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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

自転車で一走りしたっけ

2021年10月11日 | ELTON JOHN

1973年の2枚組アルバム、Goodbye Yellow Brick Roadから2枚目のシングルとしてカットされたアルバム・タイトル曲。

先行シングルとしてカットされたハード・ロック系のSaturday Night’s Alight For Fightingとは打って変わったメロディアスなバラード。

場を盛り上げるハードなナンバーも悪くはないが、やっぱりエルトン・ジョンは自身のピアノ伴奏に合わせて歌うバラードがお似合い。

当時コレをラジオで聴いて、もう一度聴きたいが為に近所のレコード屋まで自転車で一走り。

今ならサブスクでなくともYouTubeで検索すれば簡単に音源が、しかもタダで。

まあ便利な世の中になったものだが、瑣末な事柄でもそれなりに労力をかけると結構有り難みを感じる場合もある。

学校で習ったテストに出る最重要事項なんてほとんど忘却の彼方だけれど、その自転車の一走りは今でも不思議と記憶に残っている。


パワフル・エルトンの思い出

2021年09月14日 | ELTON JOHN

1970年11月17日、ニューヨークでのスタジオ・ライブ、17-11-70

デビュー・アルバムからサード・アルバムまでの曲を取り上げている。

パワフルなのはエルトンのボーカルやピアノだけでなくサイドを固めるディー・マレーの軽快なベース・ランニングとナイジェル・オルソンの手数の多いドラミングがさらに場を盛り上げる。

吟遊詩人の肩書きも吹っ飛ぶ様な迫力のある演奏は、残念ながら日中において我が国の標準的な家屋で十二分に楽しむにはチト厳しい。

一夜漬けのテスト勉強もそっちのけで、ジャケの写真の雰囲気を味わいたく、ヘッドフォンを装着し小さなランプだけを灯し深夜の真っ暗な部屋でボリュームを上げた。

草木もねむる丑三つ時、いよいよ締めの曲“布教本部を焼き落とせ(Burn Down The Mission)”で最高潮を迎える事に。

そして消し忘れた深夜ラジオからは、か細い音量でひと昔前流行った歌謡曲が聴き疲れた体に染み入り夜明けは近いとふと我に返る。

しまった! 出題範囲を全て復習する時間がないじゃん。山を張って一点集中の丸暗記に賭けるしか…  

結果は当然のごとく悲惨なものに。

まあ、いっか〜 

懲りもせずこれを何度も繰り返した故、今の自分があるのだと変に胸を張る今日この頃。


まだまだまだ続くエルトンのシングル紹介

2021年06月05日 | ELTON JOHN

自身のレーベル、The Rocket Record Companyを1973年設立したものの、ディック・ジェームスのレーベルとの契約は依然残っていた。

そしてついにその契約も終了、1976年に自身のレーベルからようやくシングルとアルバムを出すことに。

その記念となった第一弾のアルバムは1976年の2枚組アルバム、Blue Moves

前作のRock Of The Westiesが新たなバック・バンドによるロック寄りの荒々しいサウンドに対する反動だったのか、今回様々なタイプの曲が収録され、その中にエルトンとの代名詞と言われる初期の頃を想い起すバラード調の曲も取り上げられ、今思えば結構バラエティーに富んだアルバムだった。

そのアルバムからシングル・カットされたのは、憂鬱な失恋のバラード、Sorry Seems To Be Hardest Wordだった。

君に愛されるには、一体どうすりゃいいんだ!

ごめんねって言葉、ちょっと辛すぎるんだけど…

むむ〜、聴いていて確かにブルーな気分に。

それに反して、トーマスのいとこ?の様な機関車ロケットはいつもニコニコ、ご購入頂き毎度あり〜




まだまだ続くエルトンのシングル紹介

2021年06月04日 | ELTON JOHN

今日は1973年のアルバムGoodbye Yellow Brick Roadから3枚目のシングルとして翌年発売されたBennie And The Jets(ベニーとジェッツ、やつらの演奏は最高)。

スロー・ビートのソウルっぽい曲で、かってシングルで出たRock And Roll Madonnaの様に擬似ライブの手法を用い臨場感を出した。

それまでのエルトンのイメージとは異なる作風の曲だったが、シングル・カットされるとアメリカではまさかのチャート1位の大ヒット!

