時代に作られた彼の作品が7曲、Side 2にソロ時代の6曲がそれぞれ収められるという、いつまで経ってもビートルズの一員という印象がついて回るのはちょっとジョージにとっては不満ありだったと思う。

その時点で3枚組のAll Things Must Pass を含めて既に4枚のオリジナル・アルバムが存在していたので、ソロ時代の作品だけで1枚のベスト・アルバムの編集するには十二分の素材があったのに…

とは言え、久々にターン・テーブルに乗ったレコードを聴いてみると改めてジョージが偉大なミュージシャンの一人だとわかる。

当然のことではあるが、ステ曲なし!


ポールの50年ぶりライブ盤

2024年08月29日 | BEATLES-BADFINGER関連

本日は同じポールでもポール・マッカートニーの今年になって急遽登場したスタジオ・ライブ盤、One Hand Clappingでも。

(左手を上下に動かし見えない手とクッラップを試みるが、果たしていかなる音が生成されるのだろうか?)

メンバーが脱退し残りの3名で制作された前作バンド・オン・ザ・ランが大ヒット。今後は新規メンバーを加入させバンドとしてライブ・ツアーとニュー・アルバムの制作を考えていたのだろうか、新ウィングスのお披露目として1974年8月末、アビー・ロード・スタジオでスタジオ・ライブを敢行しその模様を撮影してテレビでオン・エヤーすることが計画された。

ところが何故かその映像はテレビで流れることはなくお蔵入り。

ちなみにレッド・ローズ・スピードウェイのアルバムを当時のライブ音源を幾らか収録し当初2枚組LPで発売する予定もそのアイデアが却下され、またバンド・オン・ザ・ランの後にレコーディングされた本作も日の目を見なかった。ビートルズの中では一番ライブが好きと思われるポールはさぞかし大いに落胆したのでは…

それでも2010年にアルバム、バンド・オン・ザ・ランのアーカイブ・シリーズが制作され音源の一部とその映像がDVD化されようやく日の目を見た。

そして、本年に増補改訂版として新たにミックスされた2枚組CDが正式に発売されることに。レコーディングからまさにちょうど50年経った今、当時の音源の全容が復活した事は50周年記念としてネタ的には少々弱いが、アルバム・タイトルのOne Hand Clapping 、禅問答における“片手の拍手”って矛盾する言葉に惹かれてつい買ってしまった。

それって一体どんな音なのかな?

禅の世界とは全く無縁のオイラには取るに多分足らない風切り音しか聞こえないかも。


少々地味だけれど

2024年08月27日 | BEATLES-BADFINGER関連

本日は2005年に出たポール・マッカートニーのソロ・アルバム、Chaos & Creation In The Back Yardでも。

ポールと言えばシングル・ヒット間違いなしのポップな曲とおとなし目なバラッドなんかがうまく混ざり合った作風が売り。

ただ年齢を重ねるごとにウイングス時代に大ヒットした派手な仕掛けのポップ・ナンバーが少なくなり、このアルバムにも全体的には地味な仕上がりでかってのチャート・トップ・テン入りするようなシングルはなかった。まあ、何時までもバンド・オン・ザ・ランやビーナス・アンド・マーズのような作風は続けられないからね。

ちなみにアルバムのプロデュースはポールでもジョージ・マーチンでもなく、オルタナ・ロックに分類されるレディオ・ヘッド、ベックやREMなどのプロデュースで有名なナイジェル・ゴドリッチを起用している。

かってのアルバム、McCartneyのように今回ポールがほぼ一人で全ての楽器演奏する彼独自の創造性に新たに加えられたオルタナの風味がうまくマッチしていて、それまでのポールの作風とは一味違う新しい味わいが楽しめる。

地味なんだけれど何度も聴き返すとその良さがわかる。


ピクチャー・レコード

2024年08月20日 | BEATLES-BADFINGER関連

8月8日、日向灘で起こった地震に関連して臨時情報が出た。

遠く離れたこの地でも揺れが観測されオイラの相方はそれを瞬時に感じ取ったものの、鈍感なオイラは速報でそれを知ることに…

それから1週間以上が経って取り敢えず一安心。とは言え地震は何時何処で起こるかわからない。

我が家でも安全点検してみることに。

目についたのがガラス・カバー付きの額に入れて壁に飾っていた数枚のピクチャー・レコード。もし大きな揺れで壁から外れ床に落ちればガラスが粉々になって大惨事てなことになりかねないので壁から外すことに。

通常のレコードのプレスとは違う方法で製造されているピクチャー・レコードはよく音質が悪いとよく言われているので、それに従い我が家でも鑑賞用として額縁に挿入。

ただ、何が原因でそのように言われているのかネットで調べてみるも、通常のレコードと比較して何かが足りないってな主観的な意見が述べられているだけで、データを付けた客観的な説明が見当たらない。

本当のところどうよ!

