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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

風の様に去っていった

2021年09月17日 | JAPANESE

中坊でロック好きとなると、当時日本で流行っていた4畳半フォークはちょっと苦手なんていきがってたね。

ただ全く聴かなかった訳でもなく、彼らのヒット曲はラジオで流れていてそこそこ知っている。

昨年なんちゃらオフってセコハンのショップのお馴染み100円コーナーで見かけたフォーク・デュオ、風の1976年のセカンド・アルバム、“時は流れて….”が目にとまり買ってみた。

ウィキで調べてみると、当時オリコンアルバム1位とすごく売れたらしい。

暫くほったらかしにしていたが、つい先日ネットのニュース・サイトでメンバーだった大久保氏が享年71歳で亡くなられたとか。

ふと、このアルバムを手に取じっくり聴いてみた。

落ち着いた雰囲気で好印象と評価一変!

歳を重ねるごとに感性も変わっていく。

反対に最近はあまりうるさいのはダメって感じでして…

古都、京都での思い出を歌ったもので、何かしら長い間忘れていたものを思い出したような...


CMソング その2

2021年06月26日 | JAPANESE

1985年のハウンド・ドッグのアルバム、Spirits!

メンバー2名の入れ替えがあって、この辺りからバンドの人気も全国的に。

その牽引力となったのが確かカップ・ヌードルのコマーシャルでお茶の間に登場した10枚目のシングル、ff(Fortissimo)

(1995年の再発CD盤)

この曲ジョッギングの際よく使わせてもらっている。

ヘばりかけた時、大友康平の力強い歌唱が残り少ないエネルギーを絞り出してくれるのだ。

但し、ヘビロテすると絞り出されたエネルギーを一気に消費してしまう取り扱い注意に該当する曲なのでので、そのブリッジにザードの穏やかな“負けないで”なんかを組み入れる事でエネルギー消費を絞ることができるのでお薦めである。

かってロマンチック・ウォリヤーズと呼ばれた大友康平氏、最近は作業着を羽織って変身しトラックのCMでご活躍。

中々よろし〜

ちなみに、個人的にはハウンド・ドッグの最後のシングル、アカペラが一押し。


聴けば分かるって、CMソングの事?

2021年06月25日 | JAPANESE

ピアノ売ってちょ〜だい! 電話してちょ〜だい!♪

お馴染みのCMソング。

初めてテレビでオン・エヤーされてからもう何年になるのだろうか? 

財津一郎さん、いつまでたってもお若いお姿。

このCMソングのように、30秒のCMに登場するような曲はかなりインパクトがないと記憶に視聴者の記憶に残らない。

本日は全編英語の歌詞によるCMソングを集めたGoDieGoのアルバムでも。

70年代はテレビをよく見ていたこともあって、ミラージュ、サラダ・ガールとかカローラ・スプリンターなどなど、ヒット・チャートには載らなかったけど結構覚えている。

今やテレビもオワコンの時代になってきたのか、どのテレビ局も似たり寄ったりの出し物ばっかりで飽き飽きする。

ビデオを見て台本通りにリアクションする芸能人なんて本当シラケるね。

コマーシャルも同様で、特にわざとらしい展開の通販のコマーシャルなんかは、もしテレビのリモコンにビデオ・レコーダーのキュー機能が付いていればどれだけ幸せな事だろうか? なん〜て思う今日この頃。

それはともかく、CM用に作成されたこれらの曲、よく練られていてCMの映像なしでも十分オーケー。

最後のRed Chapeauを聴いていて一体何のコマーシャルかと思いきや、曲の最後の最後に味の素〜♪って出てきます。


起きなさいってば!

2021年05月25日 | JAPANESE

1979年、チューリップはメジャー・デビュー8周年を迎え2枚組のコンセプト・アルバム、Someday Somewhereを発売。

これが区切りになったかどうかは定かではないが、このアルバムの後オリジナル・メンバー2名が脱退し、彼らの第1期の時代が終わった。

もちろんメロディー・メーカーとして優れた才能をデビュー当時から十二分に発揮してきた故、当然バンドの中心的存在だった財津和夫の色がさらに濃く出てきて他のメンバーと何らかのわだかまりがあったのか...