因みに米シングル盤ではB面はHarmonyだったが、日本ではCandle In The Wind(風の中の火のように、孤独な歌手ノーマ・ジーン)を収録。

個人的にはダブルAサイド仕様のシングルに思えてなんだか得した気分だった様な記憶が。

エルトンのグラムっぽいイメージを表す曲ってやっぱりこれですかね?


グラム・ロックの創始者って誰?

2021年05月30日 | ELTON JOHN

1973年のアルバム“ピアニストを撃つな”の先行シングルとして発売されたCrocodile Rock

覚えやすいメロディーと懐かしさを感じさせるコーラスの組み合わせがバッチリとキマった軽快なロックン・ロールは大ヒット。

ところでシングル盤に記させれた宣伝文句には、なな、なんと“グラム・ロックの創始者エルトン・ジョン”とある。

当時はグラム・ロックといえばデビッド・ボウイーを筆頭にT.RexRoxy MusicMott The Hoople辺りをさしていた様な記憶が。

つまりグラム・ロックって、中性的なファッションやメイクでステージに立ちポップなロックを演奏するミュージシャンだとおぼろげに理解はしていた。

英語的にはGlamorous Rockのショート・フォームって事でそれを直訳すれば魅力的、もしくは魅惑的なロックってことになる。

まあエルトンの派手で奇抜なステージ衣装での活動を鑑みるとグラムと称するのも解らないでも無い。

ただその親玉がエルトン・ジョンってな宣伝文句はちょっと勇み足だったかな。

この出で立ちがグラム・ロックの創始者を意味するなら、グラム・パーソン率いるブリートー・ブラザーズの面々もグラム当確!

 

 

 




地味目のシングルでございます。

2021年05月29日 | ELTON JOHN

1971年発売のアルバム、Madman Across The Waterからのシングル・カットされ、映画、Friendsのサントラからカットされたタイトル曲、Friendsに次ぐ日本ではシングル6枚目にあたる曲、Levon。

アルバム、Madman Across The Waterは全体的に暗めな仕上がりの印象で、ロック・エイジの吟遊詩人と例えられたイメージとは少々異なるが、ポール・バックマスターの重厚なストリングスをバックにそれに負けない迫力あるエルトンの歌唱がここでは光っている。

英米盤のシングルはB面にGoodbyeが収録されたが、日本盤ではアルバムタイトル曲のMadman Across The WaterB面にカップルされダブルA面仕様とも言えるちょっぴりお得なシングル盤となった。

このあと長きにわたって大ヒット・アルバムを連発していくエルトンではあるが、個人的にはMadman Across The Waterから次作のHonky Chateau辺りで成長を重ねて行く姿に心が惹かれる。

あの頃は次のアルバムで一体どの様な事をやってのけるのだろうと期待感が高まり、発売まで非常に待遠しく感じたのを思い起こす。

今やオジンの身、贔屓のミュージシャンが新譜を出しても何それ?って感じですかね?

なぬ〜、旧譜にリミックスとリマスターを施しての発売じゃと? 

そんなのもういらんけんね!


春の陽ざしに、エルトンの歌とピアノが冴えわたる。

2021年05月28日 | ELTON JOHN

1973年3月にシングル・カットされたエルトンのヒット曲、ダニエル。

確かに春の陽ざしの日曜日、ラジオから流れるこの曲を聴いて近所のレコード・ショップに速攻で買いに出かけた様な記憶が...

でも今回はシングルのB面に注目!