久しぶりに地上に無事生還したピクチャー・レコードを水拭きして埃をとってターン・テーブルに乗っけてみた。

(1978年に出たビートルズのペパー軍曹のLP)

ちゃんと音が出てるし問題なく楽しめる。まあ地震の揺れを感じ取れなかった低感度なオイラの主観的な意見ではありますが…

個人的にはピクチャー・レコードやカラー・レコードの欠点と言えば、もし盤面に雑音を発生させるような傷があってもそれの位置を特定することが困難で、その箇所をある程度修復させるためのオイラの必殺技、爪楊枝の奥義が使えないって事かな。

1979年に出た英盤のペパー軍曹。レコードのジャケ写真と同じ縮尺のピクチャーが挿入されている。

かなり昔に中古で買ったのだけど、一見してわからない傷があって再生時にプチ音の連続。これは本当にビジュアル観賞用となった。(泣)


昨日に引き続きまたまたビートルズでも。

2024年07月21日 | BEATLES-BADFINGER関連

1968年にでたUS盤のホワイト・アルバムをターン・テーブルに乗っけてみる。よくUS盤は音が悪いって言われるけれど、この盤は力強い音で悪くないと思う。

ちなみに大昔中古で買ったこの初期プレス盤にはシリアル・ナンバーがジャケに刻まれていて、170万番台とすごい売れ行きだったような。

ただUS盤の場合、広い国土に複数のレコードのプレス工場が存在しそれぞれのナンバリングの表記スタイルが統一されていない様なので、厳密な意味でのシリアル・ナンバーの体は成していないね。

まあそれでも、4−5年後の再発サード・プレス盤からはシリアル・ナンバーが印字されなくなったことから、シリアル・ナンバーが入っていることからはこの世に一枚だけの存在という意味での所有感は満たされるかも。

大量生産において、一枚一枚個別にナンバリングするのは結構手間だからね。


猛暑日の中聴いてみる

2024年07月20日 | BEATLES-BADFINGER関連

ポールを除く3人のメンバーがアメリカのアラン・クレイン(初期のストーンズのマネジメント契約をしていたABKCO)とバンドのマネージメント契約を結び、アメリカ制作のコンピ盤を発売することに。

初期のアメリカ編集盤と同様の手法でそれまでキャピトル盤に収録されていないシングルをかき集め初ステレオ化した作品がHey Judeだった。

前作のアビー・ロードの人気が一息つき、フィル・スペクターがゲットバック・セッションの断片を繕い次作、レット・イット・ビーの編集の格闘中の合間を縫って1970年2月に絶妙のタイミングで発売。

当初はアルバム・タイトルをThe Beatles Againとしていたものの後日既にシングル・ヒットしてインパクトのあったHey Judeと改題した。

ちなみにジョージ作のOld Brown Shoeはアルバムに収録されたものの、シングルLady MadonnaのB面だったインド風The Inner Lightは地味すぎたと判断されたのかオミットされてオイラのようなジョージ・ファンはがっかり。

それはともかくアルバムは全米2位とよく売れ、イギリスでは輸入盤としてはそれまでの最高の売り上げを記録しそうな。寄せ集めのコンピ盤ながら流石ビートルズ。

でっ、これ聴いて少しは暑さ和らいだ?

むむ〜 やっぱり本当のRainじゃないとオイラのOld Brown Shoeのように干からびちゃうね....


酔いどれブラザーズ結成

2024年07月04日 | BEATLES-BADFINGER関連

1973年9月、オノ・ヨーコと住んでいたニューヨークのアパートから家出しロス・アンジェルスに辿り着いたジョン・レノン。気の置けぬ酔っ払い連中と“失われた週末”と呼ばれた破茶滅茶な生活を暫し送ることとなる。

そこで、旧知のハリー・ニルソンと酔いどれブラザーズ結成し、ジョンのプロデュースによるニルソンのソロ・アルバム、Pussy Catsが1974年に完成。

アルバム・タイトルやジャケのデザインなどをみるとおふざけ感が強く漂う雰囲気ではあるが、収められた曲はしっかりと作り込まれている。

レコーディング・セッションにはドラムス:リンゴ、ジム・ケルトナーにキース・ムーン、ベース:クラウス・フォアマン、ギター:ダニー・クーチとジェシ・エド・ディビス、管楽器:ジム・ホーンにボビー・キーズとお馴染みの手練れのメンバーが参加。

特にカバーされたジミー・クリフのMany Rivers To Cross、ディランのSubterranean Homesick Blues 、さらにオールディーズのSave The Last Dance For MeやRock Around The Clockなどはレノン・ニルソン流にアレンジされていて楽しめる。