その翌年発売されたのが財津和夫の2枚目のソロ・アルバム、I Need You And YOU

(テムズ河に架かる橋からビッグ・ベンを眺める)

このアルバム、割とあっさり目の財津和夫が味わえるのではないかと思う。

成る程、チューリップの第2期はこの路線で行くわけですかね?

ところでシングル・カットさえたWake Upはセイコーのコマーシャルで使用され結構思い入れがある。

ちょうど学校を卒業しサラリーマンとして働き始めた頃で、それまで学校に試験以外で殆ど身に付ける事の無かった腕時計を自身の給料で新調した。

親に買ってもらった自動巻の分厚いボディを持った腕時計から、当時としては張り込んで薄っぺらいクオーツ・ドレス・ウォッチに。

ふっ、オイラも大人になったもんだ…

Wake UpWake Up

ヨダレ垂らしてないで、起きなさいってば!とIKEAの安物目覚ましが5半時を告げる。

過去にすがってばっかりで、本当どうしようもないね。

ふっ、オイラもオジンになったもんだ…

あれっ? 日付が5月26日の未来になってますやん。


ウィスキーが、お好きでしょう。

2021年04月15日 | JAPANESE

コホン、え〜 洋楽に親しんでうん十年、そんな私が本日は自信を持って日本のポップス・ファンにお薦めできる日本人アーティストを紹介します。

え〜っと、杉真理です〜。

1982年大瀧詠一が企画したトライアングル・シリーズ第二弾、Niagara Triangle Vol.2で佐野元春と一緒に登場した際その存在を知り、翌年の通算5枚目のアルバム、Stargazerでその魅力にハマってしまい、1984年さらにゴージャスに進化させたアルバム、Mistoneを即行で購入した次第で…

60年代の懐かしさ漂うポップスが満載で、さらにビートルズの香りも其処彼処に、楽しいことこの上ない。

CDいかが〜すっか?

ハイボールならいただきますが…

角でお願いします。




懐かしのシンガー・ソング・ライター

2021年04月11日 | JAPANESE

ハードなんちゃらを久々に覗いてみると、またまた100円の中古LP発見!

無駄使いはやめようと心に決めていたが、100円の値札に不覚にもやられてしまった。

昔はハードなんちゃらの和物中古LPは100円が定番で結構掘り出し物があったが、最近はネットのオークションなんか調べたりして値付けをしているのか、70年代から80年代の和物ポップ系の注目LPはそこそこの値付けになっており中々手が出ない。

やっぱり最低100円じゃないとね。

目に止まったのは、高木麻早のデビューLP

(麻早と書いて“まさ”と読む。私の年代だと“まさ”はプロレスのマサ斎藤か漫才のトミーズの雅ってなるのだが...)

1973年ヤマハのポプコンで入賞し注目を集め、レコード・デビュー。

彼女の歌は殆ど知らないのだが、当時シングル・カットされた“一人ぼっちの部屋”とか“思い出が多すぎて”なんかはラジオで聴いて記憶にある。

てな事で買ってまいりました。

オォ〜、デビュー・アルバム、初々しくていいじゃん!

この手のジャンルの音楽に特段興味のない人はなんて事ないかもしれないが、不覚にも若かりし頃の思い出に浸り、ワシもいつの間にかオジンになってしまったと少々センチメンタルな気分に。

やはり昔の和物は小難しい事を歌っていないので結構馴染みやすいのかも...

特にジェネシスの“幻惑のブロードウェイ”聴いた後ではね。


廃盤なの?

2021年04月08日 | JAPANESE

シンガー・ソング・ライターの水越けいこの1979年の三枚目のアルバム、Aquarius

当時友人が持っていたのを聴かせてもらって中々よろし〜って事で購入。

自作曲も結構いけますけど、伊藤薫作詞・作曲のヨーソロとかToo Far Away、感情が込められていていい出来!

(一曲目の自作曲“生まれ変わる為に”中々よろし〜)

(二曲目の自作曲“Touch Me In The Memory”も中々よろし〜)

これ現在廃盤になっていてCDは中古しかないみたい。(アマゾンのマーケット・プレースで業者が出品している中古CDがなんと1万円越え!)

わざわざCD再プレスしても新たに買う人ってもういないのかな?