デビュー・アルバムの“エンプティ・スカイ”に収録されたスカイライン・ピジョンが別テイクで収録されている。

デビュー・アルバムではエルトンの弾くハプシコードの伴奏で初々しい歌唱が披露されたが、あれから4年、今回はバンドをバックに彼のピアノ・バージョンがここでは聴ける。

このバージョン、それまでシングルを購入していなければ聴けなかった貴重な代物であったが、1995年にCDがリマスターされた際、アルバム”ピアニストを撃つな”にボーナス・トラックとして収録された。

4年の短い期間にあっと言う間に押しも押されぬロック・スターとなったエルトン、その歌声には貫禄さえ感じる。


エルトンのボーカル炸裂! Madman Across The Water

2020年11月28日 | ELTON JOHN

本日は久々に1971年のエルトン・ジョンの4枚目のアルバム、Madman Across The Waterを聴いてみた。

(ブルージンー ベイビ〜♪♪って事でジャケもジーンズなのかな?)

シンガー・ソングライターとして順調に実績を積んで来たのだが、何故かこのアルバム発売当初の売れ行きは前作よりも良くなく、特にイギリスではチャート41位と大幅にランク・ダウン。

エルトンの熱唱によるタイトル曲のMadman Across The Waterはじめそれ以外の曲も何となくヘビーで暗いイメージの曲調にポール・バックマスターの攻撃的とでも言える重厚なストリングスがさらに振りかけられた事で、あまりの迫力に一般のリスナーがたじろいでしまったのかもしれない。

(シリアスなお顔付きで少々取っ付きにくい印象はあるかも?)

確かにオーバー・プロダクションの感は無きにしも非ず。

ただ、今ではこのアルバムに対する当時の評価が低過ぎたという認識で名誉回復。

また、このアルバムがあったからこそポップな次作、Honky Chateauが翌年誕生したわけで、エルトンにとっては後にポップ・スターの頂点で輝く過程での必然的な産物だったと感じる。

サイドー1の4曲サイコー!


エルトンのHonky Chateau

2020年11月03日 | ELTON JOHN

本日は1972年のエルトン5枚目のスタジオ・アルバム、Honky Chateauでも。

それまでのポール・バックマスターによる重厚なオーケストレーションを排し、 バンド・メンバーを固定して完成した全米1位獲得のポップ・アルバム。

(ベースのディー・マレーとドラムスのナイジェル・オルソンらとのトリオ編成で数々のライブをこなしてきたことによりサウンドはさらに引き締まり、当アルバムのプロデューサー、ガス・ダッジョンがかってプロデュースしたフォーク・ロック・バンド、Magna Cartaよりギタリストのデイビー・ジョンストンを引き抜いてきたことによってエルトンのハウス・バンドがここに完成した。)

アラン・トゥーサン風ルーツ・ミュージックから始まり、SSW調バラッド、カントリー、そしてアップ・テンポのロックなどバラエティーに富んだ作品で捨て曲なしの非常に聴きやすいアルバムだ。

また、デビッド・ボウイのスター・マンより少しばかり早く先行シングルとして世に出たロケット・マン、人工衛星の通過していく音をA.R.P.シンセサイザーによって表現されていて、私にとってはHere Comes The Sunで活躍したMoogシンセサイザーと同様、ポップ・ナンバーとシンセの組み合わせは当時非常に印象的だった。

えっ!  一般的に人工衛星は大気圏外の慣性飛行だから風切音はなく、衛星の通過音なんて聞こえないって?

そんな夢のない事を….


二人の恋の物語、Friends

2020年09月09日 | ELTON JOHN

映画はコケたらしいけど、本作はゴールド・レコードの認定とサントラ部門でのグラミー・ノミネイトを勝ち取りそこそこのヒットを記録。

1971年のサントラ盤、Friends。ちょうど2作目のアルバム、Elton Johnの後ぐらいに制作された様で...

バーニーによると、当時怠けていて映画のスクリプトを読まずにやっつけ仕事で曲を制作したらしく、そのためCan I Put You OnやHoney Rollなんかはあるシーンでラジオから流れてきた曲という様なストーリーとは全く関係ない設定で制作サイドが映画にうまく組み込んだそうな...