お酒をチビチビやりながら聴けば、オイラも酔いどれブラザーズの末席に加えてもらえるかも。


ビートルズのEPについて語ってみる

2024年06月15日 | BEATLES-BADFINGER関連

1965年の12月、日本では翌年の3月に発売された、ビートルズの革新的なアルバム、Rubber Soul。

日英では、4曲入りのEP盤が発売された。その選曲がそれぞれ違っているのが興味深い。

日本では33 1/3回転の7インチ・コンパクト盤として、ミッシェル、ガール、ひとりぼっちのあいつ(Nowhere Man)と消えた恋(What Goes On)を収録。かたやイギリス盤にはNowhere Man、Drive My Car、MichelleとYou Won’t See Meがカットされた。

英盤はアルバムを代表する曲を上手く選択しているが、一味違う日本盤の選曲、特にリンゴが歌う消えた恋が収録されていて、この曲はシングル盤、ひとりぼっちのあいつのBサイド扱いの曲で、アルバムを代表する曲の一つかと問われると…

What Goes On、一体何が起こっている?

まあ”日本人はメロディアスな曲がお好き”と”リンゴを忘れちゃいけない”って事ですかね。

アルバムではボーカルを取る機会が少なかったものの、バンド・メンバーを繋ぎ止める重要なリンク役を務めるリンゴに日本のレコード会社が敬意を表した?

むむ〜 相変わらず、くだらないこと語ってるね。

どうもすいません。


やっぱりクラシック・ロック、その3

2024年06月10日 | BEATLES-BADFINGER関連

ビートルズのアルバムは”ペパー軍曹”から世界統一規格で発売された。

それまでは特にアメリカで特別に編集された英オリジナル盤とはジャケのデザインや収録曲が異なる水増しアルバムがバンバン出ていて、またアルバム以外のシングルや4曲収録のEPなんかも各国独自でそれぞれ出していた。

我が国日本でも、初期の日本独自編集のLPに続いてヒット曲4曲を収録した33.1/3回転の独自の7インチ・コンパクト盤がシリーズ化される事となった。

その第一弾が1964年のツイスト・アンド・シャウト、プリーズ・プリーズ・ミー、抱きしめたいとシー・ラブズ・ユーがカップルされたこれ!

(かなり以前にオークションで中古で買ったコンパクト盤。60年前の商品なのでジャケはそれなりにくたびれているが、盤はプチオンもほぼ無く悪くない。)

当時はまだまだモノラル音源が幅を利かせていた時代だったが、この盤は全曲ステレオ音源で特に裏面の”抱きしめたい”と”シー・ラブズ・ユー”は擬似ステレオの音源。今から考えれば結構マニアックな収録だと思う。

オイラは現在進行中のビートルズ・ステレオ・リミックス・シリーズに異を唱える原理主義者ではないが、確かに古い音源は最新のものと比べると演奏がくっきりと定位して聴こえないけれども、その当時のレトロチックな空気感を味わうにはやっぱり捨てがたいと感じる。

特に聴力の衰えたオイラには問題なし!


甘いバラードがお好き

2024年06月02日 | BEATLES-BADFINGER関連

シングル盤はアルバムから全世界統一でカットされる場合あるが、それぞれの国々のマーケティングに合わせて独自に別の曲をカットすることがよくある。

1964年に出たビートルズの映画のサントラ盤、A Hard Day’s Nightの内容は本家のイギリスとアメリカで異なる上に、アメリカでは追加でシングル・カットされた曲がある。

イギリスではこのアルバムから2枚のシングル、Can’t Buy Me LoveとA Hard Day’s Nightが発売されたがいずれもビート・ナンバーだった。それがアメリカではAnd I Love HerとIf I Feelがカップリングされたシングル盤が追加された。

同様に我が国日本でも、シングル盤として1964年に登場。

やっぱりアメリカと日本のリスナーは、甘いバラードがお好きってことですかね。

ちなみに、日本盤シングルは再発盤を含めるとレーベルの違いもあって数種類あるが、ジャケのデザインは大まかにはモノクロ仕立てのポートレート版と中世の騎士の衣装を着たメンバーのカラー版の2種類。その中で1968年出たオデオン・レーベルのカラーのジャケ盤は再発枚数が少なかったのか、コンディションが良ければ購入するのに諭吉さん越えになるそうな。

所有欲を満たすには甘いバラードだけでは満足できないビー・コレクター達、恐るべし!

オリジナルは1964年発売のオデオン盤OR-1145、当時の価格で330円。

オイラの所有する版は1970年の再発盤AR-1145。オデオンの表記がブルーの印刷で隠されアップル・レーベルに差し替えられている。残念!