女性シンガー・ソング・ライター

2021年03月03日 | JAPANESE

60年代は作詞・作曲はそれ専門の方々が手掛け、歌手もしくはバンドが歌を担当する分業制が一般的だった。

そして70年代になると従来の歌謡ショーとは一線を画すニュー・ミュージックの代名詞と呼ばれたヤマハのポプコンなんかが毎年開催され、フォーク系のシンガー・ソング・ライターがぼちぼち登場し始めた。

1973年には荒井由実がデビュー・アルバム、ひこうき雲を引っ提げて登場。

10代の人は手掛けたとは思えないそれまでの自作自演の方々とは一味違う新鮮なメロディー、そして“あの子の命はひこうき雲”に代表される印象的なフレーズを持つ歌詞は当時としては唯一無二の存在でした。

洋楽のロックばかりにかぶれていてた私も、日本にもこのようなお方がいらっしゃったのかと驚いた。

プロの世界に踏み入れたばかりのデビュー・アルバムではあるが、プロデューサーの村井邦彦と腕利きのサイドメン(Caramel Mama)に囲まれてキッチリ彼女の世界を聴かせます。

まあ難を挙げるとすれば、同じキーで一緒に歌えない事ですかね。

サビのパートで必ず声がひっくり返ります。

空に憧れて〜♪

空をかけ〜 ヒェ〜 ゴホンゴホン 

てな感じです。

 


これ結構好きです。

2021年02月13日 | JAPANESE

オジンになるとちょっとした事で涙腺が緩む。

特にこのアルバムなんか、深夜一人でヘッドフォンで聴いているとね。

何も大した事をやり遂げたわけでもなく平々凡々と生きてきたのだけれど、もう一度生まれ変わって同じ様に出来るかって問われれば、結構ハードル高いんじゃ無いかと。

ドツボにハマった事も幾らかあったけれど、人並みにごく普通にこれまでやってこれたのはやっぱり周りのサポートと運があったから。

そんな想いも込めて今夜はお湯割り焼酎片手に、中島みゆきの1977年の3枚目のアルバム、あ・り・が・と・う。

“遍路”、“ホームにて”とか“時は流れてなんて”泣かせるじゃないの。

 

でも一言あ・り・が・と・うって言えたならもっと人生変わったかもね。


それではみなさんご一緒に〜

2021年02月03日 | JAPANESE

湿っぽい4畳半フォークの影響なのか足立太が住む第三下宿荘の四畳半の押入れにもサルマタケが大量に繁殖。

これではいかんと立ち上がったのがこのお方達、甲斐バンドである。

フォーク・ロック仕立てでカラッと仕上げて湿気を吹き飛ばすって事で、1974年アルバム“らいむらいと”でデビュー。

それ、ホンマかいな〜?

そして翌年さらにパワーアップしてセカンド・アルバム“英雄と悪漢”(バンドとしてはこのアルバムが実質ファーストかな?)を出す。

まだ手習いって感じの曲もあるが、“ポップコーンをほおばって”、“裏切りの街角”や“かりそめのスウィング”など一目置かれるような佳作もある。

何しろ一緒にハモれるのがイイではないか!

はい皆さん、ご一緒に〜

しとしと五月雨〜 わだかまり〜 ♪♪

ああ〜 懐かしき70年代でした。


昭和歌謡ポップ・フォーク

2021年01月09日 | JAPANESE

寒さが続く冬の夜はほっこりした音楽でも。

てな事で取り出しましたるは歌謡ポップ・フォーク路線の太田裕美の1980年の通算13枚目のアルバム、“12月の旅人”は如何?

このアルバムどこを切り取っても太田裕美。

舌足らずに聴こえる歌唱は好みの分かれるところだが、温かみがあって癒されるのではないか。

当初、アルバム・タイトルは“海に降る雪”だったそうな。

ところが大瀧詠一作の“さらばシベリア鉄道”がこのアルバムに急遽追加収録されアルバム・タイトルが“12月の旅人”に変更された。

(あまりアルバムのコンセプトばかりに気を取られ過ぎると、下手すれば地味な作品になってしまう可能性もありアルバム・セールスに響くって事から著名な大瀧詠一の作品“さらばシベリア鉄道”を急遽挿し入れたのではないかと...)