このサントラは廃盤となり、また独自にCD化もされなかったが(海賊盤らしきCDはあるみたい)、エルトンのアルバム未収録集として1992年世に出たRare Mastersに全曲収録された。

ただこのアルバムに関しては、エルトンとバーニーが書き下ろした音源だけではなく、やっぱり魅力的なイラストが描かれたジャケ付きでないとね。

このイラストがないと、Friendsがポールとミシェルの二人の恋の物語だとは全く想像が付かない。

何しろ怠け者の私はこの映画を見ていないからね。

オリジナルは映画制作をしたパラマウントレーベルから発売。

これは、1979年のMCAレーベルから再発された国内盤。


レア物たっぷり

2020年02月02日 | ELTON JOHN

本日は久々に取り出し聴いて見たCDについて少々お喋りべりでも….

1992年急遽CD2枚組で発売されたエルトン・ジョンのRea Masters。

(当時シンガポールに住んでいたので、購入したのはDJMレーベルのヨーロッパ盤で、アメリカや日本でのポリドール盤とは写真が違う。日本ではイエス・イッツ・ミー レア・トラックスの邦題がつけられて発売。更には2010年、このアルバムLP化されていないにも関わらずSHMCD2枚組の紙ジャケ仕様で発売と商魂逞しかったような)

中身は初期のアルバム未収録のシングルA面B面、アウト・テイク、サントラFriends丸ごとにその他諸々が収録されたレア音源集で、一応エルトンのファンの末席に属するという事で店頭に並んだ時に速攻で購入と相成る。

その後、1995年にDJM時代のCDがリマスター再発時にそれらの曲が各オリジナル・アルバムにボートラとして収録されたため、このレア音源集の価値は少しばかりは下がったかもしれないが、 サントラFriendsを丸ごともしくはレア音源集のみを重点的に聴いて見たいお方にとってはまだまだ存在感はあると言える。

レア音源集の位置付けは、戦略的にシングルのみでの発売という曲を除いては、当時制作されたLPアルバムの収録の選にもれたいまいち魅力がなかったか曲もしくはアルバムのコンセプトにそぐわないイメージを持つ曲などをご供養する感じではないかと。もちろん後に発売されるかもしれないベスト・アルバムに収録され日の目をみる曲があるかもしれないが….

私がこのCDアルバムで興味を持ったところは、解説書でエルトンの盟友で、かつ作詞家のバーニー・トーピン氏の遠慮の無い数々のコメントである。

幻のシングル第1弾 、I’ve Been Loving You/Here’s To The Next Timeでは自身が作詞した曲ではなく実のところエルトンの作品で、所属事務所から指示で当時のトム・ジョーンズとかエンゲルベルト・フンパーディンクのような当時のメイン・ストリームに属する歌曲の制作を要請されたからって事らしい。早く売れたいって事でのやっつけ仕事のようで…

ある程度やりたいことが実現できたのは、第2弾のLady Samantha/All Across The Heavenからで、第3弾のIt’s Me That You Need/Just Like Strange Rainへと続く。

日本で大ヒットしたIt’s Me That You Needに関しては、当時少し流行していたエレクトリック・フォーク調を採用、ただギターは少々泣きが入り過ぎかもね。

Just Like Strange Rainについては少しばかり酸味が強く、当時のTrafficのようなバンドから影響を受けていたとも。俺たちは磁石みたいなもので何か好みのものがあれば無意識に吸い付いて同化して行くのではと語っておられる。

ロック色の強いBad Side Of The Moonは格調高いオーケストレーションをフルに施したアルバム2作目のElton Johnのイメージにはそぐわずアルバム収録からドロップ。4枚目のシングル、Boarder SongのB面へ。

5枚目のシングルはRock & Roll Madonna/Grey Seal。擬似ライブで制作されたRock & Roll Madonnaは、2作目のElton Johnのフル・オーケストレーションで制作された反動からか、全てを剥ぎ取った形でやってみたかったからだと...

