1971年前作のデビュー・アルバムが好評で、全米30位まで上り詰めた期待の女性シンガー・ソング・ライターのカーリー・サイモン。
その当時ロス・エンジェルスでのキャット・スティーブンスのコンサートで前座を務める事になった彼女は、キャットとのデートのために彼に家に迎えにくるよう告げたのに、彼は一向に現れなかったらしい。
それでもキャットに惹かれた彼女は、同年ニューヨークからロンドンに場所を変えてニュー・アルバム、Anticipationを録音。プロデューサーには元ヤードバーズのメンバーでキャット・スティーブンスのアルバムの制作に関わったポール・サミュエル-スミスを起用。このアルバムも全米30位と健闘した。



(Dedicated to Steveって書いてありますね)

一曲目のAnticipationはロスでの出来事が少々頭に来てその時のことを作品にしたらしい。
私たちの未来はわからないけれど
ともかく考えてみよう。
今あなたと本当に一緒にいるのだろうか、それとも別の機会なのかな?
Anticipation(期待してる)、Anticipation(期待してるのに)
これじゃ遅れてしまう、でも待つことに〜♪
カーリーさん全然大丈夫だよ!
何しろ、その後新しいボーイ・フレンド(ジェームス・テイラー)ができたし、次作のNo Secretは全米1位の大ヒット。
本当!期待通りに事が運ばなくとも、未来はわからないもんだね。