(そう考えるとジャケのアートワークの謎が解ける。表には太田裕美の写真のバックに何となくロシアの田舎の風景が写し出され、そして裏には何故か同じ太田裕美の写真のバックに夕暮れの駅の構内が! これってまさかのシベリア鉄道?)

まあ、私としても大瀧詠一の作品が収録されていたから買ってみたわけで、“海に降る雪”だったら多分そうなっていない一期一会のアルバム。

じゃ、お嫌いですか?

お好きです。キリッ!


もうすぐクリスマス

2020年11月19日 | JAPANESE

博士:クリスマスまで一ヶ月を切った11月も下旬さしかかろうしておるのに、何を血迷ったか日本全土が高気圧に覆われてこの季節に夏日を記録だそうじゃ!

助手:イヤ〜 今日も暖かかったですね〜 うっかり長袖の重ね着の冬装備仕様で外出すると汗がにじみ出てきますね。

博士:最近は季節外れのナンチャラって言葉にあまり驚くことはないが、11月の観測史上最高気温を記録ってなると、それって大丈夫? なんて事になるのう。

助手:もう少ししたら北半球と南半球がひっくり返って、真冬にビーチでサーフィンてなことになるかも?

博士:高気圧にビーチでサーフィン、そしてクリスマスの3点セットときたらもうアレしかない! アレじゃよ。

助手:アレって?

博士:1983年の山下達郎の通算7枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Melodies。

助手:高気圧ガールにクリスマス・イブはわかりますけど。ビーチでサーフィンって?

博士:ばっかも〜ん! ブライアン・ウイルソンがラス・タイトルマンとの共作で1965年にグレン・キャンベルに提供したGuess I'm Dumbが収録されておる。

助手:なるほど、それでビーチでサーフィンですか。ですがかなり強引な展開。

博士:Melodies、中々よろし〜

 

山下達郎も設立メンバーとして関わったMoon Recordから第一弾のリリース

 


あんたが大将!

2020年11月07日 | JAPANESE

1972年マイナー・フォーク系レーベルのエレックからデビュー。

その翌年の暮れシングル・カットされた“母に捧げるバラード”で注目を浴び1974年のNHK紅白出場と一躍有名なフォーク・グループへとなった海援隊。

当時深夜にかけての名ばかり受験勉強の最中、本業そっちのけで深夜ラジオをよく聴いた。

デスク・ライトだけが灯る真冬の寒々とした部屋の中で、ラジオから語りかけるように流れたこの曲に温かみを感じた記憶が…

その後彼らは1975年にテイチクに移籍したもののヒット曲が続かなかったことから低迷期を迎えることに。

そして1976年の暮れ、移籍第2弾(通算5枚目)のオリジナル・アルバム、“心をこめて、回天編”を世に出す。

何故かロックな我が家にもその一枚が…

アルバムからシングル・カットされた“あんたが大将(Your Are The King Of Kings)”が何故かお気に入りってことでアルバム購入となる。

(著名漫画作家、長谷川法世氏によるイラスト)

(テイチクと言ってもサブ・レーベルのブラック・レコードから)

数年後社会に出ていく我が身にとっては、コミカルな雰囲気だが色々と含蓄がある歌詞になるほどって感じた。

このアルバム、多少おちゃらけた面も見られるがフォーク・アルバムとしては結構完成度が高いように感じる。

この曲以外にも武田鉄矢のテーマ・ソングとも言える“竜馬かく語りき”とかクイック・シルバー・メッセンジャーズのメンバーだったディノ・バレンティ作でヤング・ブラッズのカバーで有名なGet Togetherの日本語カバー(邦題、愛の詩)、さらに“母に捧げるバラード”の対となる父親編“おやじ”など聴きどころ満載。

そこのお父さんいかがですか?

わしゃ〜 どちらかと言えば海援隊チート苦手でな。

お父さんの大好きな金八先生もいますよ〜

えっ、金髪だって?

お父さん! あなた結構ガタきてるね〜

でもわかりました。それじゃ特別に予備校講師の金髪先生ご用意させていただきます。

あんたが大将!