実はこの曲を初めて聴いたのはそれより20年以上前の、1971年に日本のみで発売された来日記念盤、A Very Special Collectionでの事。当時のライナー・ノートには擬似ライブって書いてなかったからてっきり本当のライブ収録だと長年思っていた。

このアルバム世界に先駆けて、Rock & Roll Madonnaを含めたLP未収録のLady Samantha It’s Me That You NeedやJust Like Strange Rainなどレア音源も収録された文字通りスペシャルなベスト盤とも呼べる優れ物で、洋楽ベスト物の独自編集が多かった日本でも出色の出来だったと言える。

そしてサントラFriendsに至る。当時ガチの洋画ファンでもない私は、このサントラの存在は知っていたもののその映画に関して興味が湧かなかったため、このアルバムは無きものとして購入には至らなかった。

バーニーによると彼は怠惰で映画のスクリプトも映像もまったく見ずに仕事にとりかかったそうで、歌物Can I Put You On/Honey Rollなんかは映画の中ではラジオから聞こえる設定とかそんな感じで映画にはめ込み、その他オーケストレーションを伴う音源はアレンジ担当のポール・バックマスター氏の尽力によるものと仰せられ、結果オーライ!

We got mileage out of those、つまりそれらを利用させていただいたと驚愕の手抜き宣言! 

それでオーケー、まあこの手の青春映画に疎かった当時の私にとっては登場人物のポールとミシェルに思入れはないからね。

CD2についてはまたいつか。


Jump Up! を手に取れば

2019年08月22日 | ELTON JOHN

1976年の2枚組大作、Blue Moves以降ヒット・チャート的には低迷を続けていたエルトン。

しかしながら1982年の通算16枚目のスタジオ・アルバム、Jump Up!で少しばかり調子を取り戻したかなって印象。

(ゲートホールド・ジャケ表) 

(ゲートホールド・ジャケ裏) 

ヒット・シングルのBlue Eyesを始め、ジョンレノンの死を追悼したEmpty Garden(Hey Hey Johnny)や第一次大戦の戦争映画、西部戦線異常を歌ったAll Quiet On The Western Frontなどじっくりと聴かせる曲や、前作Foxでの翳りのあるヨーロッパ調のイメージをとは正反対の明るいジャンプ・ナンバーも収録されている。

(ゲートホールド・ジャケの内側、その1) 

(ゲートホールド・ジャケの内側、その2)

このレコード、丁度翌年にシンガポールに仕事の関係で移住した時に現地のショップで買ったもの。

今一度ジャケを手に取ると当時の若き日の懐かしい思い出が色々蘇る。

(レコードにスタンプされたマトリックス・ナンバーから、プレスは英国でもシンガポールでもなく、多分ヨーロッパでまとめてプレスされ世界各国に輸出され、ジャケは現地のシンガポール、マレーシアもしくは香港で印刷されたものだと推測する。) 

こちらは歳をバンバンとっていくのに、レコードはあの時のまま。

 





ホーム・オーディオの未来は?

2019年05月29日 | ELTON JOHN

つい最近オーディオ・メーカーのオンキョーが売り上げ激減によりホーム・オーディオ部門をデノンとマランツを傘下に置く米オーディオ・メーカーとその親会社に当たる持ち株会社に身売りするとのニュースを読んだ。 

オンキョーといえば、数年前パイオニアのホーム・オーディオ部門を傘下に置いたのだが、今回の部門譲渡の契約でオンキョー・ブランドは契約で残るもののパイオニア・ブランドは継続されるのかまだ未定らしい。 

確かに今の若い人は、スマホにダウン・ロードされた音源をワイヤレスのイヤホンでシンプルに聴くのが主流となっていて、リサイクル・ショップやヤフオクなどで極上中古スピーカー安価でゲット!って喜んでるのは私の様な年代の人が殆どじゃないかな? 

一般的に日本のこじんまりした住居のスペースでは結構場所を取るホーム・オーディオなんて将来的にその需要があまり期待出来ないからね。 

一体日本のホーム・オーディオ・メーカーの何社が今後残っていけるのだろうか? 

そして今後5−10年で、ベテラン・オーディオ・マニアは断捨離と称して不要になった高級オーディオ・システムを安値でバンバン中古マーケットに出してくるかも…. 