思い出の一枚

2020年10月17日 | JAPANESE

先日中古屋さんで仕入れてきた。

レコード陳列棚で一際目を惹く黄色いジャケ。1987年に出た長渕剛の10枚目のオリジナル・アルバム、License。

今思えば歌詞に関して個人的に若干くさいって感じる箇所もあるにはあるが、概ね肯定的に受け入れられ更に日本語で歌われている故心にストンと落とし込むことが出来る。

またメロディーや本人の歌唱も割とシンプルかつストレートな作風であまり作り込み過ぎていないところに好感が持てる。

その昔、このアルバム、カセットで持っていてよく車の中で聴いた。ちょうどこの頃、前の会社を退職し新たなる方向に舵を切った頃で海外在住だった身もあって不安で一杯だった。

運転中に感情移入して一緒に歌えたことが、当時の新しい仕事に於ける精神的プレッシャーを幾分和らげる事に役立ったのではないかと。

カセットは音質劣化のためその後廃棄処分、つい先日その中古レコードに偶然遭遇。お値段税込で330円で、ほとんど聴かれてなかったのかジャケも盤もコンディション上々。

あれからそして先日30余年風のように過ぎ去ったが、メロディーは全曲覚えていて歌詞も所々一緒に歌えるぐらいに自然に口から流れ出てくる。

特に自伝的なタイトル曲のLicense、和風スプリングスティーンのような雰囲気を醸し出していてなかなか渋くてよろし気な …

親元を離れ 戸惑いながら月日は流れていった

薄汚れた都会のベランダから 見えない海を眺めた

俺は初めて 親父やお袋をたまらなく愛した

取ったばかりのカーライセンス

明日 羽田に迎えに行く〜♪

 

あまり親孝行出来なかった私としては本当泣かせる歌詞であります。


昭和は遠くになりにけり

2020年10月13日 | JAPANESE

昨日、1960年代後半からから数十年にもわたって活躍された、作曲家の超大物、筒美京平氏が亡くなられた。

歌謡曲はもとより、演歌やアニソンなどなんでもござれでヒット曲量産、加えて編曲も手掛けるマルチな才能は凄い以外の言葉が思いつかない。それゆえ、筒美京平複数人説なんてのもあったそうな…

個人的には氏の歌謡ポップ路線が特に好みだ。

それまでのグループ・サウンズによる日本語で歌われた洋楽カバーを進化させたかのような、洋楽風のリズムやメロディーを歌謡曲に落とし込み泥臭さを抑えた作風は爽やかさを感じさせる。

助手:博士、こんなの発見しました。

博士:オォ〜! これは1971年ごろに出た南沙織さんのデビュー・アルバム、17才ではないか。懐かしいのう〜 

(いつ購入したのか記憶にないのだが、シングル・ジャケット仕様なのでデビューから数年後再発されたものを買ったようだ)

助手:サイド-Aの有馬三恵子/筒美京平のオリジナル6曲の対になるのが、サイドーBが洋楽の名曲カバーです。

(カントリー・ポップのローズ・ガーデン、フレンチ・ポップのそよ風に乗ってとオー・シャンゼリゼ、フィル・スペクターの娘ロニーがリードをとるロネッツのビー・マイ・ベイビー、英ポップ・バンドのカプリコーンのハロー・リバプールに千昌夫のカミさんだったジョーン・シェパードの歌うサマー・クリエーションの6曲)

博士:彼女はバイリンガルってことで洋楽ポップスを英語でさらりとカバーし、洋楽ポップスもこなせる事で当時の他のアイドルとは一線を画す魅力があったと思っておる。

助手:彼女だから出来る洋楽カバーをアルバムに混在させてもそれほど違和感を感じさせないってことは、筒美氏の作曲レベルが高いって事ですね。

博士:その通りじゃ。

ところで、昨日夕刻散髪屋に行ってきたんじゃが、店内に流れる音楽は今流行りのJポップ。 

メロディーはやたら低音ビートの効いたアレンジで少々不明瞭の上、一体何を歌ってたの?とツッコミを入れたくなるような歌い回し。

むむ〜

まあ、時代についていけない冴えないおっさんの僻みかも知れないけどね。

ところで青春モノもので憎めない脇役を務められた森川正太氏もお亡くなりになったそうで、昭和は更に遠くになりにけりってところですかね。