嬉しいような悲しいような。 

本日はエルトン・ジョン、1972年の5枚目のスタジオ・アルバム。 

パリ郊外の古城を改造したストロベリー・スタジオで録音。静かな佇まいの古城を騒々しくさせたからなのか、アルバムタイトルはHonky Chateau。

(このアルバムからライブ演奏だけでなくレコーディングもこなすエルトンのバック・バンド・メンバーが固定され、4人の息のあった演奏を聴かせてくれる。)

(タブのついた変形ジャケで、タブを外すとバーニーとフュージョン系バイオリニストのジャン・リュック・ポンティが現れる。) 


それまでのポール・バックマスターのアレンジによる重厚なストリングスに代わって シンセサイザーが登場。

全てが騒々しいロック・ナンバーではなく、ピアノ・バラードやカントリーなどエルトンの魅力全てを紹介するバラエティーに富みポップ度が増したことからか、ついに全米1位に輝く。 

久々にこのレコードに針を下ろし、中古のスピーカーで聴いてみる。 

低音の迫力が増して中々よろし〜 

そこの若いお方たち! 安物でいいから是非日本のメーカーの新品アンプと程度の良い中古のスピーカー買って、スマホの音源一度聴いて欲しいね。

 


日本の新時代に向けてな〜んて

2019年05月02日 | ELTON JOHN

つい先日エルトン・ジョンの隠れベスト10なんて記事をネットで見かけた。 

3年ほど前にローリング・ストーン誌に掲載された記事のようだったが、投票で裏ベスト10を決める企画だった。 

シングル・カットされず、またエルトンのコンサートでもあまり取り上げられなかった曲中心に選ばれた。 

第10位はセルフ・タイトルのセカンド・アルバムからTake Me To The Pilot、この曲はライブ・アルバム、17−11−70やHere And There(Live In London)に収録されていて比較的有名な曲。 

第9位、I Feel Like A Bullet(In The Gun of Robert Ford)、アメリカンロックを全面に打ち出したRock Of The Westiesに収録された中でこの曲だけが、おとなしいバラードだった。 

第8位、All The Young Girls Loves Alice, Goodbye Yellow Brick Roadに収録されたポップ・ロック・ナンバー

 

第7位、Blues For My Baby And Me、Don’t Shoot Me I’m Only The Piano Playerに収録されたバラード、力強く歌われている。

 

第6位、Harmony、Goodbye Yellow Brick Roadの最後を飾る美しいバラード

 

第5位にが、Amoreena、Tumbleweed Connectionに収録された、フォーク系の歌。レスリー・ダンカンとは持っている。

 

第4位は、Madman Across The Water、同名タイトルのアルバムに収録されたスロー・テンポでかなりへヴィーなロック・ナンバー

 

第3位は、これまたGoodbye Yellow Brick Road から、アルバムのオープニングを飾るプログレ・ロックを思わせるようなシンセが飛び交うインスト・ナンバー、Funeral For A Friendから歌付きロック・ナンバー、Love Lies Bleedingに繋がる組曲。これもライブ・アルバム、Here And Thereに収録されていてステージでよく演奏されたような気がする。

 

第2位はアルバム、CaribouからまさかのTicking。エルトンのピアノとボーカルのみのシンプルなアレンジで終わりの頃に静かにシンセが入ってきて幕を引く。 

そして注目の第1位はMona Lisas And & Mad Hatter、アルバム、Honky Chateauに収録された美しいバラード。

 

番付に関して若干異議はあるものの、概ね頷けるセレクションと思えるし、DJMレーベルに在籍した70年代中頃までのエルトンの曲ばかりとなっている。 

特に、Blues For My Baby And Me、Harmony、TickingとMona Lisas And Mad Hatterなんかは個人的に大好物な種類の曲。 

聴かず嫌いでそう思い込むのか、はたまた時代についていけないほど老いぼれてしまったのかは判らないが、昔は良かったって言いたくなるような購入意欲が全くわかない最近のロック・ミュージックの現状。 

限定再発盤ばっかり漁っている自分がいる。

日本も令和時代を迎えて、いつまでもクラッシック・ロックの範疇に入るクイーンなんかで盛り上がってる場合じゃね〜よと私も含めて喝を入れたい。 

俺のハートを撃ち抜き唸るような新時代のロックお願いします。

って、また偉そ〜な事口走ってしりまった。